【貝】アクアリウムで定番の貝11種類|水槽のコケ取り・掃除に活躍!、水草水槽 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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貝類はアクアリウムで水槽のコケ取りやゴミ掃除に役立つ便利な生体です。貝にも様々な種類がおり、コケの除去能力も違いがあります。貝の種類によってコケ取りから餌の残りなど用途も変わってくるので、自分の使用用途に合った貝を選びましょう。

貝によっては水草の食害や増殖する、水のKH・硬度を上げるなど、いくつかデメリットがあることも理解して活用しましょう。


 貝の特徴


貝は古くからアクアリウムで水槽のコケ取り・掃除に活用されてきた定番のお掃除生体です。

今では様々なメンテナンスフィッシュが登場したことにより、掃除の能力で魚に劣るため、水草レイアウト水槽では昔より使用機会は減っているようですが、掃除もできて綺麗な貝のような、鑑賞価値のある巻貝の人気は高くなっています。


下記で記載しますが、巻貝にもメリットとデメリットがあるので、水槽掃除で活用するなら、よく検討してください。


貝の種類

巻貝

巻貝はカタツムリに似た物から、尖った貝、平たい貝殻の巻貝もいます。


二枚貝

二枚貝は鑑賞用やタナゴの産卵用などに使用されます。


貝のメリット


硬いコケも食べる
貝の種類にもよりますが、魚よりゆっくり動きながらコケを食べるので、硬いコケもそれなりに齧り取って除去してくれます。
特に良くコケ取り能力が高い貝は「フネアマガイ」「カバクチカノコガイ」です。

食べられ難い
貝を食べる魚はフグやシクリッドなど限られるので、魚に食べられる心配をする必要はありません。エビだとシクリッドに突かれたり食べられる事がありますが、貝は小型のシクリッドなら食べられることは無いでしょう。

2cm以上ある貝ならアベニーパファーやアノマロクロミス・トーマシーに捕食され難いため、害のある巻貝・スネール(モノアラガイなど)だけを除去できますが、口に入る小さい個体だと、小型シクリッドに食べられてしまう可能はあります。

貝のデメリット


掃除のスピードが遅い

貝の大きなデメリットが掃除スピードが遅いこと。貝が移動した場所は確実に掃除はしてくれますが、なにせ貝は掃除するスピードが遅いので、オトシンクルスなど魚と比較すると、同じ範囲を掃除させるなら石巻貝でオトシンクルスの5倍の数が必要でしょう。


貝はコケを食べる範囲が狭く、移動した後ばかり線のように残って、なかなか全体的に満遍なく綺麗にならない事も多いですね。


細かい部分の掃除は苦手

貝はガラス面や石など平たい部分の掃除は得意ですが、細かい水草の葉などはなかなか登って掃除してくれないため、結局は魚に頼らないといけなくなります。

水草メインの水槽では、最初から魚で良いと言う結論になりやすい。


掃除できるコケの種類が限られる

貝が除去できるコケは主にガラス面や石など、ある程度平な場所に生える「茶ゴケ」「緑ゴケ」「スポットゴケ」です。

糸のような「糸状ゴケ」「ヒゲゴケ」「藍藻」はあまり食べない貝が多いです。


KH・硬度を上げる

水草水槽で貝を使用するデメリットとして気になるのが、貝殻から染み出す炭酸カルシウムによりKH・硬度を上げてしまうため、軟水を好む水草は


弱酸性だと寿命が短くなる

貝は飼育する水槽の水質がPHが低い酸性の水質だと貝殻が溶けてしまうため、徐々に貝殻が薄くなってしまい、弱って寿命が短くなってしまう場合があります。

貝殻が白くなったり、角が欠ける、穴が開く、貝殻の発育不良が発生して白い線が入ったりしたら要注意です。


貝類は中性から弱アルカリ性の水質を好む種類がほとんどで、長生きさせたいならPHが6.5を下回るような、水質が酸性に傾いた水槽での飼育は控えた方が良いですね。


 淡水貝図鑑

淡水のアクアリウムで定番の巻貝を紹介します。


石巻貝

石巻貝はアクアリウムで最も一般的な巻貝で、ガラス面や石に生えた茶ゴケ・緑ゴケを食べてくれます。殻の先端が白くなり、穴が開く場合がありますが、直ぐに死んでしまうことはありませんが、穴が広がり悪化すると寿命が短くなる事はあります。

米粒のような白く硬い卵嚢をガラス面や石に生みつけますが、稚貝は汽水で成長するため淡水では増える事はありません。

卵はかなり硬いのと白く目立つため、鑑賞価値を低下させたり、除去が大変で苦労するのが難点です。



カラー石巻貝


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カラー石巻貝は「石巻貝」とは付きますが、カノコガイと呼ばれる別種であり、石巻貝よりも一回り小型のカラフルな巻貝です。様々なカラーバリエーションがおり、色も模様も個体ごとに異なるため鑑賞価値も高い美しい巻貝です。コケの予防にも役立ちます。

石巻貝より小さいぶん、多少細かい部分の掃除をしてくれますし、30cm以下の小型水槽にもおすすめですね。コケ以外に残餌も食べてくれます。

純淡水では繁殖しないので、水草水槽でも増えて困る事はありません。


カラーサザエ石巻貝


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カラーサザエ石巻貝は黄色と黒の模様が綺麗なサザエ石巻貝の仲間です。小型の巻貝ですが、ガラス面や石の茶ゴケをよく食べるのと、綺麗なのでとても人気の高い巻貝です。全く食べない訳ではありませんが、緑ゴケやスポットゴケなどの硬いコケの処理は苦手です。水質が酸性だとトゲが溶けたり、脆くなり折れて無くなってしまいます。


シマカノコ貝

シマカノコ貝は縞模様が美しいカノコガイの仲間です。シマカノコガイは綺麗でコケ取り能力も高いので、水草レイアウト水槽にも映える人気の巻貝です。大きさは全長が石巻貝と同程度ですが、殻が横長なので少しスリムな印象を受けます。ガラス面や石の茶ゴケを食べてくれます。


フネアマガイ

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フネアマガイは平たい貝殻が特徴のアワビのような貝で、コケ取り能力は貝類でも最強クラスとして知られています。大きさは最大4cm程度と大きく育つので、かなりの量のコケを食べますし、緑ゴケやスポットゴケなど硬いコケもある程度は食べてくれます。

形状と大きさの関係で、水草など細い場所には上るのは苦手です。コケだけでなく魚のフンや残餌などの有機物も食べてくれます。

フネアマガイ系は夜行性で、多少は水から出ても移動できるため、水槽から脱走しないように注意して下さい。蓋を閉めないオールガラス水槽は脱走しやすいので要注意ですね。

水質変化に強く丈夫な貝で飼育も簡単ですが、稚貝は汽水域で成長するので、卵を産んでも水槽内で増殖する事はありません。


ベッコウフネアマガイ


ベッコウフネアマガイは、フネアマガイに縞模様が入ったフネアマガイのバリエーションで、フネアマガイの仲間だけあってコケ取り能力は非常に高い。綺麗な貝ですが、かなり希少な種類のため価格も高いのが難点。


カバクチカノコガイ


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カバクチカノコガイは「カノコガイ」の最大種とされる大きな巻貝で、全長3.5cmとかなり大型に成長するため、コケ取り能力もかなり高い巻貝です。色合いも新しい殻は明るい茶色で、明暗が分かれており美しく、口もオレンジ色をしており、鑑賞価値も高い巻貝だと言えるでしょう。

丈夫な貝で水質・水温の変化にも耐えられます。汽水で繁殖するため、水草水槽でも増えて困る事はありません。

カバクチカノコガイは流通量が少なく価格が高価なのがデメリットです。


ラムズホーン


ラムズホーンは名前のように「羊の角」のような形状をしたを巻貝で、「レッドラムズホーン」「ピンクラムズホーン」「ブルーラムズホーン」の3色の改良品種・バリエーションと、たまに産まれる茶色い原種の個体がいます。

非常に雑食性が強い巻貝で、コケから残餌、フンまで何でも食べてくれます。葉が柔らかい水草も餌が少なくなると食べられる可能性があります。

淡水で繁殖可能なため、餌が豊富だと卵を産んで大量に増えてしまうので、水草水槽だと増えすぎに注意が必要です。


小さい個体はアベニーパファーやトーマシーが食べてくれますが、たまに親も食べられるので、増えるのが心配なら水草水槽には導入しない方が良いかも。

魚メインのブリード水槽なら良い掃除屋さんとして活躍してくれるでしょう。


幅広い水温に対応するので、関東以南の室内ならヒーター無しの環境でも冬を乗り切れます。水質の悪化にも強く滅多に死ぬ事はありませんが、PH・ペーパーが低い環境だと殻に白い線が入ります。から全体が白くなっているなら水槽のペーパーが低すぎます。



アンモナイトスネール

アンモナイトスネールは全長4cmと大型に育つ巻貝で、見栄えがするので鑑賞に向いていますが、ラムズホーンと同じく淡水で増殖するため、餌が豊富な環境では増えすぎる可能性があります。茶ゴケや残餌、魚の分も食べますが、餌が少なくなると水草も食べるので注意が必要です。


ヒメタニシ


タニシは日本の田んぼや池などにも生息している巻貝の仲間です。コケも食べますが、大きな体を維持するために積極的に有機物を食べるので、餌が豊富な魚メインの水槽の方が向いています。メダカの池や睡蓮鉢に入れておくとフンや残餌をお掃除役におすすめですね。大きな体で突き進んでレイアウトを破壊するので、水草レイアウト水槽では使えません。


酸素が不足すると水面付近に集まり、水質が悪化すると殻から出てこなくなるので、水質を確認する指標にもなります。


卵胎生で親から小さいタニシの子供が産まれる珍しい巻貝で、淡水でも繁殖するので増えすぎには注意しましょう。餌が足りなくなると、せっかく増えても餓死してしまいます。



モノアラガイ・スネール

モノアラガイは茶色や黒褐色をした、尖った殻が特徴の小型の巻貝で、水草を食べてしまう害のある巻貝として、水草レイアウト水槽ではお馴染みの厄介者です。


モノアラガイ自体を見つけて除去しても、淡水でも繁殖するため、卵が付着した水草を持ち込むだけで、水槽内で直ぐに増殖してしまいます。

小さい割に水草を食害して穴を開けたり、新芽を食べる、葉に跡を付けてしまいます。


モノアラガイは淡水フグのアベニーパファー、小型シクリッドのアノマロクロミス・トーマシーが好んで食べてくれます。水草水槽だと上記の2種類が小型で無難に使えるスネール除去生体ですね。


スネールとは?

水草レイアウト水槽では、モノアラガイなど水草に害を与える貝・意図せず侵入してくる貝を総称して「スネール」と呼びます。スネールは貝という意味なので「◯◯スネール」など、貝の名前にスネールと付いている種類もいます。



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