忘れもしない、3年前の3月11日14:46分。


ゴゴゴゴと聞きなれない嫌な地響きとともに


突如としてやってきた大地の怒りに

...
森ビル全体が左右に揺れて


一瞬頭が真っ白になったと同時に


ほんの20分前まで公園をお散歩していたあの子のことが脳裏に過った。


半べそかきながらとりあえず無我夢中で仕事放棄しちゃって


自宅までの道のりを走って、走って、着いたマンションのてっぺんに


あの子はひとりぼっちで震えながら


小さな身体をもっとちっちゃくして怯えてたのを、


強く、強く、そして、優しく抱きしめたんだ。


そぅ、あの日もこんな、日差しが眩しい、穏やかな昼下がりの午後だった。


こうして3年経ったいま、きみと僕といっしょに過ごせることに感謝して


この空に、大地に、平和で在ることを、心からお祈りします。