Amazonベスト1000レビュアーの私撰綜のブログ

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メーカー勤務の研究開発マネージャーでワーカーホリックのサムが、書評、ビジネススキル、健康、趣味、時事ネタに対し、徒然なるままに綴った日記です。
モットーは「記憶に残る仕事」「記録に残る仕事」です。

<== メルマガを発行始めました。2010年11月1日創刊号発行。 

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2011.4.1.現在、 読者さん 3200人 に登録頂いています。


人間の成長には『体験』が必要です。体験したことは、何歳になっても覚えているし、その状況をまざまざと思い出すことができます。また、一度体で覚えてしまえば、意識しないでも同じことができるようになります。でも、人間だけ飛躍的に発達し、進歩したのは、言葉の創造、文字の創造により、自分の体験以外の他人の体験、先人の偉大な功績をも、自分の知識・体験にすることが出来るようになったからです。読書は、そういう意味では、自分の体験を何倍にも、何百倍にもできる『魔法のツール』だと思います。


<本との本格的な出会い>

親が全30巻の『少年少女世界の文学』を買ってくれたことです。このシリーズは、小学生向けでした。ただ、当時はあまり本を読むのは好きではなかったので、読むのはなかなかはかどりませんでした。2歳上の姉がこの本を読んでいたのを見て、自分も読破しました。


<読む力をつけていた中学・高校時代>

海外のノベルズ、ハードボイルドもの、SFもの、を中心に、結構多くの本を読みました。赤毛のアンシリーズ、ターザンシリーズ、平井和正の幻魔大戦、ウルフガイシリーズ、三銃士、星新一、など


<色々な考えに触れた大学生~社会人>

大学生時代は、森村桂、源氏 鶏太、城山 三郎、などを読みました。

社会人になってからは、サラリーマン小説、自己啓発本、ビジネス書、社会派小説(有吉佐和子、山崎豊子)など、自分の知識や見識を広げるもの、他人の生き様を体験できるものなどを読んで来ました。最近は、東野圭吾や海道尊なども、読んでいます。


<自己成長のための読書>

今まで、インプットばかりしてきました(笑)が、まとめる力をつけること、情報発信力をつけること、を目的に、2004年4月からAmazonでレビューを書くようになりました。インプットしたものを日々の仕事や生活で活かすだけでなく、文章としてアウトプットすることで、日々成長をしています。情報を整理する力、ロジカルに考える力、考えを発信する力がついてきました。


このブログでは、自分にとって役に立った本を紹介していきたいと思っています。ゆくゆくは、技術者・研究者が仕事をしていく上で必要なスキルや能力に関するもの、技術者・研究者だからこそできること、すべきこと、を纏めていきたいと思っています。


私撰綜のレビュー一覧   


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R+(レビュープラス)さんから、爆速経営―新生ヤフーの500日
を頂きました。


今、変革の途中にある、新生ヤフーの物語です。

テンポよく読めて、ヤフーの変革の”爆速感”が伝わってきます。
また、王道の経営革新プロセスをしっかり回していることが分かります。


レビューはここから
<爆速経営>



高収益だが、つまらない超優良会社の組織変革物語


高収益だが、つまらない会社になってしまったヤフー。
まさに大企業病に侵されつつあった。。。

ヤフージャパンの改革は、まだ、周囲から凋落の傾向がまったく見えていない時期に、たまたま、ヤフーの親会社であるソフトバンクの孫正義がスタートしたアカデミアで行われた、元社員のプレゼンに端を発している。

「ヤフーはインターネットについては日本一の会社です。人材、技術、ノウハウはどこにも負けない。しかし、せっかくの資産を経営陣は生かし切っていない。」

ヤフー前社長の井上氏は、偉大な経営者でした。
井上氏は、頭脳明晰、論理的、冷静、大局観、そして負けず嫌い。
「まるで神様のような人」

井上氏の卓抜した経営能力のおかげで、ヤフーは創業以来、15期連続で増収増益を続けてきた。
その結果、圧倒的な集客力(サイトへの訪問者数)を誇る、インターネットのガリバーとして君臨しています。

しかし、スマートフォンやタブレット端末では、アプリが主流になっており、ヤフーのようなポータルサイトを経由しなくてもインターネットに接続できてしまいます。ルールが変わろうとしているにもかかわらず、ヤフーは完全に出遅れてしまってました。

井上氏の後継者として宮坂氏が社長に就任した新体制は、2013年3月で1年目を終了しましたが、久しぶりに10%以上の成長を達成し、改革初年度をうまく乗り越えました。

通常、企業改革は、このままでは潰れるという危機意識の共有から始まる。ただ、ヤフーについては、これをうまく使うことはできなかった(15年連続増収増益)。そこで、宮坂らは、理念の再定義、明確な目標設定を行い、改革の求心力を創利しました。

そして、課題解決エンジン、ユーザーファースト、を爆速で達成するために、自前主義をすて、多くの優良企業(グリー、アスクル、TSUTAYA、サイバーエージェントFX、カカオジャパンなどなど、)に出資、提携し、コンテンツを充実させてきた。
また、Amazonや楽天に対抗するため、ヤフーへの出展を無料にし、高校収入で収益を確保するというビジネスモデルに変更し、ライバルたちにルールの変更を仕掛けている。

宮坂氏は、10挑戦して、5倍失敗して、2倍成功する、ことを目標とし、奨励している。そして、この取り組みにより、将来の新しい収益の柱を見つけ出すこと、創り出すことに挑戦している。

PCからスマホへ主役が変わっていくという、静かだが大きな地殻変動が起きている時代に、ヤフー新体制での成功は、まだまだPC向の資産に、おんぶに抱っこになっているのが実情です。

ヤフーという会社が変わり始めています。
まだまだ、新しい時代にあった、ビジネスモデル、柱となる収益のネタは見つかっていませんが、今後のヤフーの活動がとても楽しみに思えてきた本でした。



レビュープラス

レビュープラス


R+(レビュープラス)さんから、起業GAMEを頂きました。

今回頂いたのは、電子書籍版です。

PCとAndroid(アプリは天下一読)で、読んでました。

スマホの機種が古いので画面が小さいですが、電子書籍も思ったよりも読みやすいですね。

レビューはここから
<起業GAME>

日本では、ベンチャーキャピタル(VC)という存在は、殆ど馴染みが無いかもしれません。
VCという言葉を聞いた人でも、『ベンチャー企業に投資する会社』という位の認識しかないのではないでしょうか?そういう自分も、同じような認識でした。

本書は、
ハーバード・ビジネス・スクール在学中に起業家の道を歩みはじめ、連続起業家として成功を収めた後ベンチャー・キャピタリストとして勤務する著者(ジェフリー バスギャング氏)が、起業家の世界だけでなく、VCの世界についても書かれた本である。

1、2章で、起業家の世界、VCの世界について説明し、3、4章では、VCへの売り込み方、VCを選択する時の基準や契約内容について、そして5、6章では、会社を軌道に乗せていく過程、出口戦略(現金化)が書かれている。一般に、ベンチャー企業の出口戦略というと、IPOと思いがちであるが、実際には、IPOの割合は2~3%しかなく、殆どはより大きな企業への会社売却である。最後の7章は、このアメリカ的なVCという制度のアメリカ以外の国、中国、ベトナムでの事例が紹介されている。


本書で描かれているVCは、一般的に我々が描くVCに対するイメージとは異なり、企業家と一緒に夢を実現していくことに熱くなる人間味溢れている。これは、VCが出資するベンチャーはスタートアップのステージであるため(所謂0から1を産み出す段階)、夢を一緒に追いかける決断ができないと、そのベンチャー企業には出資できないためであろう。

このような関係を考えると、企業家とVCは運命共同体のような関係であり、両者の間では、良い情報も、悪い情報も、全て共有できる信頼関係が必要であることが分かる。一般的に思われているVCと起業家の関係(リターンを重視した)投資家・起業家というドライな関係ではいられないのであろう。

本書の結びで書かれている一文が、この関係を上手く表現していると思う。

『結局のところ、世の中に影響をおよぼしたいという切なる思いや、新たなアイデアを強く求める熱い思いが、起業家とベンチャー・キャピタリストというこの摩訶不思議な関係を、特別なものにしているのだ』


また、本書に取り上げられている事例は、ツイッターやリンクトインなど今、話題の企業の起業家、彼らに投資したVCにまつわる実話である。本当に、ドラマのようなストーリー展開であり、読み物としても十分楽しめる内容である。



最後に、
このようなVCが日本でも増えてくれば、アベノミクスの第三の矢も、沢山でてくるのではないかと期待できる気がしました。



レビュープラス

レビュープラス


SS-1代表の小川さんからSS-1メソッドシリーズを献本頂いたので、早速読んでみました。

の第二弾です(笑)

今回は理科です。


我が家でも、10年くらい前に長女と次女の中学受験を経験しました。志望校は二人とも同じでしたが、上の子は4科目受験、下の子は2科目受験を選択したので、理科を家庭で教えたのは上の子の時だけでした。自分自身は理系で、大学受験も化学・物理だったので、中学受験の問題は難しくないですが、子供に理解させるのにはとても苦労しました。

正直、下の子が2科目受験を選択した時にはホっとしたのを覚えています(汗)

子供たちは大手の塾に1年間通いながら、家庭ではお父さんと勉強していたので、その時にこの指導法に出会っていたら、もっと効果的に教えてあげられたのではないかと思いました。


<レビュー>

暗記問題、思考問題、計算問題夫々に的確な指導法を解説した本です

プロ講師集団の 個別指導教室SS-1 の講師が書いた SS-1メソッドシリーズ の理科編です。内容は親子での家庭学習のやり方です。

理科の教科は、覚える分野、覚えた知識でしっかり考える分野、考える力と計算力が必要な分野から出来ていると思います。

本書は、

・覚える分野(生物など)については、
 厳選された内容と語呂合わせなどの覚え方
・覚えつつ考える分野(地学、気象など)については、
 覚えた内容について子供の理解を促進して記憶を定着させる方法(効果的な図など)
・考える力と計算力が必要な分野(化学や物理など)については、
 考えるプロセスを書き出して問題を解いていく方法とそのポイントなど

を、子供の特性を考慮した上で、とても分かり易く解説しています。


特に、考えさせる(理解させる)分野で子供に内容を説明している会話の例は、とても参考になります。


文型の親御さんだと内容を理解するのは苦労するでしょうし、理系の親御さんでも、子供に分かるように説明をするのは結構苦労するのではないかと思います。しかし、本書を読んで教える技術をしっかり理解すれば、自信を持って子供の勉強を見てあげることができるようになると思います。



本書は、SS-1がプロ講師集団だというのが良く分かる内容だと思います。
また、本書の会話の部分を家庭の受験勉強に取り入れることで、家庭学習の効果も飛躍的に向上させられると思います。

レビューここまで。



個別指導塾の SS-1 は、今は中学受験だけでなく、大学受験の塾も開講されています。


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