花見
さくらんぼの桜の木。
葡萄の木々の麓は緑とタンポポの黄色の絨毯。
美味しいワインの名産地。
ゴリシュカ・ブルダ。
桜満開。
葡萄畑とワイナリーと小さな村以外本当に何も無い!
レストランやカフェすら・・・ほぼゼロ。
あってドブロヴォの城。
ぐらいかな?
土産は
赤、白、あわせて6本。
突然庭先に現れた東洋人に、
一瞬不思議そうな顔をし、トラクターから下りてきた大柄な男は、
「こんにちは。ここがラディコンさんのお住まいですか?」
の一言に
「私がラディコン。」と、にっこりすると、大きな右手を差し出した。
真っ青のつなぎの作業着を身に纏った大男が
箱にワインを詰めてくれる。
750mlのワインボトルが小さく見える。
そして、「5ヶ月?」と、柔らかな笑顔で赤子の顔を覗き込む。
遠い親戚かな?
数キロ西の国境を越えたフリウリのスタニスラオ・ラディコン氏の。
勿論そんなことは尋ねなかったけど。

