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Amazonベスト1000レビュアーの私撰綜のブログ

メーカー勤務の研究開発マネージャーでワーカーホリックのサムが、書評、ビジネススキル、健康、趣味、時事ネタに対し、徒然なるままに綴った日記です。
モットーは「記憶に残る仕事」「記録に残る仕事」です。

SS-1代表の小川さんからSS-1メソッドシリーズを献本頂いたので、早速読んでみました。

実は、我が家でも、10年くらい前に長女と次女の中学受験を経験(志望校は、私立のミッション系の難関校)しているので、家庭学習で、彼女たちに勉強を教えた経験があります。
また、自分自身は理系だったので、中学受験の国語の問題は、なんとなく解けるけど、教えるのには結構苦労しました(笑)実際、自分で解いてみて、解説を読んで、それを分かり易く翻訳している感は否めなかったです。

子供たちは大手の塾に1年間通いながら、家庭ではお父さんと勉強していたので、その時にこの指導法に出会っていたら、もっと効果的に教えてあげられたのではないかと思いました。


<レビュー>

中学受験のプロ講師の指導法は凄いと感心しました
プロ講師集団の個別指導教室SS-1の講師が書いたSS-1メソッドシリーズの国語編です。
内容は親子での家庭学習のやり方です。


家庭学習については、シーン別に学習方法(子供への声掛けの方法)が解説されていますが、SS-1メソッドの凄さに感心です。


本書に載っている会話例を読むと、親が子供に声掛けをする時の言い方や、導き方の基本に、コーチングの手法や心理療法的アプローチ(子供の気持ち)がベースになっているのが良く分かります。シーン別と言うのは、問題文を読むとき、問題を解くとき、答え合わせをするときのことです。このシーン毎に、親が子供にする質問や問いかけが、個別のシーンの問いかけの工夫だけでなく、問題文を読むときにかけた声掛けが、答え合わせをする時の問いかけの伏線になっていたりと、十分考えられ、練られた内容になっていることがわかります。

昔、教師と言うのは、どんな生徒よりも、よく知っていないといけない、と思っていました。当然、教師にも、平均以上の学力や知識は必要だと思いますが、実は、教師と言うのは教える職業なので、教える技術が本当はとても大事です。
小学生レベルでは、教師の知識を脅かす程の神童というのはなかなかいないと思うので、受験生の親御さん達は、この本の指導法を取り入れることで、自信を持って子供の勉強を見てあげることができるようになると思います。

本書は、SS-1がプロ講師集団だというのが良く分かる内容だと思います。
また、本書の会話の部分を、家庭の受験勉強に取り入れることで、家庭学習の効果も飛躍的に向上させられる本だと思います。

レビューここまで。



SS-1は、今は中学受験だけでなく、大学受験の塾も開講されています。
また、小川さんは、社会人への講演もされていると言うのをネットで読んだ記憶があります。
個別指導で使われている、コーチングの手法や、心理学的な手法(相手の反応を考慮した発問の仕方)というのは、ビジネスのシーンでも使えると思います。


<最新版>SS-1メソッドで国語の点数を一気に上げる!
R+(レビュープラス)さんから、MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書)を頂きました。

本書の著者である若林計志氏は、設立間もないマネジメント教育会社ビジネス・ブレークスルーで、インターネットで海外MBAが取得できる『ボンド大学大学院ビジネススクール BBT MBAプログラム』を立上げ、10年以上にわたりその統括責任者を務めてきた人物です。

本書は、その第一作めのプロフェッショナルを演じる仕事術 (PHPビジネス新書)に続く、第2作目です。
前著に比較すると、扱っている内容が身近なためか、書かれている内容が分かり易く、すっと理解できます。

1作目の『プロフェッショナルを演じる仕事術』について、Amazonにレビューを書いていますので、ご興味があれば読んでみてください。
Amazonレビュー


レビューはここから

<組織目標を達成するためにマネージャーが行うべきこと>

本書は、組織目標を達成するために行うマネジメントを、
・行動コントロール
・結果コントロール
・環境コントロール
という3つの切り口で解説しています。


リーダーは、部下のマネジメントにおいて、どのくらい(細かく)関与すべきか?ということで迷うことが多いと思います。

本書の冒頭部分でも、あの全日本サッカー監督である岡田監督の苦悩について書かれていて、思わず引き込まれてしまいました。


行動コントロールと結果コントロールは、まさに、部下マネジメントの関与レベルにおいて両極になりますが、本書では両者のコントロールとはどういうもので、どういった時に、どのように使えば良いのか、が分かり易くまとめられています。


また、3つ目の環境コントロールとは、部下マネジメント以外のマネジメントのことです。具体的には、組織設計、採用、異動・配置、育成・評価という内容です。つまり、環境コントロールと言うのは、これらのマネジメント要素を使って、如何にして最高のパフォーマンスを発揮してもらうのか?という内容です。


3つのコントロールと言う切り口で(二つのタイプの“部下のマネジメント”+部下のパフォーマンスに影響を及ぼす環境のコントロール)まとめられていますが、その内容には、リーダーが取り得るマネジメントの手段がほぼ全て含まれています。

分かり易く良くまとまっているので、手元に置いて、時々読み返してみると良いと思います。

レビュープラス

レビュープラス



この動画は何度見ても感動します。

この「レジ打ちの女性」という動画は有名なので、知っているかもしれないですが、

先日、「働くとは」というテーマの座談会@大阪に参加したことが切欠で、この動画を

思い出しました。



実は、この座談会の前に東京で学生さんとお話をした時に、理系の職業観の例として

レンガ積みの職人の話をしました。


理系の人間はプロフェッショナル志向(蛸壺とも言いますが)が強いので、

レンガを、いかに早く、綺麗に積むか、という「スキル」を磨くという仕事観でも、

結構楽しく充実して働ける人も多いと思う、と言う話をしました。


自分の仕事を褒められたり、感謝されたりすると、当然嬉しいと感じますが、それにも

増して、同じ技術屋からスキルを褒められたり、一目置かれるほうが実はモチベーション

があがります。



このレジ打ちの女性の話は、何事もすぐに飽きてしまい長続きしなかった女性が、

レジ打ちを子供の頃好きで唯一長続きしたピアノと似ていることから、一念発起して

レジ打ちのスキルを磨いたことが、彼女の(職業)人生を大きく変えていった物語です。


解釈は、人それぞれあると思いますが、感動ストーリーです。


「レジ打ちの女性(感動ストーリー