一本目なんだから!
雨が去って、名物?の霧。
城も城丘もドロンしております。
学校へ長男を迎えに行ったら、
最近グラグラしていた下右前歯が取れた!って。
ちり紙に包んで大事そうにしてるのを、
「ハイ」っと、渡してくれました。
私は無意識にポッケへ。
帰宅途中ズヴェズダパークでは、
お子ちゃまの手品師が、鼻ずるずるしながらも
軽快トーク交えて磨き上げられた技を披露。
最前列のお子ちゃん達も親近感を持って見入り、
パチパチパチ~。
帰宅。
「そうだ、お母さん、歯は?」
と、長男。
えっと、そうだ、コートのポッケ・・・。
と、探ったら似通った紙が二つ。
しかし、歯は・・・?
無い。あ、無い。
「え?無いの?」
と、言いながらウルウルっと。
ポッケにあった紙を広げる。
「違うよ、お母さん、そういう紙じゃなくてもうちょっと大きな紙。」
と、言いながら私の広げた紙より微妙に大きい四角を宙に描く。
「落ちたんだよ、きっと。
ベビーカーのホロのとこに乗せたのが、落ちたんだよぉ。
探しに行こうよぉ・・・大事な歯なんだよぉぉぉぉ。」ウルウル・・・。
「え、でも歯なんて後何本も取れるよー
(そういう問題じゃ無いんだよね・・・うん、わかっちゃいるんだが)。」
「だって、だってぇ・・・い、い、い、一本目なんだから!うわぁぁぁぁん。」
と、肩を揺らして嗚咽。
「じゃぁ、探しに行こう。」
(私もマサカ捨てたとは思わないけし、
何か紙をもらったような記憶はあっても
その後どうしたのやら・・・いつもの事ながら自信皆無。)
と、言って、目を真っ赤にしている長男と上着を羽織り、
ふとズボンの後ろポッケに手を突っ込んだら、
固まりの紙が指に釣れた。
触れた瞬間に
あ。と、確信。歯を感知。
「あ。これ。」
と、取り出して包みを開けたら、
そこには小さな根の付いた前歯が一本。
俯き目を赤くしていた長男の顔が一瞬でふわっと晴れる。
「ごめんねー。
お母さんの一番の宝入れズボンポッケに入れたんだった!
(都合いい感じか)
ほら、あなたもそんな紙に包んでるとゴミと間違えて捨てちゃうから、
歯だけ出してちゃんと歯入れにしまいなさい。」
と、言ったのだけど、
その直後、隣の家で
「あ、歯が無い!」事件が再度発生。
またもやウルウル、
今度はもう高々抜けた歯一本にやってられんわ、と呆れながら、
なんとなしに本人の脱いだ靴をひっくり返したら
ポロっとちびっこい前歯が落ちてきた。
まぁ、5年半ほどお世話になった歯ではあるのだけどね。
騒ぎすぎだよ、ホントにさ。
因みに、昔の写真を見てみたら、
どうやら二本目に出てきた歯が一本目より先に抜けた様子。
そんな騒動の隙にも、
気付けばピアノを奏でるタティアナおばあちゃんの部屋前で
パンなんか齧って寛いでいるちびっ子。
明日からいよいよバルセロナ。