2021年秋に21ソアレXRが発売されます。ソアレXRはソアレCI4+の後継機となるリールで、アジングやメバリング、メッキ釣りなどのライトゲームに適した機能が搭載されついます。20ヴァンフォードがベースとなっていますが、新たに開発されたハイレスポンスドラグを採用、更にヴァンキッシュのハンドルが付いていたりと、ハイエンドモデルと比較しても見劣りしないリールになっています。
21ソアレXRの特徴・性能
ソアレXRはアジングやメバリングなどのライトゲームを楽しむ為の「ソアレ」ブランドとして、ロッドと共にシリーズ展開されているライトゲーム用のリールです。
カラーリングもソアレシリーズのイメージカラーとなるオレンジ色が採用されています。ややベールの金色だけ過剰に感じますが、これは好みの問題でしょう。
サイズのラインナップもC2000〜C2500までと、ライトゲームで汎用性の高い定番サイズのみの販売となります。1000番サイズが無いのは意外ですね。
17ソアレCI4+から4年を経てのモデルチェンジとなるので、街に待っていた釣り人も多いリールでしょう。ヴァンフォードがベースだけあって、性能の割にコスパが高いリールになっています。
下記ではソアレXRの主な特徴・機能を解説します。
ハイレスポンスドラグ
21ソアレXRから搭載されるハイレスポンスドラグは、より軽い力でスムーズに作動するドラグ機能で、ヴァンフォードなど従来リールに搭載されているドラグより、軽い力でも引き出されるため、ラインブレイクを軽減できるようになってるそうです。
シマノの解説によると、以前のドラグと同じ感覚に調節しても、よりスムーズに作動すると説明されていますね。
ドラグ力が強いほど微調整が効かないデメリットがありますが、ソアレXRではあえて最大ドラグ力を減らすことにより、ライトゲームでのドラグ調節をしやすくしたようです。
ヴァンキッシュ型のCI4+ハンドル
ソアレXRにはヴァンキッシュとほぼ同型と見られる45mmのCI4+(カーボン)ハンドルを搭載しています。このハンドルが付いたリールでは「21コンプレックス」と並び最安値です。3万円以下で買えるリールに、このタイプのハンドルが付いているだけでもお得感がありますね。
マグナムライトローター
マグナムライトローラーはCI4+(カーボン)で作られた軽量ローターで、ヴァンキッシュやヴァンフォードなど、主に巻心地・巻き出しの軽さが必要なクイックレスポンスシリーズのリールに装備されています。
ソアレXRから現行モデルと同じ構造になっているので、旧ソアレCI4+と比較すると性能が上がっています。
フルCI4+(カーボン)製
Xプロテクト
ソアレXRの防水機能は、コアプロテクトをバージョンアップした「Xプロテクト」を採用。ラビリンス構造と呼ばれる、凹凸が付いた撥水プレートにより、水を丸く弾き玉にすることで、プレートの隙間から水が侵入するのを防ぐ非接触式の防水機能です。
非接触のためグリスタイプより巻心地が軽くなるため、ステラやヴァンキッシュなどシマノの汎用スピニングリール全般に搭載されています。
リジットサポートドラグ
スプールをベアリングで支持し、ドラグ機能の向上・スムーズなラインの放出に役立つリジットサポートドラグを搭載。ライトゲーム用のハイエンドモデルとしては当然必要な機能でしょう。
マイクロモジュールギアⅡ
ギアも今や定番のマイクロモジュールギア2にバージョンアップ。よりギアノイズの少ない滑らかな巻心地になっています。
ハガネギア
ハガネギアは切削せずプレス加工のみで仕上げた、シマノリールの売りとも言える高強度のドライブギアです。冷間鍛造とも言われる加工方法で、金属マテリアルで最も強度の高い表面の膜を削らないため、長期間使用しても滑らかな巻心地を維持できるメリットがあります。
Xシップ
ギアの大口径化とピニオン・ドライブギアの配置を見直し、ピニオンギアをベアリング2つで支持することにより、ギアが負荷に強くなり、長期間状態のよい巻心地を維持できるようになりました。
ロングストロークスプール
ロングストロークスプールはシマノ比で、旧型スプールより4%飛距離がアップするスプールです。アジングやメバリングだとあまり遠投しませんが、10mのキャストで40cm、20mのキャストで80cm飛距離が伸びる訳ですから、多少なりとも釣果アップに役立つ場面があるはずです。
キャロライナリグやフロートリグを使い、できるだけルアーを遠くへ飛ばしたい人にはメリットが大きいでしょう。
価格に見合う価値あり
ソアレXRのベース機となっている20ヴァンフォードは22000万円程度で購入できるため、ソアレXRはやや割高に感じますが、ヴァンキッシュと同型のCI4+ハンドル(カーボン製ハンドル)は、夢屋のパーツでも9000円ほどするため、このハンドルが付いてヴァンフォードより4000円高いだけなら、それだけでも充分な買う価値があります。
ヴァンキッシュを買うとなると2万円近く高くなるので、ライトゲーム上級者でも実売27000円でこのスペックのリールなら、大抵の人は納得できる性能だと思います。
ヴァンフォードより重い..
ソアレXRはヴァンフォードより優れているリールなのは間違いありませんが、実はヴァンフォードより地味に重くなっています。
ソアレXR C2500Sは165gで、20ヴァンフォード C2500SHGは160gとなります。ハンドルの長さもソアレXRの方が5mm短い割に重いのは謎ですが、おそらくベアリングが2個多いからでしょうかね?
アルミハンドルのヴァンフォードより重いという事実を知ると、なんだか複雑な気持ちになりますね..
ベースのボディが同じなので、色々な機能を付け足すと、結果的に重くなってしまうのかもしれません。
21ソアレXRと20ヴァンフォードのスペックを比較
21ソアレXR C2500Sと、20ヴァンフォード C2500SHGのスペックを比較してみましょう。同じギア比のラインナップが無いので巻き上げ長さは割愛します。
21ソアレXR C2500S
最大ドラグ力:3kg
実用ドラグ力:2kg
自重:165g
スプール経/ストローク:43mm/13.5mm
糸巻量:同様
ハンドル長さ:45mm
ベアリング数/ローラー:9/1
夢屋スプールタイプ:S-27
夢屋ハンドルノブタイプ:A
夢屋ハンドルタイプ:H-11
夢屋ハンドルスクリューキャップ: HC-2
夢屋リールスタンドタイプ: C
20ヴァンフォード C2500SHG
最大ドラグ力:3kg
実用ドラグ力:2kg
自重:160g
スプール経/ストローク:43mm/13.5mm
糸巻量:同様
ハンドル長さ:50mm
ベアリング数/ローラー:7/1
夢屋スプールタイプ:S-27
夢屋ハンドルノブタイプ:A
夢屋ハンドルタイプ:H-11
夢屋ハンドルスクリューキャップ: HC-2
夢屋リールスタンドタイプ: CandD
スペック上はソアレXRがヴァンフォードよりベアリング数が2個多い点と、自重、ハンドル長さ、対応する夢屋リールスタンドの種類が違う点が異なっています。
ラインナップ
ソアレXRのラインナップは全て「C・コンパクト」設計で、#1000サイズのボディに2500番サイズのスプールが装着されています。2000サイズのスプールまでは相互交換が可能と考えて良いでしょう。
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