2024年夏季の青春18きっぷが2024.6/16時点でも発表されておらず、迷走が続いているが、仮に青春18きっぷが廃止された場合に使える新幹線・特急列車の割引きっぷなどを紹介する。

※追記
 
青春18きっぷの夏季は2024年7月10日から8月31日まで発売決定。

 

1.新幹線・特急列車の割引きっぷ(ぷらっとこだまなどの旅行商品は含めず)

 新幹線eチケット(1、14)、特急トクだ値(1、14)、在来線チケットレス特急券、WEB早特、EX早特、EXこだまグリーン早特、e5489チケットレス特急券、九州ネットきっぷ、九州ネット早特3と言った割引きっぷを使って通常料金より安く移動できる。

 

※使用例 特急料金は通常期の普通車指定席利用で算出

・東京~新青森

通常料金:乗車券10,340円+特急券7,330円(はやぶさ利用)=17,670円

新幹線eチケット(トクだ値14):13,090円(乗車券+特急券込み)※通年同額

 

・東京~新大阪

通常料金:乗車券8,910円+特急券5,810円=14,720円

EX早特28ワイド(のぞみ限定):12,240円(乗車券+特急券込)

EXこだまグリーン早特3(こだま限定):11,410円(乗車券+特急券+グリーン券込)

 

・新大阪~米子

通常料金:乗車券6,600円+特急券6,040円(こだま・ひかり・さくら3,090+やくも2,950円)=12,640円

WEB早特14:8,620円(こだま・ひかり・さくら用 乗車券+特急券込)

 

・博多~佐世保

通常料金:乗車券2,170円+特急券2,330円=4,500円

九州ネット早特3:乗車券+特急券込で2,040円

九州ネットきっぷ:乗車券+特急券込で2,350円

 

・小倉(福岡県)~大分

通常料金:乗車券2,530円+特急券2,330円=4,860円

九州ネット早特3:乗車券+特急券込で2,500円

九州ネットきっぷ:乗車券+特急券込で3,040円

 

・博多~大分

通常料金:乗車券3,740円+特急券2,730円=6,470円

九州ネット早特3:乗車券+特急券込で2,550円

九州ネットきっぷ:乗車券+特急券込で3,150円

 

2.株主優待券

 JR北海道とJR四国以外では株主優待券がある。JR東日本は1枚で4割引(乗車券・特急券・グリーン券が対象)、JR東海は1枚で1割引(最大2枚で2割引までOK。乗車券・特急券・グリーン券が対象)、JR西日本は1枚で半額(乗車券・特急券・グリーン券が対象)で利用できる。また、JR九州は1日乗車券でJR九州管内の快速・普通列車が全て利用できるほか、特急券を別途購入すれば特急列車・新幹線も利用できる。

なお、株主優待券は金券ショップで購入可能。

 

※使用例 特急料金は通常期の普通車指定席利用で算出

JR東日本:東京→新青森 乗車券6,200円+特急券4,080円(はやぶさ利用)+優待券約3,500円=約13,800円

JR東海(優待券2枚使用):東京→新宮 乗車券7,820円+特急券6,610円(のぞみ3,930円+南紀2,680円)+優待券約1,800円(1枚900円を想定)=約16,230円

JR西日本:米原→博多 乗車券5,330円+特急券2,740円(こだま・ひかり・さくら利用)+優待券約4,500円=約12,000円

JR九州:博多→指宿 優待券(1日乗車券)約3,000円+特急券(九州新幹線)5,030円=約8,000円(指宿のたまて箱を利用する際は1,780円を加算)

 

3.一筆書ききっぷ

 長距離を利用することで遠距離低減制が適用されて距離が長いほど運賃が安くなる。ここでは東京(都区内)から日本海側と常磐線を経由して東京(都区内)に向かうルートで算出してみる。

 

・乗車券:17,160円

東京(都区内)→(上越新幹線)新潟→(白新線・羽越本線)秋田→(奥羽本線・五能線・奥羽本線)新青森→(東北新幹線)仙台→(常磐線)日暮里(都区内)

・特急券(すべて通常期の普通車指定席利用で算出):合計15,100円

東京→新潟:5,040円
新潟→秋田:2,510円
秋田→新青森:840円(快速リゾートしらかみの指定席 通年同額)
新青森→仙台:4,830円
仙台→東京:1,880円(えきねっとの在来線チケットレス特急券(トク割)適用 通常料金2,900円)
合計32,260円

 

特にJR九州では九州ネット早特3で予約すると青春18きっぷとほとんど変わらない値段で特急列車に乗車できる区間がある。九州に限れば青春18きっぷが廃止されて困る18きっぷ層も特急列車に乗ることが想定される
 
以上3つの方法を掲載したが、これらの割引きっぷ+各エリアごとのフリーきっぷを組み合わせることで目的地周辺の鉄道が利用できる。よって青春18きっぷが廃止された場合にはぜひ活用してみてはいかがだろうか?
 

 

なお、高速バスへ移行する人に忠告しておく。高速バスは乗務員不足で減便・路線廃止などが相次いでおり、今後も乗務員の確保ができなければ路線縮小がどんどん進むと予想される。余談ではあるがLCCも軒並み値上げされている。(フェリーへの流出も想定されるが、影響は極めて限定的かと思われる)
よって18きっぷが廃止された場合、新幹線・特急列車を使って移動するしか手段がなくなる可能性があることを頭に入れておくように。新幹線・特急列車も調べれば割引きっぷがあるので、18きっぷ難民にならないようにしていただきたい。
 
なお、繁忙期には割引きっぷが発売されないものがあるので、詳細は割引きっぷの詳細ページでご確認を。
 
 
 

 

※追記
 
青春18きっぷの夏季は2024年7月10日から8月31日まで発売、同年7月20日から9月10日まで利用可能。なお、今後廃止になることを想定しこのページは掲載を継続しておきます。