母の旅立ち…1不意に電話が鳴った。 電話機の画面表示には伯母の名前。 しかしいつもと違うのは「伯母の名前携帯」となっていたこと。 「来た…」 正直そう思った。遂に来た、逃れられない運命の瞬間。 小さい深呼吸をして受話ボタンを押した。 「さまはく? 〇〇おばちゃんやけど」 高めの聞きなれた声が少し震えているように感じた。 「ビンゴ!」 私の内側の声がそう告げる。 「落ち着いて聞いてね…」 やっぱりビンゴだった。