ご縁あって、
衣装を作って差し上げることになった。

曲は何ですか?
どんな感じの衣装が 好みですか?
どんな雰囲気にしましょうか?
先生からは 何と言われていますか?
素材は何にしましょうか?

開いた質問(yes no で答えられない質問)で
いっぱいお話聴いた。

たくさんお話を聴いた上で
私の中にまとまったイメージを絵に描いて
「こんな感じはいかがでしょう?」
と 今度は 閉じた質問(yes noで答えられる質問)で聴いてみた。

ああ、可愛い♡ と
笑顔がこぼれたのを見て
お互いにイメージを共有できたと感じた。
私も とても 勇気づけられた。

サンプルを集めて
こんなものもありますよ…
布はどちらを使いましょうか?
飾りは どちらにしますか?
と、選択肢を挙げてみた。

実際に縫うのは 私ひとりだけど
衣装作りの過程は
パセージとよく似ている。
ご依頼人の 希望を良く聴いて
自分の技術と 折り合いのつく 
最善のところを探った。

ワクワクする 楽しい時間を過ごさせてもらった。
次は 彼女が滑るのを見て
私も ドキドキしたい。
可愛い娘が またひとり出来たみたいだ。




「もう一人 娘が出来たみたい」と言って
応援していた選手が
人としての成長に伴って 競技を離れた。

さびしい…と思っていたら
また新しい選手が 私の前に現れた。

いつも ふと
差し出されるように
私の前に 現れる。

きっと 神様が そうしてくださっているのだと思う。

あの子は今 元気にしているかしら。
ある出来事が きっかけになって
いつか どこかでの記憶に 
一瞬 ふれた気がした。

真紅の薔薇の花束を手に
約束をした日の
古い古い記憶。