手術後3年10か月の病状とこれからの生き方

3月8日は手術後約3年10か月の検査だった。

CT検査…再発・転移なし。
血液検査…腫瘍マーカー問題なし。
肝臓の数値も薬の副作用でちょっと基準値より高めだけど許容範囲内。
インボディも、「痩せすぎだけど体重は安定してきてるから大丈夫ですよ｡」とおっしゃってくださった。

…ということで、All clear 

良かった〜。

〜そこで3年10か月後の私の自覚症状〜

【逆流】
今のところこれが一番困っている。
先生に
「毎日じゃないけど、ご飯を食べたあと逆流があって、何度も吐いてしまうんです。

夕ご飯を食べてから夜寝るまで続くこともあって、下手したら夜寝てる時も逆流してくるんです。」

ってちょっと不満っぽいかなって思ったけど言ってしまったの。｡

すると先生に、
「大変だけど、でも、『高リスクのがん』でしょ。多少の後遺症があっても引き換えだと思わなきゃ｡」と言われてしまった…。

そりゃそうだけどさ…。

それより、先生のその言葉で「あ！私、『胃がん』だったんだ」って改めて思った。
先生から『高リスクのがん』と言われて忘れていたものを突然思い出してビクッてなっちゃった。

自分が『高リスクの胃がん』っていう大病なのを忘れてたよ…｡

ま、私のどーにかなるさという大ざっぱでのんきな性格のせいだと思うけど。。
でも忘れちゃうだなんて、コレってもしかしてありがたいことなのかも。。

でも、毎日じゃないけど、逆流が起こってしまった時はほんっとに苦しいんですよーーー

もう胃の中になんにもないのに、透明な液体（腸液）吐いちゃうし、吐き気がなかなかおさまらない
先生〜

【ダンピング】
ご飯を食べたあと、時々とにかくおなかの調子が悪くなっちゃう。
職場でお昼ご飯を食べた後に起こるとほんとに困っちゃう。
先週なんか、いっそ早退しちゃおうかなって思った日があった。
痛い、痛いって思ってたらそのうち仕事が忙しくなってきちゃって、我慢して仕事してたらそのうちおさまってきた。

仕事が忙しい時はそのうち忘れちゃうことができるけど、暇な時は痛さに神経が集中しちゃうから困る。

それも先生に言ったら、
「そういった症状は朝、昼、夜のいつ起こりますか夜に起こる時は、朝とかお昼に比べて食べる量が多くないですか」

って先生。👨‍⚕️

私としてはそんなに夜多く食べている気はしないけど、もしかして先生のおっしゃるようにそれもあるかも知れないなって思った。

…てか、私的には、夕ご飯はお仕事から疲れて帰ってきたあとだから、おなかがすいてて、勢いよくパクって口に入れてあまりよく噛まないで飲み込んでる確率の方が高いかなって…

それに朝は時間がないから早く食べちゃうし、お昼も後にお仕事があるから早く食べ気味なのかもしれない。。

基本はやっぱ『ゆっくりよく噛んで少しずつ食べる｡』だからね。。

先生は、
「また手術っていうのは大変だから食べ方を工夫していきましょう。」っておっしゃった。👨‍⚕️

【腹鳴】
おなかが鳴るのも困っちゃう。
特にこの前、職場でエレベーターに乗ってみんながし〜〜〜んとしている時に私のおなかが大きな音をたててしまった時は本当に恥ずかしかった。

別におなかがすいてる訳じゃないんデスよーって言いたかった。
それからはエレベーターに乗る時や会議中、研修中でシーンとしてておなかが鳴りそうな時はおなかに力、入れてる

みんな、人それぞれ、いろいろ後遺症はあるハズだから、受け入れていかなきゃいけないんだよね。
ご飯は一度にたくさんは食べられないけど、食べられることができるだけでもありがたく思わなきゃね。。

先生が、
「手術をしてから5年間何も起こらず過ぎたら治ったということになるので、あと1年と少し、引き続きチェックしていきましょう｡」
っておっしゃられた｡👨‍⚕️

そうだな…｡
あと1年と少し、大きな変化なく穏やかに過ごせますように…｡

あと何年生きられるのかわかんないけど、最後まで思う存分生きなくちゃ｡

この前、五木寛之さんの『生き抜くヒント！』っていうコラムを読んだの。
このコラムの中で五木寛之さんは、
〈あす死ぬとわかっていても、するのが養生〉とおっしゃっている。

『養生』というのは、五木寛之さんにとっては健康法のことではなく、趣味であり、道楽のことなんだって。
自分にとっておもしろいからやる、気持ちがいいからやるのが道楽であり、趣味。
例えば、競馬や麻雀に凝ったり、池の鯉などペットをかわいがることなんだって。

五木寛之さんも、コロナの流行とともに、スティ・ホームで『GO TO ヨージョー』に励んでるそう。

私も人生楽しく生きなきゃもったいないから、これからの人生はできるだけ楽しく好きなことをして生きていきたいなって思った。

五木寛之さんは、石田三成にまつわるこんなお話が好きだそう。

石田三成は関ヶ原の戦いの後、処刑の直前に柿を勧められたけど、『柿は体を冷やすから体に良くない』って断ったそう。🙅‍♂️

【場面】で想像してみると…

のどが渇いたので、徳川兵に湯を要求したところ、
「湯は無い。これでも食え」
といって柿をわたされました。
しかし三成は、
「柿は胆の毒ゆえ食べぬ」
と言いました。
すると徳川兵が、
「死に際の者が贅沢を言うな」
と言いました。
三成は、
「武士たるもの最後まで諦めない」
と言いました。

『柿は胆の毒ゆえ食べぬ』とは、
『胆（要するにおなか）に良くないから食べない』ということ。

すなわち、

〈あす死ぬとわかっていても、するのが養生〉

最後まであきらめないのが三成のポリシー｡
だから、『万が一にも助かる、もしくは助けられるようなことがあったなら今、不健康なものを食べてそれが元で死期を早めるようなことがあってはならない。』ということ。

だからがんサバイバーなどの闘病者に例えると、病状が重くても最善を尽くすってことだと思う。

『最後まであきらめない』かぁ…｡
『体に良いものを食べる』より『体に悪いものを食べない』ことの方が重要だというのを読んだことがある。
私も食生活のそういう所〈盲点〉に気をつけなきゃいけないなって思った。

また、五木寛之さんはこういうことも言っている。

人間にはつぐなわなくてはいけない罪がある。
私だって今まで生きてきた中で、ああいうことはしてはいけなかったと思う罪悪感はたくさん感じている。

私の周りの人、両親に対しても、天使になっちゃった私の子どもに対しても…。

　
罪はつぐなわなくてはいけない。
でも、心でそれをつぐなうのは重すぎるから、体でそれ（痛み＝罪）を背負うということにしたのではないか。
つまり、体の痛みは心の痛みの転位現象。

そう思うようにすると、不快な痛みも『自分は罪をつぐなっているんだ。」って思って、なんとなくこの痛みは大事なものなのではないかって思えるようになるんだって。

自分の過去をいくら反省しても取り返せるものではない。
『養生して痛みを解決して、痛みを大事にすることで生を養う』んだって｡

なんか難しそうだけど、体のどこかが痛い時、今までの罪をつぐなっているんだと感じることができるなら、痛みがおさまった時、自分の今までの罪が少しだけ軽減されたような気もする。

とにかく、あと1年と少し無事に乗り越えられることがまず第一の目標
あまりいろいろ欲張らずに、でも人生を楽しみながら生きていきたいなって思った。

3/12（公開初日）、新田真剣佑くん主演で、三浦春馬くんも出ている映画『ブレイブ-群青戦記-』を観に行ったの。

とっても凛々しい春馬くんに会うことができたよ

渾身の演技で素晴らしかった。（裏の主演）

昔の武士は『一生懸命』ではなく、『一所懸命』

両方とも命がけで物事に取り組むことを意味する。

でも、元々の意味は武士が賜った一カ所の領地を命がけで守り、生活の頼みとすることだったんだって。

とても勉強にもなった映画でした…。

春馬くんは松平元康（のちの徳川家康）役で映画の中で亡くなっちゃった。
『天外者』も『太陽の子』でも春馬くんはお芝居の中で亡くなる役でなんか悲しい。。
だけど、自分の刀を新田真剣佑くんに渡して、春馬くんがやるべき仕事＆武士魂は、真剣佑くんにちゃんと引き継がれたの。

私は、自分のことを引き継いでもらえる人がいないからなんか寂しいなぁ…｡って子どものいる人がすごくうらやましくなっちゃった。
子どもがいればなぁ…。
生きがいも何倍もあるだろうし。。
まだまだ生きなくちゃとも思えるし。。

でも、暗くなることはつまらない。
これからも明るく前向きに生きていかなくちゃね❣️

じゃあまたね。

PS: グッチとドラえもんのコラボ

ドラえもん×グッチのバッグやらお財布やらたくさん出たけど、どれも私には高価過ぎ｡

でも即完売だった雑誌の付録のコラボノート、メモパッドをゲット

そしてまた三浦春馬くん行きつけだったパン屋さん〈キャッスル〉でパンを購入｡

コラボグッズとパンをゲットできたことも少しは心の養生（娯楽）につながったかな…｡