その昔
「わたしってアメ車だから」
と冗談で言っていた時期がある
それは「大食い」な
わりには全く太らず
しかも体力がないわたしは
まるで、ガソリンを
大量に食うのに
しょっちゅう故障する
アメ車みたいだったからで
けっして大きな外車が
似合うゴージャスな
オンナという
意味ではない
今では気持ちは
沢山食べたくても
身体が受け付けられなくなり
その割には昔より
ずっと元気に動き回れる
ようになったから
アメ車というより
今やすっかり
エコカーなオンナに
なった
古屋サマンサです
⇨サマンサの声を
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小学生時代は
実際にアメ車に
乗っていたの
というか
乗せられていたわ
屋根の部分が黒くて
車体はシルバー
内装は真っ赤な革張り
車種は疾走馬を
エンブレムにした
フォードのマスタング
この車を選んだ母
そして母の希望通りに
そんな車を買った
中小企業の
経営者だった父は
なんとも派手好きな
両親だったと思う
そんな車に乗せられていた
当時小学生のわたしは
同級生の男子からこんな
陰口を叩かれたものだ
「家はしょぼいのに
車だけが派手」
その指摘は
まさに的を射ていて
当時の逗子の家は
普通の木造2階建ての
建売の一軒家
そんな普通の家の
狭い車庫に
ギリギリ入るか
入らないかの
派手なマスタング
どうみても家に
釣り合ってない
そして
日本の狭い道幅の
道路事情にも
合っていない
(マスタングと母と兄
後ろの家は我が家ではない)
わたしがお伝えしている
仮面心理学講座で
よくスポーツカーと
軽自動車の例を
例えに出す
スポーツカーは
広いアメリカの
ハイウェイや
サーキットで走るには
最高の車だと思う
そんな中に軽自動車が
混じって、アクセルを
フルに踏んだとしても
どうしたってかなわない
だってそもそも
スペックが違うんだもの
これって人間も同じ
脳の作りが違う
つまりスペックが違う
スポーツカータイプの
脳を持っている人もいれば
軽自動車タイプの
脳を持っている人もいる
それなのに
軽自動車タイプの人が
ハイウェイやサーキットで
どんなに頑張っても
スポーツカータイプの人の
足元にも及ばないことに
「自分はなんてダメな
車なんだ」
と落ち込むのは
たいそうおかしな話
じゃあ、スポーツカーが
優れていて軽自動車が
劣っているかというと
決してそうではない
日本の狭い道なら
軽自動車は
スポーツカーより
早く走れる
スポーツカーが
入れないような
狭い道でも
すいすいと走れる
つまり適材適所
人間も同じ
自分にあったところに
身を置けば必要以上に
頑張らなくても
自分のもともと
持っている能力を
フルに発揮できるのよ
子供時代のマスタング
木造二階建ての家には
似合わなかったし
日本の道路事情にも
合っていなかった
しかもよく
故障もしたけれど
それでも母はその車が
好きだったんだと思う
適材適所という
考え方もあるし
あえてそうじゃない
場所を選ぶという
選択もある
どちらを選ぶことが
正しいかではなく
自分が好きな方を
選べばいいだけのこと
その数年後、、、
父は葉山に真っ白な
鉄筋コンクリートの
家を建てた
その白い家と
マスタングは
とてもよく
似合っていたけれど
皮肉なことに
父の経営していた
会社が傾き
その経営権を
アメリカの企業に
売ったことで
会社の資産であった
マスタングも
我が家から去っていった
(右端に見えるのが
多分マスタング
わたしのアルバムが
ないので兄の写真ばかり)
その後、母が選んだのは
燃費もよくて
故障もしない
HONDAのセダン
「選択」はいつでも
変えられるのだ
その時の状況に
合わせてね・・・
でも大事なのは
自分で選ぶこと、、、
そして環境や人の
せいにせず
自分で選んだという
自覚を持つこと
今、あなたがいる
その場所も
自分で選んだから
そこにいるのよ