警視庁のロビーにて、一人の30歳前後の女性が受付係に声をかけていた
女性(石原)『あのーホテルの事件を担当している刑事さんにお会いしたいんですが』
そこに偶然通りかかった特命係の二人
亀山『あー俺達でよければお話お聞きしますよ』
石原『私、ジャリーパスタに勤めている石原さと子といいます。昨日お店に刑事さんがいらっしゃったそうなんですけど、私昨日休みだったんです』
右京『何か思い当たる点がおありですか』
石原『ええ…実は私の近所に住んでる女性と親しくなりまして、その人にお店の残った材料でパスタを作って届けたことがあるんです』
亀山『それはいつごろ?』
石原『2週間くらい前だったと思います。それにあれ以来彼女と連絡がつかなくなってしまって心配してたんです』
右京『なるほど、その方のお名前は何とおっしゃるのですか?』
石原『小沢明子さんです』
二人は小沢という女性の住所を聞き、アパートの一室に到着した
亀山『確かに何日も戻ってないようですね』
右京『そのようですね~』
管理人『小沢さんは長く留守にするときは必ず声をかけてくれてたんですがね~あっ終わったら声掛けてください』
亀山『右京さん!これ!』
二人は写真楯に写った女性は今回の被害者だと確信した
右京『どうやら、間違いなさそうですね。亀山君、これを見てください』
亀山『なんか古そうな新聞記事ですね、あっ11年前の事件の記事?』
右京『11年前何が起こったのか、すべての解くカギはやはりここにあるようです』
特捜本部にて
伊丹『遺体の身元が割れました、名前は小沢明子(52)、今のところ与謝野との関連は不明です』
内村『途中経過的な報告はいらん!早く結果を出せ』
部屋を出る芹沢『どうも特命係の情報ってのが気に食わないみたいですね』
同じく伊丹『くそっ…』
牛尾、船越と合流した特命係の二人
牛尾『あれから横浜の事件を調べてみたんですが、どうも不審な点が多すぎます』
右京『というと?』
船越『11年前のスーツケースの遺体(与謝野たまえ)は全身打撲でほぼ即死状態でした、当時の捜査本部は殴られたことによるショック死としていますが』
右京『交通事故死、またはひき逃げの隠ぺいとも考えられます』
牛尾『ええ、しかも夫である与謝野雅夫のアリバイもマージャン仲間と会っていたという曖昧なものでした』
亀山『じゃあ、11年前に奥さんを殺したのは夫の与謝野雅夫で、今回は死体を遺棄した…さっぱりわかんね~』
右京『一つ気になることがあります。11年前のあの日の事件は与謝野さん事件だけではありません。当時かなり話題になった3億円強奪事件もちょうど同じ日なんですよ』
牛尾『そう言われてみると同じ日ですね。しかもどちらも未解決…何か関係があるのでしょうか』
右京『まず与謝野のアリバイを証言したというマージャン仲間にお話を伺ってみましょうか』
船越『鳩山、町村、山本の3人ですが、山本は先日病死していました。町村も所在がつかめません。鳩山は都内で不動産屋を経営しています』
鳩山不動産にて
右京『警視庁特命係の杉下と申します』
鳩山『なんでしょうか、手短にお願いしますよ』
牛尾『あなた、11年前与謝野雅夫のアリバイを証言していますね』
鳩山『それが何か?』
右京『調べたところその事件を境にギャンブルによる借金で苦しんでいたあなたはすぐに事業を興し今ではこれほど立派な会社を作り上げていますね~』
鳩山『何が言いたいんですか?』
牛尾『つまり、偽の証言をして金を脅し取った可能性が高いってことですよ』
鳩山『何をばかなことを、第一、与謝野にはそんな金はありませんでしたよ』
右京『そうでしょうかね~手に入れたばかりの大金があったと思いますがね~』
鳩山『失敬だな!君たち、名誉棄損で訴えるぞ!』
右京『お気を悪くされたのなら申し訳ありません、いろいろな可能性を探るのが僕の悪い癖でして』
鳩山『とにかく、もう話すことはない、帰ってくれ!』
外に出る右京と牛尾
亀山『あっ右京さん、どうでした?』
右京『君のほうこそどうでしたか?』
亀山『新事実です、ホテルで遺体で見つかった小沢明子と11年前の被害者与謝野たまえはどちらも旧姓が小池だったんです!』
右京『つまり二人は姉妹でしたか』
亀山『消えた3億円の行方も気になりますね』
右京『ええ、小沢さんが何故今になって与謝野のもとを訪れたのかも気になります』
牛尾『では、我々は引き続き3億円事件を調べてみます』
右京『お願いします、我々はもう一度ホテルへ参りましょうか』
亀山・右京、船越・牛尾はそれぞれ捜査を続行した
続く~
※なんだかんだと長くなってしまいました、次で終わります。