やっぱ、がんサバイバーにとっては、再発、転移が一番不安だと思う。
きっと何年経っても……。
きっと何年経っても……。
「再発予防のために、どのような食事や生活をすれば良いか」というのは、私が今一番知りたいところ
そこで、次のガイドラインを確認してみたよ。
●がんサバイバーの栄養と運動に関する米国対がん協会2012年ガイドライン
健康的な体重へ減量し、その体重を維持しましょう。
❇︎過体重や肥満の場合は、高カロリーの食物や飲料を制限し、減量するために運動量を増やす。
定期的に運動しましょう。
❇︎運動不足を避ける。そして、診断後もなるべく早く通常の日常生活を取り戻す。
❇︎1週間に150分以上運動することを目標とする。
❇︎1週間のうち2日以上は筋力トレーニングを運動の中に含める。
野菜、果物、全粒穀物を多く含む食事パターンにしましょう。
（がんサバイバーではなく、健康な人ががんになるのを予防するためのガイドラインに従う）
↓
（植物性の食物に重点を置いた、健康的な食事）
❇︎食物と飲み物を選ぶ際には、健康体重を達成し維持するために必要な量にする。
❇︎加工肉（ベーコン、ハム、ソーセージなど）や赤肉（牛肉や豚肉など。鶏肉は含まない。）の摂取を少なくする。
❇︎毎日2.5盛り以上の野菜と2.5盛り以上の果物を食べる。（1盛りは中位の大きさのリンゴ）
❇︎精製穀物製品（白米、白パンなど）の代わりに全粒穀物（玄米、黒パンなど）を選ぶ。
❇︎飲酒する場合は、量を制限しましょう。
女性は1日1ドリンク、男性は1日2ドリンクを限度とする。
（1ドリンクはアルコール約10〜15gに相当。日本酒1合のアルコールは約22g。2ドリンクは、日本酒なら約1合に相当。）
このように、ガイドラインが勧める食事内容はいたってシンプル。特定の食事療法、サプリメント、健康食品などは勧められていない。
特定の食事療法、サプリメント、健康食品などは勧められていない。がん体験者に対する食事療法、サプリメント、健康食品は古くから存在している。だけど現時点においては、がんの再発率や生存率を改善することが科学的に十分確認された食事療法、サプリメント、健康食品は存在しないそうだ。
『低脂肪食により、早期乳がん体験者の再発リスクが下がる』という仮説も、2件の臨床試験の結果が一致せず、「有望」かもしれないけど、「科学的に十分確認された」とは言えないそう。
そして、↑以外においては、がん体験者に対する食事療法、サプリメント、健康食品についてここまで研究が進んでいるものはないので、米国対がん協会のガイドラインでは、特定の食事療法、サプリメント、健康食品を勧めず、『健康体重の維持』『定期的な運動』『野菜、果物、全粒穀物が多い食事』というシンプルな生活習慣を勧めているのだそう。
ガイドラインが勧めていない内容で、極端な制限を要求する食事療法や、法外に高価な健康食品を利用することについては、慎重に考えた方が良いそうだ。
また、有用性が確認されている通常の治療（手術・放射線・抗がん剤など）があるにもかかわらず、それらを受けずに、食事療法、サプリメント、健康食品だけでがんを治そうとするのは、危険な選択と考えるべきだそう。
ガイドラインの内容は、がんに限らず、心臓病・脳卒中・糖尿病などの予防に役立つので、ガイドラインを参考に生活習慣を見直し、できることから取り入れていくのがベスト
特に食事について。。
✳️植物性の食品を中心とした食生活を行う。
❇︎1日あたり400g以上の野菜や果物をとる。
（野菜は毎食、果物は毎日）
◎特に胃がんの発症予防に野菜、果物の摂取は効果的との報告がある。
「400gの野菜」
☆生野菜で両手いっぱいに乗る量、ゆで野菜で片手いっぱいに乗る量を1食分の野菜量として、これを1日3食とる。
☆果物は片手のひらに乗る量が1日分の目安。
おススメの野菜や果物
❇︎緑黄色野菜と淡色野菜、豆類、海藻類をバランスよく食べる。
でんぷんを多く含むいも類は食べ過ぎると肥満の原因になるため注意。
❇︎アリウム野菜（ニンニク、ネギ、ニラ、らっきょうなど）は胃がん発症リスクの軽減に効果があると報告されている）
❇︎果物は生の状態で食べる。
（ジュースや缶詰、お菓子に加工すると、ビタミンなどの栄養素が加工の段階で減り、砂糖などを加えているために高カロリーになっている）
胃がんの最大原因のひとつである『塩分取り過ぎ』
胃の粘膜を傷つける恐れのある塩分は、1日6g以下が理想。
（塩分6gとは、すりきれ小さじ1杯の塩が約5gなので、少し多めの小さじ1杯くらい）
日本人は1日あたりの食塩摂取量が多いと言われているそうだ。
厚生労働省では、1日の塩分摂取量の目標値を
✴︎男性 9g未満
✴︎女性 7.5g未満
に設定している。だけど、世界では健康的な生活を維持するための1日塩分摂取量は、6g未満が基準になってきているそう。
胃がん予防と体に負担のかからない生活を送るためにも塩分は控えよう
塩分の多い食べ物は
⚠️加工品と言われる漬け物やハム、ソーセージ、練り製品など。
⚠️献立では、汁ものや煮物、めん類など。
⚠️外食メニューや惣菜、お弁当類も味付けの濃いものが多い。
塩分を減らすには
✴︎かけ醤油やマヨネーズなどの調味料
→自分で足すのをやめる。
✴︎生野菜や海藻類、生くだものは塩分を体外へ排出する働きのあるカリウムが豊富
→しっかり食事に取り入れる。
治療したがんの進行度にかかわらず、定期受診、定期検査が重要。
（腫瘍マーカー、超音波検査、CT、胸部X線検査、胃内視鏡検査、骨シンチ、PETなど）
下の図は一般的な検査スケジュールだけど、がんの状態はみんな違うので、検査スケジュールは人それぞれ違うと思う。
私の場合（進行がん〈低分化がん〉術後2年1か月）は、高リスクながんなので、これよりは頻度が高いーー。
（問診・体重、血液検査（腫瘍マーカー）は、8週間毎、CTは3〜4か月毎、超音波検査、胸部X線検査、胃内視鏡検査は毎年）
がん再発予防のために…。
生活や食事スタイルの改善、定期受診、定期検査をしっかりして、生活を楽しむことも忘れずに（免疫力アップ）、普通に生きていることに感謝しながら毎日を過ごしていこうと思うよ
がんサバイバーの方なら、みんなご存知の当たり前のことだと思うけど、私には簡単そうに見えて、なかなか実行できない難しいことなのだーー
（いつも自分で再確認が必要）
）これを読んでくださっている皆さんも、一緒にしっかり生きていきましょうね
世界がん研究基金/米国がん研究協会↓
国立がん研究センターがん予防・検診研究センター↓
参照 国立がん研究センターがん情報サービスganjoho.jp
病気と向き合うサイトなら（奈良）
（画像はお借りしています）
