9/11(土)、腎臓の数値が良くなって、おかげさまで退院できたよ。
(前回からの続き)
腎臓の数値が3倍に悪化
とにかく、術後(1回目)からおしっこが全然出ていなかった。
術後すぐに先生が診に来た時(導尿中)、
「おしっこが全然出てないなぁ…。あ一度変えたのかな」とおっしゃっていた。👨⚕️
…で、翌日に導尿カテーテルを外してもらってからもトイレに行っても全然出なかったの。。
先生👨⚕️
「このままだと、どんどんおしっこがたまって腎臓がどんどん悪くなってほっておくと透析とかになっちゃいます。」
緊急手術するしかないじゃん…。
入院した時の体重は39kgだったの。
でも2回目の手術直前の体重は43kg。
看護師さんは、
「こんなにたくさんの量の点滴してるのに全然出てないからね…。」って言った。
ダンちゃんに連絡して来てもらった。📱
手術が始まるまで一緒にいてもらって会話できて、少しは気分を落ち着けることができた。。
9/3 20:00〜いざ2回目の手術。
ちなみに今度の手術室の番号は『3』
1回目は『8』で今度は『3』
天使になっちゃった私の息子くんのお誕生日は8月3日。
『ママはまだこっちに来ちゃダメだよーーー』って守ってくれているような気がした。。
「終わりましたよ。」の声で目が覚めた。
一番に確かめたことは腰のあたりの感じ。
外から見える管(腎瘻)がついてたらどうしよう…。
術前に同意書にはサインしたものの…絶対イヤだった…。
でも、何もついてなかった
ものすごーーくホッとした。
9/4(翌日)、導尿カテーテルを外してもらった。
外してもらって初めて自分でトイレに行った時、ちゃんと出てくれるか、めちゃくちゃ不安だったけど出てくれた。
でもまだ出血があるから赤いおしっこだった。
体重を量ったら42kg。
まだまだたまっているものが全部は出てないけど確実に減っていてうれしかった。
早く全部出てしまえ〜
11:00から2回の手術の説明、これからの治療予定のお話があった。
先生👨⚕️
「胃がんの再発の腹膜播種でした。
Samanthaさんの場合は何回もおなかの手術をしているので、もし癒着していたら審査腹腔鏡をしてもよく見えないかもしれないと思っていたんだけど、ほとんど癒着してなくきれいによく全体が見えました。」
私は実は今までに子宮筋腫、帝王切開、卵巣嚢腫、胃がんと4回もおなかの手術をしているの。。
先生👨⚕️
「それと、播種による尿管狭窄です。
尿管は、右側の方は狭くなり過ぎててステントが入りませんでした。1回目の手術の時は検査の管が入ったんです。でも2回目は、もっと狭くなってしまって入らなくて…。
なので、左側だけにステントを入れました。
とにかく今は右の腎臓の機能がダメになっちゃってるので、どうにかして左側の腎臓の機能を維持して助けてあげなきゃいけなかった。」
先生👨⚕️
「これからの治療予定ですが、化学療法で全身への治療を行います。
TS-1とシスプラチンという方法もありますが、Samanthaさんは『SOX療法』というのをやろうと思います。
『SOX療法』は、3週間に一度の点滴(エルプラット:一般名オキサリプラチン)と、TS-1を2週間飲んで1週間休薬というサイクルで治療する方法です。」
私👩
「これからずーっとですか」
先生は頷いた。
頷くって怖いんですけど。。
これから永遠にずーっとエンドレスで抗がん剤ができなくなるまでやるってこと…
ものすごーーく落ち込んだ。
人間いつか必ず死ぬんだけど…。
それはわかってるんだけど。。
痛いのがイヤ、辛いのがイヤ、苦しいのがイヤなんだ…。
そんな思いまでして生きていたくない…。
先生👨⚕️
「これが効かなかったらパクリタキセル、サムライザ→オプジーボと進んでいきますが、まだまだ他にもあります。」
これが効かなかったら…って先生の言葉、本当に怖かった。。
だんだんいろんなお薬が効かなくなって、体がどんどん弱って死んじゃうんだろうか…。
先生👨⚕️
「副作用は、食欲低下(吐き気、下痢)、手足のしびれ、骨髄抑制(貧血、白血球減少、血小板減少などです。
あと皮膚が黒ずんだり、脱毛はあまりないけどちょっと量が少なくなったかなと思う程度はあるかも知れない。」
前回TS-1を飲んでた時、皮膚が黒くなっちゃって、やっと最近消えてきたと思ったのにまたか…って思った。
脱毛はものすごーーく心配だったけど、先生の言葉でほんのちょっとだけ安心した。。
…けど、そんなことより効かなかったらどんどん違う抗がん剤に進んでいくっていう言葉に大打撃を受けて、先生の副作用の説明はあまり頭に入らなく、上の空で聞いていたの…。
最後には「もうできる抗がん剤はありません。」とか言われちゃうんだろうか…。
先生👨⚕️
「化学療法は9/6(月)から始めたいと思います。80歳以上のすごい高齢者だったら化学療法をしないという選択もあるけど、Samanthaさんのように若い方はやった方が絶対良いと思います。
やらないと腫瘍がどんどん大きくなっちゃうよ…。
それに稀だけど、播種が全部消えてしまうって方もいます。」
(よし、じゃあその『稀な人』っていうのに私がなってやろうじゃないか)ってチラッと思った。
先生👨⚕️
「Samanthaさんの場合、胃がん術後2年間TS-1を飲んだんだけど、それがすごくSamanthaさんにあってたんだと思います。
もしかして胃がんの術後ものすごーーーく細かい播種が既にあったのかもしれないけど、すごくお薬がSamanthaさんに効いてくれて、術後4年半も再発を抑えててくれたんだと思う。
今もまだPET検査やCT検査では映らない大きさ。
ここでまたTS-1を始めればよく効いてくれて、右側の尿管の周りの播種がなくなれば右は良くなると思います。
左側は、尿管を検査して触ったから腫れちゃっただけなので、しばらくすれば元に戻ると思います。」
4年半前に胃がんの手術をしていただいたN先生が、2年半前に「今回でTS-1終わりにしよう」っておっしゃった時、
「抗がん剤はやめてみなければ効いているかどうかわかんないんだよね。。」
って同時におっしゃったのを思い出した。
私の場合、すごく効いてくれたんだ…。って思ってちょっと元気が出てきた。
「まだ月曜日まで2〜3日あるから抗がん剤をやるかどうか考えておいて。」
とおっしゃって術後の説明は終わったの。
TS-1だけだといいんだけどな…。
TS-1は、飲んだことあるから大体感じがわかる。。
TS-1なんて、がんサバイバーからしたら楽なうちの抗がん剤だとも言うし…。
でも、点滴がめっちゃ怖いな…。
(実は4年前の胃がんの手術の後、点滴+TS-1を勧められたけど、点滴は怖くて断っちゃったの。。)
だけど、今回は腹膜播種だから、そういう訳にはいかないだろう…。
それから先生は、「これから緩和ケアの先生が来てくださると思います。」ともおっしゃった。
午後から緩和チームの先生が来てくださった。
「医療用麻薬の説明をします。」
え
『緩和ケア』
『医療用麻薬』
やっぱり状態から見ると、すごく悪い状態には違いないんだな…。
だって腹膜播種だもの…。
また怖い言葉を聞いちゃった…。
(続く)
医療用麻薬