明けまして御目出度う存じます。

今年も宜しくお願い申し上げます。

さて、今年の1冊目ですが、蓋を開けてみれば

昨年読み終えることのできなかった1冊です。

藤井先生といえば昨年11月末に『土 地球最後の謎』の読後感

紹介致しました。

 

あの辺りからのにわか新書かぶれが治っていません。

実は藤井先生の書籍、こちらの方が先に目に留まりました。

ただ図書館で予約した順番の都合上、『最後の謎』の方を

先に読むことになった次第。出版順もそちらが先ですから

本来はこの順序で良かったのだとも思います。

ただ、関心度は圧倒的にこちらの方が読みたかった。

何せ、キャッチフレーズがやつがれの心を鷲掴み。

「現代の科学技術をもってしても作れない二つのもの、

『生命』と『土』。その生命は、じつは土がなければ

地球上に誕生しなかった可能性があるという。」

もうビビッと来ましたよ。

本書も冒頭1頁目から

「世界の神話の多くで、神は土を創り、そして土から

人を創りたもうたとしている。」

そしてご丁寧に脚注に創世記2章7節。

まさにこれです。

 

本作の流れも前書に続いて、序曲としてまず

土とは粘土と腐植の混合物、というところから始まります。

論旨としては、その『土』と『生命』の関連(2章)、

続いて『土』と『植物』とのつながり(3章)、

さらに土と『動物』(4章)、そして『ヒト』(5章)。

この流れを億年単位の壮大な歴史ドラマとして物語るのです。

実にロマンチックなエピックです。

 

その歴史を踏まえた上で、改めて「土を創造することは

できるのか」を問い直します。

しかも舞台はもはやテラには収まらず、

火星の大地に生命を宿すことができるのか、という

未来にまで夢を見させてくれる1冊です。

 

最近理科系の教師と聖書を学ぶ機会がありましたが、

その方もJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」が注目されている、

という話が、天地創造に関連して出てきました。

やはり人類はやがて火星を目指すという話。

ただ火星にはわずかながら大気らしきものがあるために、

宇宙船を火星に送るとしても、火星の大気を突破させて

その宇宙船を地球に帰還させるのに天文学的な費用が掛かるそう。

それで火星探査が頓挫しているとのこと。ところが、火星本体に

いけなくても、火星を周回する衛星ならば何とか実現可能。

そこで、小惑星探査に実績のあるJAXAが注目されているそう。

要は火星の『土』を知りたいのだそう。

生命を育めるのか、育む『土』となり得るのか。

 

創世記2章によれば、生ける真実の神は、

人類がいまだに創ることのできない『土』を素材にして、

人類がいまだに造ることのできない『いのち』を創造された、

そういうことになるんですね。

改めて天地創造のエピソードに妙な頷きを得ました。

 

この書と前書、自分の本棚に入れてもいいかなぁ。