奈良美智は、よしもとばななさんの本の装丁や挿絵に使われていて、
描かれている女の子の不思議なまなざし、眼力みたいなものに魅了されておりました。
一度、六本木ヒルズの森美術館で実際の作品をいくつか拝見したことがありましたが、これもまた
不思議な作品で思わず足を止めてしまった記憶があります。
しかしながら、奈良美智さん自身がどういった方かまったく想像がつかず、
むしろオタクっぽく寡黙なひとなのではと勝手におもいこんでおりましたっ。
ところが、この記録映画で、なんと人当たりがよく素朴なお人柄なのだろうというのが
はっきりとわかりました。しかも、私とおなじ東北の出身で標準語を話しながらも
かなり青森訛りが。。。作品と共に、ますます好きになってしまいました。
髪型がてんぱっぽくってボリュームがありますが、お顔はなかなか男前?!というか
素敵だと思います。(すみません、勝手にルックスまで批評してしまいました。)
映画の構成は、AtoZという作品展を世界や日本の各地で実施した際の、人間模様や
それぞれの国、地域の方々との交流を描いています。どんな人とも丹念に接して、
多くのボランティアに支えられながら、各展示場に小屋を作成していく過程には
心打たれます。
実際に、作品展を観にいくとそういった過程のVTRが流れていても、しっかり見ることは
できないし、背景にある製作の苦労などは感じ取ることができませんが、
この映画ではそういったところがずしんっと伝わってきます。
今まで、美術館へいっても駆け足で鑑賞することが多かった私ですが、
これからはもっと大切に鑑賞したいと反省する思いでした。
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