を頂きました。
今、変革の途中にある、新生ヤフーの物語です。
テンポよく読めて、ヤフーの変革の”爆速感”が伝わってきます。
また、王道の経営革新プロセスをしっかり回していることが分かります。
レビューはここから
<爆速経営>
高収益だが、つまらない超優良会社の組織変革物語
高収益だが、つまらない会社になってしまったヤフー。
まさに大企業病に侵されつつあった。。。
ヤフージャパンの改革は、まだ、周囲から凋落の傾向がまったく見えていない時期に、たまたま、ヤフーの親会社であるソフトバンクの孫正義がスタートしたアカデミアで行われた、元社員のプレゼンに端を発している。
「ヤフーはインターネットについては日本一の会社です。人材、技術、ノウハウはどこにも負けない。しかし、せっかくの資産を経営陣は生かし切っていない。」
ヤフー前社長の井上氏は、偉大な経営者でした。
井上氏は、頭脳明晰、論理的、冷静、大局観、そして負けず嫌い。
「まるで神様のような人」
井上氏の卓抜した経営能力のおかげで、ヤフーは創業以来、15期連続で増収増益を続けてきた。
その結果、圧倒的な集客力(サイトへの訪問者数)を誇る、インターネットのガリバーとして君臨しています。
しかし、スマートフォンやタブレット端末では、アプリが主流になっており、ヤフーのようなポータルサイトを経由しなくてもインターネットに接続できてしまいます。ルールが変わろうとしているにもかかわらず、ヤフーは完全に出遅れてしまってました。
井上氏の後継者として宮坂氏が社長に就任した新体制は、2013年3月で1年目を終了しましたが、久しぶりに10%以上の成長を達成し、改革初年度をうまく乗り越えました。
通常、企業改革は、このままでは潰れるという危機意識の共有から始まる。ただ、ヤフーについては、これをうまく使うことはできなかった(15年連続増収増益)。そこで、宮坂らは、理念の再定義、明確な目標設定を行い、改革の求心力を創利しました。
そして、課題解決エンジン、ユーザーファースト、を爆速で達成するために、自前主義をすて、多くの優良企業(グリー、アスクル、TSUTAYA、サイバーエージェントFX、カカオジャパンなどなど、)に出資、提携し、コンテンツを充実させてきた。
また、Amazonや楽天に対抗するため、ヤフーへの出展を無料にし、高校収入で収益を確保するというビジネスモデルに変更し、ライバルたちにルールの変更を仕掛けている。
宮坂氏は、10挑戦して、5倍失敗して、2倍成功する、ことを目標とし、奨励している。そして、この取り組みにより、将来の新しい収益の柱を見つけ出すこと、創り出すことに挑戦している。
PCからスマホへ主役が変わっていくという、静かだが大きな地殻変動が起きている時代に、ヤフー新体制での成功は、まだまだPC向の資産に、おんぶに抱っこになっているのが実情です。
ヤフーという会社が変わり始めています。
まだまだ、新しい時代にあった、ビジネスモデル、柱となる収益のネタは見つかっていませんが、今後のヤフーの活動がとても楽しみに思えてきた本でした。
レビュープラス
レビュープラス
