州立コーブルク劇場、その歴史は1840年に遡るそうです。3年の建築期間を経て1840年に完成されたこの美しい劇場は、文化遺産として登録されています。これまで何度か改修工事がされてきましたが前回の改修工事は1970年! 水回りや客席の壁、いろんな箇所に衰えが見えてきました。それで再び大規模な改修工事が成されるとのことで、先日、記念のガラ・コンサートをもって一旦のお別れを告げました。


こういう工事って、一から立てるよりも、修復を伴う改修の方が時間がかかるらしいんです。文化遺産なので、改修工事を繰り返してこれからも長く長く地域の人々から愛されていくのでしょう。改修工事には、少なくとも10年かかるのだとか!!それまでは、別のホール施設でこれまでと同じように公演が行われます。


劇場の中の思い出を、同僚が素敵なビデオにまとめてくれました。




メイク室、舞台裏、舞台袖、リハーサル室、フォワイエ(鏡の間)、廊下、美しい内装の大ホール。


たった一年だけ働いた私でも思い出がたくさんあるのに、何十年も働いている方々にとっては、劇場の隅々まで愛着があり、感慨深い別れとなったでしょう。

小さい劇場の中で、毎日、多くの人々が行き交います。オペラ歌手、合唱団員、指揮者、オーケストラ、バレエダンサー、振付師、俳優、女優、演出家、メイク師、音響技師、照明技師、舞台監督、演出助手、舞台技術者などなど…、様々な分野の人がこんなに密に関わることができるのは劇場ならでは。

ほんとに、この劇場のメンバーになれて幸せでした。感謝感謝♪♪♪