北半球一周の旅 ・ メキシコ・メキシコ・シティ・日本人宿の人々② | 北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

1年間をかけて、北半球の主要な国、都市、世界遺産などの旅をした体験を赤裸々に綴る回想記。

 俺達がこの宿に泊まっていた時期は3月で、日本の学校の春休みや卒業旅行の時期だったので、多くの日本人学生が宿泊していた。バックパッカー泊まる安宿なので、さすがに一週間以内の短期旅行者はいなかったが、ほとんどが一ヶ月以内のプランでメキシコを周遊するような学生だった。
メキシコ・シティは首都だけに、日本から来たばかりの旅行者も結構泊まっていた。ここでメキシコ旅行の情報を仕入れてから、メキシコ各地を周る構想を持った人達だ。俺とK君はメキシコを一ヶ月以上旅してきて、ここがメキシコ最後の訪問都市だったので、これからメキシコを旅する若者に質問されることが結構あった。

 ここで知り合った学生の中で一番印象に残ったのが、東京の某有名国立大学の大学院を休学して世界一周の旅をしてきたという九州出身の男子学生だ。約一年前に、俺達と同じ様に福岡の博多港から高速フェリービートル号に乗って韓国の釜山に向かって旅が始まったらしい。一番印象に残った国はモンゴルと言った。モンゴル高原に住む遊牧民の住居ゲルに泊まったりして、モンゴル人の優しさに感動したらしい。
彼にとってメキシコ・シティが旅の最後となる。良くしゃべる男で、談話室で旅の思い出を熱く語っていた。俺達がこの宿に滞在中に、彼は日本に帰国した。