ヒューストンから次の訪問都市ニューオーリンズまではグレイハウンドバスでの移動となる。夜遅くにバスに乗り込む。
俺は珍しくバスの中で胸が高鳴った。興奮してなかなか寝付けなかった。
子供の頃はアメリカへの憧れがあった。テレビや映画でニューヨークやロスアンゼルスの映像を見るたびに大人になったら行ってみたいと思っていた。当然この旅行の日程にニューヨークやロスアンゼルスの訪問も入っているのだが、憧れはあくまでも子供の頃の話で、特にニューヨークやロスアンゼルスに強い思い入れは無かった。
でもニューオーリンズだけは俺の心の中でアメリカの都市の中では別格だった。
かつてNHKラジオの英語講座を聞いていた時期があり、その中でニューオーリンズをテーマ(舞台)にしていた事があって番組の中でニューオーリンズの文化などを紹介していた。その影響で俺はニューオーリンズにすっかり魅了されてしまった。
それに俺がこの旅を決意した時(2001年8月某日深夜)に、マジックマッシュルームの世界と一体化して心地よい気分で聞いていたのがラジオ(YOKOHAMA JAZZY NIGHT)から流れるジャズだった。ニューオーリンズは俺にとって最高のBGMであるジャズ(ミュージシャンや曲名はあまり詳しくないが)の発祥の地である。アメリカを旅する機会があったら絶対にニューオーリンズに行こうと 決めていた。