ライト石鯛釣りに挑戦しよう!イシダイ (石鯛)の特徴・釣り方を解説|タックル、仕掛け | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
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イシダイ (石鯛)釣りと言うと、重く太いイシダイ竿と20号近いラインを巻いた両軸リールと言う、非常に強靭なタックルと極太の仕掛けを使い、荒磯へ仕掛けをぶっ込んで釣ると言う豪快な釣り方のイメージが強く、なかなか初心者は挑戦しにくい釣りと思われるかもしれません。
しかし、これは大型のイシダイを釣るための本格派のタックルであり、堤防や磯から小・中型のイシダイを釣るだけなら、ルアータックルを使い手軽にイシダイを釣る「ライトタックル イシダイ」や「ライト石鯛」でのイシダイ釣りが存在します。

今回はイシダイ釣り初心者のために、ライトタックルでのイシダイ釣りに必要なタックルや仕掛け、釣り方を紹介します。イシガキダイ釣りにも応用できますよ。

イシダイの生態と特徴
イシダイ (石鯛)は全長70cm程度まで成長する「スズキ系スズキ目スズキ亜目イシダイ科イシダイ属」に分類されるタイの仲間で、形態は真鯛やクロダイに近い鯛科特有の体型をしています。食性は甲殻類や貝類を主食としており、サザエやアワビのような分厚い硬い殻でも、内部にクチバシ状の骨を持つ顎でバリバリ噛み砕いて食べてしまうほどで、太い釣り針を嚙み潰すこともある。
小さい幼魚〜若魚は縞模様がハッキリしており、シマダイやサンバソウとも呼ばれる。口元が黒くなることから、地域によって「クチグロ」とも呼ばれます。成長するに従って縞模様は薄くなり、大型のイシダイはほとんど縞模様は無く黒っぽい体色になります。

名前の由来は「石を噛み砕くほど強い歯を持つ魚」「磯に生息している魚」から名付けられたと言われています。釣り人にはイシダイとイシガキダイの2種類は「石もの」と呼ばれており、磯釣りの中でも一目置かれている。石もの釣りはエサがサザエやウニ、ヤドカリなど高級な事でも有名ですね。

繁殖期は4〜7月で岩場に産卵します。大型の個体は縄張り意識が強く、一定の範囲で生活しています。
イシダイの味の旬は晩秋〜初夏までの寒い時期で、冬は捌いた包丁が白っぽくなるほど脂が乗る。メスは産卵期になると味は落ちるそうで、オスは通年を通して味や肉質はあまり変わらないらしい。
身はクロダイに近く弾力が強くやや磯臭さがあるが癖はない。皮は細かい鱗に覆われており厚みがあるが、焼き物なら鱗さお落とせば剥がす必要はない。

食べ方は刺身や焼き物、煮付けが定番だ。
頭や骨などアラからは濃厚な出汁が出るので、あら汁や鍋物、炊き込みご飯に使うのもおすすめ。内蔵以外は無駄なく活用できる魚である。


生息地
イシダイは水深5〜130mほどの岩礁帯(岩場)に生息しており、日本では地域によって生息数にムラはあるものの、ほぼ日本全国に分布しています。琉球諸島や伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島にもイシダイは生息していますが、イシガキダイの方が多いとされています。


イシダイの釣り方
イシダイ(石鯛)釣りは、現在ではマイナーな釣り物であり、専用の釣竿やリールも少なく高価なため、初心者ならまずは「ライトタックル イシダイ釣り」から始めるのがおすすめです。ライトタックルイシダイは手軽に近場の磯や堤防から釣れるサイズのイシダイをライトタックルで釣る釣り方です。20〜40cmくらいの個体が多いものの、それでもかなり強い引きを楽しめますよ。
ライトタックルイシダイは強めのルアーロッドや、フロロカーボン製の仕掛けが使えるので、特別なタックルやワイヤー仕掛けを作る知識も必要ありません。
ブッコミ釣りの延長くらいに考えて大丈夫です。

イシダイが釣れる場所
シイダイは漢字で「石鯛」と書くように磯や海底が岩礁帯の岩場に生息しています。磯ならどこでも良いという訳ではなく、まず自分が釣りに行く場所でイシダイが釣れているか調べないといけません。
釣れない時に「釣り方が悪いのか?」それとも、「イシダイが居ない場所で釣っているのか?」分からなくなってしまいますからね。
まずはネットで「地域名、イシダイ、釣り場、釣果」などのワードを使い、釣果情報を検索して見ると良いでしょう。

本格的に良型のイシダイを釣るとなると沖磯に渡船で渡るなどする事になりますが、それはライトタックル石鯛からステップアップする時であり、タックルも本格仕様になります。まず近くの釣り場で釣ってみると良いでしょう。


仕掛け
ライトタックル石鯛釣りで手軽に釣れる小中型のイシダイやイシガキダイを狙うので、仕掛けは10〜15号のナイロンラインかフロロカーボンラインと、三又サルカン、スナップ、針、オモリの5つを使用して作ります。ハリスはナイロンだと食い込みが良く太ハリスでも結びやすい、フロロカーボンだと根ズレに強い、歯で傷付きにくいなど、双方にメリットがあります。
最初は扱いやすいナイロンラインのハリスで良いかと思いますよ。
もちろん作れるなら強度の高いワイヤー仕掛けもありですが、小型の個体はナイロンかフロロカーボンハリスの方が食いつきは良いですよ。

針はグレ針かイシダイ針の12〜13号サイズがおすすめですが、釣れるイシダイのサイズに合わせて調節して下さい。餌ばかり取られるなら針を小さくしますが、餌取りとイシダイのアタリを見極めないと、針を折られる可能性もありますよ。
イシダイ釣りは根掛かりが多いので、仕掛け全体を失わないように「捨て糸」と呼ばれる、メインの仕掛け部分より細いラインで三又サルカンとオモリを接続します。捨て糸があるおかげで、根掛かりしてもオモリと捨て糸の部分を失うだけで済みます。
足元に落とすだけなら、太い輪ゴムか自転車のゴムチューブを輪切りにした物で、適当な小石をスナップに固定してオモリにすると、オモリの出費が抑えられますよ。鉛のオモリ代は馬鹿になりませんからね。

ライトタックルイシダイ(ライト石鯛)のタックル
ライトタックル石鯛釣りのタックルは、ルアーロッドだとショアジギングロッドや強いシーバスロッド、オフショアロッド、遠投磯竿の4〜5号が使えます。仕掛けを投げないで足元に落とすだけなら青物や大物釣り用の船竿も使えるでしょう。
リールは竿に合わせてベイトリールでもスピニングリールどちらでも構いませんが、スピニングタックルだと仕掛けの遠投も可能です。
イシダイ専用のベイトリールもありますが、糸巻き量さえ確保できれば専用じゃ無くても問題ない。遠投しないなら電動リールも重い点を無視すれば使えますし..

道糸だけは太い方が良く、ナイロンラインなら12〜15号、PEラインなら5〜8号を使用します。太いラインが必要ですが長さは100mもあれば十分なので、6000番以上のスピニングリールなら普通に巻けるはずです。

イシダイ専用竿でライト石鯛をするなら手持ちタイプのイシダイ竿を使うと良いでしょう。

エサ
ライト石鯛の餌は採取したカラス貝やカニ、ヤドカリ、赤貝の剥き身、アサリ、ザリガニが使えます。大物イシダイを狙うなら餌取りに強いカラス貝やカニ、ザリガニが適しています。
針掛を重視するなら針に近いサイズの餌を付けるのがおすすめ。特にハリスがフロロカーボンだと、ハリス部分までエサが来ると、イシダイにエサごと噛み切られる可能性があります。

釣り方
足元から水深があるなら足元に付近に仕掛けを投入してラインをピンと張り手持ちかピトン・ロッドホルダーにしっかり竿を固定してアタリを待ちましょう。
アタリがあっても餌によってタイミングが異なり、カニやザリガニ、カラス貝など殻付きの餌を使用している場合は、小さなあたりは無視して竿が強く引き込まれるまで待ちましょう。ドラグは根に潜られないようにブルドラグまで締め込んでおきましょう。
エサが剥き身で針に小さく付けているならフッキング率が高いので、強目に当たりがあったら合わせても構いません。
その日のフッキング率に応じてアワセまで待つ時間を見極めましょう。

大抵は抜き上げられるとは思いますが、大物がヒットした時ようにタモアミを忘れずに!


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