4月末、GW前半。3連休公演があるということで今回はこちら下矢印を観に行ってきました。


(※写真は日曜日に撮った写真)


楽生気分・伊藤梢ソロプロジェクト合同公演


4/27(土)〜29(祝月)の3日間での6回公演。いや、精密には2つの演劇ユニットの合同公演であり、楽生気分による「あたしら葉桜」と、伊藤梢ソロプロジェクトによる「八百長デスマッチ」が、それぞれ4回上演されての計8回公演である。4回ずつって…ふつーに凄くない??会場は福井市順化地区にあるBARやら音楽スタジオやらの集合ビル、ドリームタウン3階のjake's hall

Old Rookieという素敵な場所。





外観の写真は撮っていないが、大量のチラシを横目にとにかく階段を駆け上がると会場に到着。



とてもオシャレでオトナな雰囲気で隠れ家的な空間が広がっています。実はここでの観劇は3回目なんだけど、毎回ドリンクチケットが観劇とのセットになっていて、これも劇団によって色々だが、観劇中もしくは観劇後にドリンクが飲めるという仕様。会場内後方にドリンクカウンターがあり、素敵なマスターが一杯用意してくれるのですラブラブラブ



そんで、私は日曜日は受付スタッフをしていたので受け入れ側として公演に関わらせて頂きましたが、月曜日にお客として改めて観に行きました歩く花

スタッフ時にも観させて頂きましたが客席後方からひっそりとだったので、2回目(月曜日)は最前列ど真ん中に座りました!



写真は撮り忘れた。

でも、どえらい近かった。目の前に役者。美味しい席だったよだれ

ただ一つ、これはどこの小劇場の観劇問題として挙げられるだろうが、こういった低めのこぢんまりとした席は素敵だけどお尻が爆発する。腰とお尻のジワジワくる痛みと闘いながら観劇を楽しむのは小劇場ならではだなーと、いつも思ううーん


午前中に観たのは『八百長デスマッチ』

見た目が似ているピカピカの小学1年生の男の子2人が全力でバカをやる勝負する話。40分程度のお芝居で、観る前に「この劇はアトラクションだよ」と聞かされていたが、本当にその言葉の通りだった。芝居のテンポが良くテンションも高くネタも多い。ただ暑苦しいのが続くかと思いきや休憩というメタい場面も度々ある。しかもすごいのがアドリブが多いこと。私はおもらししたパンツを頂いたので大事に大事に取っておこうと決めましたパンツ

役者2人が、舞台全体を大きく動き回り、溢れ出る滝汗と飛び交う唾が照明に照らされて暗い舞台空間にキラリと輝く光景………数年前、大阪で観た『笑ってよゲロ子ちゃん〜殉情編〜』というお芝居を思い出しました。当時も今回も最前列に座ったのでよく見えるんです。役者が必死に演じているからこそ輝く汗涙唾…まぁ、実際きれいなものではないですが、小劇場で目の前の役者がそんな様子だと「あぁ…演劇ってこうだよなぁ」と思うわけです。


お昼を挟んで午後に観たのが『あたしら葉桜』

2部構成で、1部が原作『葉桜』、何年も前のかなり古い作品、朗読劇。2部が本編『あたしら葉桜』、原作を現代風にオマージュした数年前の作品、会話劇。2人の母娘の物語。愛の在り方、家族の在り方を語っているような作品だった。初見の時は1部と2部は繋がってるのか?とか、関係性は?とかイマイチわからなかったけど、2回観てなんとなくわかった気がする。なんとなくだけど…。どちらも母娘が娘の恋人との今後について語らう話。1部は気品と純情さと朧げな儚さを持つ娘で、母は昔ながらの凛としつつも娘の想いを一番に尊重する母上だった。それに対して2部は大阪のバリバリ関西弁よくいるような母娘。2人の距離も近く友達のようなノリや呼び方で、親しやすさを感じる現代風の母娘。作品が作られた時代に沿ってなのか同じ設定でもキャラクターの相対性が生まれていて面白かった。真面目な話題の中でもたまに出てくる突然のボケや、実はG退治中という状況にもついつい笑ってしまったGはドイツ語でアイネ・キュッヒェンシャーベと言うらしい。おしゃれだなぁ〜覚えとこメモ

2人のテンポの良い関西弁とイントネーションを聞いていて、自分がかつて公演した『アルプススタンドのはしのほう』を思い出した。つい最近、当時の映像を見返したからか、ちょっと今回の会話の感じが当時と重なって聞こえて余韻に浸っていたのはここだけの話。



てなわけで、長くなったけど今回の観劇ルポでした!おやすみ!