祖母が亡くなり、実家は法事三昧。
実家は仏式で葬式、結婚式は教会、お宮参りは神社、クリスマスは世間に浮かれる、というフツーの家。
しかし、行事ともなると「略せず、盛大にきっちり全部やらなきゃイカン!」というややこしい家なのだ(←私はその反動でテキトー女に育った)。
実家の通夜・葬儀・法事等はほぼ全て妹夫婦が仕切り、私は長女だが、“赤ちゃん連れなので簡単に言えば“邪魔”&私の大ざっぱなやり方がダメ&ウチのダーリンが田舎のやり方に不慣れ”ということもあり、「こうやったらどうか」という私の意見は「そんなんアカン!体裁悪い!」と言われてしまう始末。
実家は毎晩()家族で経や御詠歌をあげており…、毎週土曜毎には親戚が20人ほど実家に集まり、僧侶に経をあげてもらい、その後で親族で御詠歌をあげ…そして親族の食事会(これも家でやるのだ)をしている。
その法事のやり方はとても細かい。
御詠歌のだいたい決まった部分で休憩があり…その決まった瞬間にサッと戸を開け、列席者全員にお茶を出して配る、とか。
茶は濁りのあるものなんか出すもんじゃないとか(私が好きな綾鷹は却下された)。
ビールは瓶以外は出してはいけない、とか。食事が始まってすぐビールを出してはいけない、とか。
こう書いているだけでもややこしい法事のシキタリ。
おばあちゃんの法事なのに…、おばあちゃんは生前「私の葬式なんか要らん。法事も要らん」とまで言ってた。だからといってナシにすることもできず、一応やってるけど…。
普通に地味にやればいいのにどうも派手にやりたがる実家。
あ~あ。私と一番気持ちが近かったおばあちゃん。普段私以外は家族親戚ともあまり話さず、ひとりゆっくり静かに過ごしてたのに。葬式法事となると家族親戚がお祭りのような騒ぎ。
こんなこと…おばあちゃん望んでなかったよな…。
私は法事の動きの外で、JJ抱えて黙っているしか出来ない。
いっそ、おばあちゃん、四十九日までに墓に入ってくれないかなあ。そしたら私、おばあちゃんと静かに話できるのに…。なんて思う。
でも…
『そこに~私は~いません~』
ってか。
私はいったいどこに向かっておばあちゃんと会話すればいいのだ
四十九日終わるまで、おばあちゃんはサマンサ家以外の家族と親戚のもの。
早く四十九日終わらないかな~。