キューバパールグラスは、有茎草としては前景草に使用される事が多い水草で、近年非常に人気の高い水草となっています。
前景を埋めるように綺麗に敷き詰めたレイアウトを作るなら、それなりに強い光とCO2の添加を添加し、ややKHが高めの水質を用意する必要がありますが、環境さえ整えれば育成は簡単ですよ。
石や流木にネットで撒いて固定したキューバパールグラスをエビの止まり木として使う人も見られます。
キューバパールグラスの育て方
学名: Hemianthus callitrichoidesHemi
分布: 北米
用途: 前景、中景
光: 強め
水温:24~28℃
PH:5.5~7.0
GH:5〜10
KH:5〜10
肥料:普通
Co2:有った方が育成しやすい
底砂:ソイル、大磯砂、川砂など
キューバパールグラスは小さな卵形の葉を付けるゴマノハ草科の水草で、上方向に成長する有茎草なのですが育成条件が合うと地を這うように斜めに茎を伸ばします。パールグラスより節間が短く葉のサイズも一回り小さい。
キューバパールグラスは密生させると大量に肥料分を消費するので肥料切れには注意が必要です。まずソイルを使用し低床肥料も配置し、不足分を液体肥料で補うようにするのが良いでしょう。
肥料が不足してくると新芽の葉が縮れたり白っぽくなる白化したり色が抜けて薄くなってしまいます。葉の白化には鉄分を含んだ肥料を添加します。
水質
キューバパールグラスは水質変化に弱いので安定した水質を維持できる環境を整えましょう。パールグラスの仲間だけあって多少硬度があった方が良く、ソイルで育てるなら枝サンゴをろ材に数粒混ぜておくと良い。
光・照明
キューバパールグラスの育成には強い光が必要で、前景で使う場合、間延びしないように育成するには60cm水槽でLED2灯、蛍光灯3灯が必要です。上方向にしか伸びないなら光量不足でしょう。
LEDの中には水草の育成に波長がイマイチな商品もあるので要注意だ。
レイアウトでの使い方
ただ、やはり光量が十分な水面近くに来ると横向きに育ってしまうので、あまり高さのある茂み作りには適していない。
前景で使用するならグロッソスティグマやリシアと組み合わせるのもおすすめ。明るいグリーンのコントラストが楽しめて美しい。
キューバパールグラスは必ずしも低床に植えなくても育成が可能なので、岩や流木にネットで巻きつけて使うのもおすすめですよ。
浮きやすいので多少砂に埋まる部分が出るくらい深めに植え付けよう。植えつけて5日もすると根を張ってグングン成長し始める。
トリミング
前景で使うなら伸び広がるまであまりトリミングは必要無いが、上に伸びた葉や余計な場所に侵入した部分はトリミングしよう。
全体に広がると重なり合いながら厚みを増してくるので、あまりにも分厚くなってきたら根元から芝を刈るように一定の長さにトリミングするか、抜いて上直す必要があります。