私が一人で、

つまらないことに心を囚われている間も、

彼はきちんと私のことを

考えてくれていました。


いつだって私を正しい方向へ導いてくれる人。

そのことに気付かされるたびに

彼が彼であって良かったと、

私の好きになった人が彼で良かったと、

切ないほどの想いの中で、心からそう思うのです。



例えどんなことがあろうと

逢うことができればもうそれで

全てが良くなってしまう・・・

彼の息遣いを近くに感じながら

時間を過ごすことの幸せに

ただひたすら酔いながら・・・



「何をして欲しい?」

彼の言葉に私は戸惑いました。

それは彼の優しさ・・・

けれど、私の望みは

彼の望み通りに・・・ということ。



悪戯な笑顔で彼が

私の目を見つめる。

髪、首筋、耳、背中、

胸、その先端、お腹、

腿、膝、そして彼を迎え入れるところ・・・

彼の指が私の感じるところを

一つ一つ通り過ぎるたび、

恥ずかしさでそんな表情は彼には見せたくないのに

私は快感に顔を歪めてしまうのです。


彼の歯が私の体中を噛みしだく。

飛び上がる程の痛みは

衝撃的な強く激しい快感に変わり、

獣のような声を出させ、

私は何度も何度も

数え切れない程の高みに昇り詰める・・・


彼の指が私のそこに差し込まれる。

それは、一番奥の子宮の入り口まで達し、

その体中を突き抜ける気の遠くなるような快感は

私を狂わせ、あられもない嬌声をあげさせ、

何度も私を高いところに昇らせた挙句に

終には頭の中が真っ白になり気を失ってしまいました。

それでも彼の愛撫は続き、

何度も私は同じ感覚の中に放り込まれてしまいます。


息ができない・・・

彼の愛撫が止んだ後、

呼吸さえ上手くできないまま

掠れた声で彼に言いました。

彼の口から出てくる

今、自分自身にあったことは

自分でさえ信じられないほど

恥ずかしい、淫らなものでした。



眠ってしまった彼のわき腹に顔をつけて横になり

彼の体温や正確な呼吸と鼓動のリズムを感じながら、

私は満たされた想いでいっぱいになります。

何よりも、

彼に逢うことさえできたなら、もうそれで

私は幸せになれるから・・・

それで、それだけでいいのだと思いながら

安らかな想いで眠ってしまうのです。


                         samansa



ブログランキング・にほんブログ村へ
     ワンクリックご協力ください。