
毎月の売上表、請求CSV、顧客リストの集計で「またExcel関数で詰まった…」となる人に向けて、ChatGPT Excel 関数 作り方 初心者向けの実務手順をまとめました。ポイントは、AIに丸投げするのではなく「列名・目的・条件・期待する結果」を渡して、関数案を作ってもらい、最後は自分で検算することです。

この記事では、ChatGPT、Microsoft 365 Copilot、Gemini in Googleスプレッドシート、Rowsを比較しつつ、請求書・売上CSV・入金照合でそのまま使えるプロンプト例まで載せます。
ChatGPT Excel 関数 作り方 初心者が最初に知ること
まず大前提として、ChatGPTは「Excelを完全自動でミスなく操作してくれる魔法」ではありません。初心者にとって一番使いやすいのは、次のような補助役として使う方法です。
- Excel関数の自動生成
- 関数の意味の説明
#N/Aや#VALUE!の原因調査- VLOOKUP、XLOOKUP、SUMIFS、COUNTIFなどの作り方相談
- Excel CSV 整形 自動化の手順作成
- ピボット表やグラフ作成前の考え方整理
いきなりマクロ、VBA、Pythonに進むより、まずは実務で出番が多い関数から始めるのがおすすめです。特に日本の事務作業では、取引先別の売上合計、請求日別の抽出、未入金チェック、消費税計算、商品コードからの商品名取得が多いはずです。
最初に使う基本プロンプトはこれで十分です。
Excelで関数を作りたいです。
表の列構成:
A列:請求日
B列:取引先名
C列:担当者
D列:税込金額
E列:入金状況
やりたいこと:
取引先名が「〇〇株式会社」で、入金状況が「未入金」の税込金額合計を出したいです。
出力したいセル:
G2
Excelのバージョン:
Microsoft 365のExcelです。
初心者にもわかるように、関数と意味を説明してください。
初心者向けプロンプトの型とExcel関数の作り方

AIに聞くときは、次の5点を入れると精度が上がります。
- 表の列構成
- やりたいこと
- 条件
- 出力したいセル
- Excelの種類、またはGoogleスプレッドシートかどうか
例1:取引先別の合計金額を出す SUMIFS
ExcelでSUMIFS関数を作ってください。
A列:請求日
B列:取引先名
C列:商品カテゴリ
D列:税込金額
E列:入金状況
B列が「山田商事」、E列が「未入金」のD列合計を出したいです。
関数の意味も初心者向けに説明してください。
回答例としては、次のような関数になります。
=SUMIFS(D:D,B:B,"山田商事",E:E,"未入金")
例2:商品コードから商品名を引く XLOOKUP
ChatGPT VLOOKUP 作り方で検索する人も多いですが、Microsoft 365なら XLOOKUP のほうが扱いやすい場面が増えています。
ExcelでXLOOKUP関数を作ってください。
売上一覧シートのA2に商品コードがあります。
商品マスタシートでは、A列に商品コード、B列に商品名があります。
A2の商品コードに対応する商品名をB2に表示したいです。
見つからない場合は空白にしてください。
=XLOOKUP(A2,商品マスタ!A:A,商品マスタ!B:B,"")
例3:重複顧客を見つける COUNTIF
顧客リストのB列にメールアドレスがあります。
B2のメールアドレスがリスト内で重複しているか確認する関数を作ってください。
重複していれば「重複」、そうでなければ空白にしたいです。
=IF(COUNTIF(B:B,B2)>1,"重複","")
貼り付ける前に、シート名、全角半角、日付形式、カンマ区切り、参照範囲を必ず確認してください。特に日本語のシート名にスペースがある場合は、'請求 一覧'!A:A のように引用符が必要になることがあります。
実務例で学ぶ売上データと請求CSVのAI自動化

たとえば営業企画なら、月次売上CSVから「担当者別」「商品別」「地域別」に集計する作業があります。ChatGPTには、いきなり「集計して」ではなく、次のように聞くと実用的です。
売上CSVをExcelで集計したいです。
列:
A列:売上日
B列:地域
C列:担当者
D列:商品名
E列:売上金額
やりたいこと:
担当者別、商品別に売上金額を合計したいです。
初心者向けに、SUMIFSで作る方法と、ピボットテーブルで作る方法を両方教えてください。
経理なら、請求データの重複チェック、未入金リスト抽出、税込金額計算がよくあります。
請求一覧で、同じ取引先名・同じ請求日・同じ税込金額の行を重複の可能性ありとして表示したいです。
A列:請求日
B列:取引先名
C列:税抜金額
D列:消費税
E列:税込金額
F列:判定
F2に入れる関数を作ってください。
個人事業主なら、入金履歴と請求書一覧の照合も便利です。
請求書一覧のA列に請求番号、E列に税込金額があります。
入金履歴シートのA列に摘要、B列に入金額があります。
請求番号が摘要に含まれ、金額も一致する場合に「入金済」と表示する方法を教えてください。
表記ゆれが多い取引先名、円表記、支払期日、消費税10%、日付が文字列になっているCSVなど、日本の実務っぽい条件を入れるほど、回答も現場向きになります。
ChatGPT Copilot Gemini Rowsの比較表
| ツール | 向いている用途 | 関数作成 | CSV整形 | 分析・グラフ | 日本語対応 | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ChatGPT / ChatGPT for Excel・Sheets | 関数の作り方を学びながら時短 | ◎ | ◎ | ○ | 日本語プロンプトで実用的 | 公式価格はUSD表示。調査時点でFreeあり、Plusは$20/月 |
| Microsoft 365 Copilot in Excel | 会社のExcel業務をそのままAI化 | ◎ | ◎ | ◎ | 公式に日本語対応あり | 日本公式ページ基準でCopilot Businessは¥2,698/ユーザー/月相当、年払い、税別表示 |
| Gemini in Googleスプレッドシート | Google Workspace中心のチーム | ◎ | ◎ | ◎ | SheetsのGemini関連機能で日本語対応情報あり | Google公式ページは調査時点でStarter $7/月/ユーザーから表示 |
| Rows | データ接続、AI分析、共有ダッシュボード | ○ | ◎ | ◎ | UIは英語中心想定。日本語データは要検証 | 公式ページ基準でFreeあり、Plus $8/ユーザー/月表示 |
| Python in Excel | 統計、可視化、分析の上級寄り | △ | ◎ | ◎ | Excel環境依存 | 対象Microsoft 365では標準コンピュート利用可。add-onは$24/ユーザー/月表示 |

結論として、Excel初心者が最初に使うならChatGPTで十分です。会社のMicrosoft 365環境にCopilotが入っているなら、Copilot Excel 使い方を覚える価値があります。Googleスプレッドシート中心ならGemini Googleスプレッドシート、外部データ接続やスプレッドシート AI 分析まで広げたいならRowsが候補です。
日本で使う場合の料金と日本語対応

料金は変わりやすいので、ここでは2026年7月11日調査時点の公式ページ基準で整理します。USDの円換算は、調査メモの参考レートである1 USD ≒ ¥161.78を使った目安です。実際の請求額は為替、税、カード会社手数料、契約形態で変わります。
- ChatGPT:公式価格はUSD表示。Free、Go、Plus、Pro、Businessなど。Plus $20/月は目安で約¥3,236/月。
- Microsoft 365 Copilot:日本公式ページでは、Copilot Businessが¥2,698/ユーザー/月相当、年払い、税別と表示。
- Google Workspace:日本語価格ページでも調査時点ではUSD表示。Business Starter $7、Standard $14、Plus $22/月/ユーザー。
- Rows:Freeあり。Plus $8/ユーザー/月、Proは固定費+ユーザー単価の表示。
- Python in Excel:対象Microsoft 365では標準コンピュートが利用可能とされ、プレミアム計算などはadd-onが必要。add-onは$24/ユーザー/月表示。
日本語対応で見ると、Microsoft 365 Copilotは日本語がサポート言語に含まれています。Gemini in Google Sheetsも日本語利用に関する公式更新があります。ChatGPTは日本語での関数相談がかなり自然です。一方、RowsはAI分析ツールとして魅力がありますが、UIやサポート面は英語前提で確認したほうが安心です。
初心者が失敗しやすいエラーと検算の方法
AIが作った関数は、必ず小さなサンプルで試してください。請求額、給与、税務、顧客情報の処理をいきなり本番ファイルで行うのは危険です。
よくある失敗は次の通りです。
よくあるエラー
#N/A:検索値が見つからない、コードの全角半角が違う#VALUE!:金額が文字列になっている、日付形式が崩れている#REF!:参照していた列やシートを削除した- 合計が合わない:範囲が1行ずれている、見出し行を含めている
- 関数が動かない:シート名にスペースがあるのに
' 'がない
再質問テンプレート
先ほど作ってもらった関数でエラーが出ました。
エラー内容:
#N/A
使った関数:
ここに関数を貼る
表の列構成:
A列:商品コード
B列:商品名
C列:税込金額
困っていること:
商品コードは存在するはずですが、結果が表示されません。
全角半角、文字列と数値の違いも含めて、確認手順を教えてください。
機密情報はそのままAIに入れないでください。取引先名は「A社」「B社」、金額は桁を変えたサンプル、メールアドレスは sample@example.com に置き換えるのが安全です。
ChatGPT Excel 関数 作り方 初心者向けの7手順
- 元データをコピーして練習用ファイルを作る
- 列名を整理する
- 「何を出したいか」を1文で書く
- ChatGPTに列構成、条件、出力例を渡す
- 返ってきた関数を1行だけで試す
- 手計算と照合する
- 問題なければ範囲を広げる
たとえば「今月の未入金だけを出したい」なら、最初から全件処理せず、5行程度のサンプルで試します。AIが正しそうな回答をしても、最終的な請求額や税務関連データは人間が確認する運用にしましょう。
どんな人に向いていますか?
ChatGPTが向いている人
- Excel関数が苦手
- SUMIFS、XLOOKUP、IFを覚えたい
- 自分で考え方も理解したい
- 個人利用や小規模事業でまず試したい
Copilotが向いている人
- 会社がMicrosoft 365を使っている
- Excel、Teams、Outlook、SharePointをまとめて使う
- 社内ルールに沿ってAIを導入したい
Geminiが向いている人
- Googleスプレッドシートで共同編集している
- Gmail、Drive、Docsとの連携を重視する
- チームで表を作りながら分析したい
Rowsが向いている人
- スプレッドシートに外部データをつなぎたい
- レポートやダッシュボードを共有したい
- ExcelよりAI分析寄りの作業が多い
メリットとデメリット
メリット
- Excel AI 自動化の入口として始めやすい
- 関数の意味を日本語で説明してもらえる
- エラー修正の相談ができる
- CSV整形やピボット表の前処理にも使える
- VLOOKUPからXLOOKUPへの置き換えも学びやすい
デメリット
- AIの回答が常に正しいとは限らない
- 会社の機密データを入れるにはルール確認が必要
- 契約プランによって使える機能が違う
- 日本語の表記ゆれや日付形式でミスが出ることがある
- 請求・給与・税務データは最終確認が必須
おすすめの始め方とコピペ用テンプレート
初心者は、まずChatGPTで関数作成に慣れるのが近道です。会社でMicrosoft 365やGoogle Workspaceを使っている場合は、社内でCopilotやGeminiが利用可能か確認してから広げましょう。
関数作成テンプレート
Excel関数を作ってください。
列構成:
A列:
B列:
C列:
やりたいこと:
〇〇を条件に、〇〇を表示したいです。
出力セル:
〇〇
希望:
初心者にもわかるように、関数の意味と確認ポイントを説明してください。
CSV整形テンプレート
CSVをExcelで使いやすく整形したいです。
困っていること:
日付形式がバラバラ
金額にカンマや円マークがある
取引先名に表記ゆれがある
重複行がある
Excel初心者向けに、関数で直す方法と、Power Queryで直す方法を教えてください。
グラフ提案テンプレート
売上データからグラフを作りたいです。
列:
A列:売上月
B列:担当者
C列:商品カテゴリ
D列:売上金額
目的:
月別の売上推移と、担当者別の比較を見たいです。
おすすめのグラフ種類と、Excelで作る手順を教えてください。
FAQ
Q. ChatGPTだけでExcelを自動操作できますか?
通常のチャットでは、Excelファイルを完全に安全・正確に自動操作するというより、関数案や手順を作ってもらう使い方が中心です。公式のChatGPT for Excel / Google Sheetsのように、表計算ソフト内で使う連携機能もありますが、組織設定や利用条件を確認してください。
Q. VLOOKUPとXLOOKUPはどちらを覚えるべきですか?
Microsoft 365のExcelを使っているなら、まずXLOOKUPがおすすめです。ただし、古いExcelファイルや社内テンプレートではVLOOKUPが残っていることも多いので、両方の考え方を知っておくと安心です。
Q. 無料で始めるならどれがいいですか?
関数の相談だけなら、まずChatGPTの無料利用やExcel標準機能で十分です。会社利用では、Microsoft 365やGoogle Workspaceの契約に含まれる機能を確認しましょう。Rowsも公式ページ基準でFreeプランがあります。
Q. 顧客リストをAIに貼っても大丈夫ですか?
おすすめしません。氏名、メールアドレス、電話番号、請求金額、取引先名などは匿名化したサンプルに置き換えて質問してください。社内規程がある場合は必ず従いましょう。
Q. 最初に覚えるべき関数は何ですか?
SUMIFS、COUNTIF、IF、XLOOKUP、TEXT、FILTER あたりからで十分です。月次集計、未入金確認、商品マスタ照合、CSV整形の多くはこの範囲で対応できます。
参考リンク
- https://openai.com/index/chatgpt-for-excel/
- https://help.openai.com/en/articles/20001063-chatgpt-for-excel-and-google-sheets
- https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/
- https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/copilot
- https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing
- https://support.microsoft.com/en-us/office/python-in-excel-add-on-licensing-faq-6d90fc0e-f080-4799-9d28-9754c77fb308
- https://workspace.google.com/pricing
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