わたし自身は、今はわりとボジティブなほうだと自負しています。少なくともボジティ部員のはしくれくらいには入っているかなと(笑)
ただ、以前はそうでもありませんでした。
サラリーマン時代も上司から、「きみはいいろころもあるが、考え方がマイナス思考の傾向がある」と注意されることがありました。
それもあり、30を過ぎた頃から、プラス思考についての本を読みあさり、そういう勉強もするようになりました。
そうしてみると、プラス思考になるとかならないとかいうより前に、結構この話って、心理学と関連しているところも多々あり、おもしろいなと思うよになりました。
この話をし始めるといくら時間があっても足りないので、今回はあえて、プラス思考ではなく、マイナス思考について絞って書いてみたいと思います。それでもかなり長いですから(笑)
人間は生まれながらにしてマイナス思考という人はいません。
しかし、人間はいつのまにかマイナス思考になっています。プラス思考の人でも、100%プラス思考というわけではなく、プラスがマイナスの思考を上回っているにすぎず、やはりマイナスの思考はあるのです。
では、なぜ生まれながらには備わっていないのにマイナスの思考は形成されてしまうのか。
それは残念ながら、自分のせいというよりは周りの影響からくる外的要因によるところが大きいのです。
わたしたちは、子供のときは親や兄弟、学校に通うようになると先生や友達、社会に出ると上司や先輩、同僚などと接するようになり、それを通していろいろなことを学びます。
社会に出たときは、ある程度人間形成がされていますので、だいたいは学生時代までとすると、親兄弟、先生、友達、中でも幼少時代は親と先生の影響というのが大きいと思います。
わたしたちは、小さいときは何もわかりませんから、親、先生からこうしなさい、ああしなさい、こういうことはしてはいけませんと教えられて、そこから学んで育っていきます。
親や先生もいろいろですが、総じて子供をほめて長所を伸ばしていくより、子供を叱って短所に目を向けて克服させる傾向があります。
また、子供が何かやろうとすると、あなたにはまだ無理です、失敗したらどうするのとブレーキをかけさせることが多いと思います。
もちろん、これは子供のことを思ってであって、ほめてばかりだと甘やかしていることになったり、いい気になって調子に乗ってしまうので、子供のうちから厳しくという気持ちからでしょう。
ですから、それが教育として良くないということでは決してありません。
しかし、残念ながらこれがマイナス思考形成のひとつの要因になるのです。
何もわからない小さいときから、それはだめ、ここが劣っている、そんなの無理とマイナスの要素を毎日入れられて行けば、どんな人でもマイナス思考が形成されていってしまいます。
こんなことしたら怒られる、あんなことしたら笑われる、そんなことしたら恥をかくということを覚えていき、それが大人になって何か行動しようとするとき蘇ってくるわけです。
さらに、わたしたち日本人にとって厄介なのは、いわゆる謙譲の美徳と呼ばれる謙遜の文化です。
「わたしなんかまだまだです」、「いえいえ、そんな力などとてもありませんので」、「つまらないものですが」、「まだまだ未熟者ですが」などなど、実際より自分を低くして、謙るように教わります。
自分で自分はだめだと無意識に言い聞かせているようなものです。
そして、困ったことに、これも日本の社会ではいいこととされているわけです。
わたしは何も、日本の教育、文化、風習にけちをつけようというのではありません。
何が言いたいかというと、わたしたちはマイナス思考になって当然の環境に置かれているということなのです。じっとしてても周りからマイナスの要素が勝手に入り込んでくるのです。
努力不足の人がマイナス思考になってしまうのではなく、ちょっとの努力ではプラス思考などに簡単になれないのが当然なのです。
だって、今まで生まれてから30年、40年、毎日のようにマイナスの要素を無意識に入れられてきてるわけですから。もちろん、中にはプラスもありマイナスの要素だけではないですけど、多くはマイナスの要素です。
それを、1年や2年でプラス思考に簡単に転換するというのは難しいでしょう。同じだけとは言いませんが、その半分くらいの時間は必要なんじゃないでしょうか。
もちろん、それまでマイナス思考で、そのときに劇的にプラス思考に変わるわけではなく、それまでに徐々に徐々に変わっていくわけですけどね。