フレームエンゼルの飼育方法|価格、寿命、性格、混泳、餌、病気、サンゴ水槽、飼い方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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フレームエンゼルは名前の由来でもある、燃えるように赤い鮮やかな体色と、体に入る黒い縞模様が特徴的な小型ヤッコで、ヤッコ類の中でも特に人気の種類です。
しかもフレームエンゼルはクシピポプス属のヤッコなので、サンゴにも害を与えないため、サンゴ水槽での飼育にも適しています。綺麗でサンゴと一緒に飼育できるおすすめの小型ヤッコですね。

今回はフレームエンゼルの飼育に必要な水槽設備や、価格、混泳、病気などについて詳しく紹介します。

フレームエンゼルの生態と特徴
分布:
全長: cm
寿命:7〜10年
性格:
水槽:
水温:24〜30℃
水質:PH8.0〜8.5
性格:やや気が強い
混泳: 可能

フレームエンゼルは綺麗な赤い身体と黒いライン、背鰭と臀鰭の尾鰭側を縁取る青色のコントラストが非常に美しいヤッコの仲間です。
クシピポプス属の小型ヤッコであり、性格も比較的温和でサンゴを突いたり食べることも少なく、海水魚の混泳水槽やサンゴ水槽でも飼育しやすい熱帯魚です。
同じくサンゴ水槽でも飼育できる小型ヤッコにはルリヤッコがおり、赤いフレームエンゼルと青いルリヤッコから選ぶ楽しみもありますね。どちらも飼育が簡単なヤッコてすよ。

フレームエンゼルは丈夫で人工飼料もよく食べるため、ヤッコとしては飼育の難易度も低く、初心者でも飼育できるはずです。

色合いとしてはクリスマス島産のフレームエンゼルは赤色が濃い綺麗な個体が多いです。多少は色揚げもできますがわ綺麗な赤色を発色するかは個体の素質が影響するので、出来るだけ最初から赤色が濃い個体を選びたいですね。


価格・入手方法
フレームエンゼルは比較的ポピュラーなヤッコなので、海水魚を取り扱っているお店で購入できるはずです。状態や色合いに拘るならショップで見て購入するのが1番ですが、近くに扱っているお店がないならネット通販での購入でも構いません。
ネット通販で購入するならネットショップの評価や評判をよく確認しておきましょう。中には店頭では売れないような個体を発送するショップもありますからね。ネットで購入して「色が薄かった.. 綺麗じゃない」と後悔して7〜10年も飼育するなら、お店を回ってお気に入りの個体を購入した方が良いかもしれません。長生きする魚なので、よく検討して購入場所を決めて下さいね。
当然ですが死着保証を行なっているショップで購入する様にして下さい。

ネットショップで購入するデメリットとして、綺麗な発色の個体が届くとは限らないこと、病気や異常がある個体が届く可能性が挙げられるので、心配ならショップに電話して在庫量やストックされている個体の状態状態を確認した方が良いでしょう。販売サイズや与えている餌の種類も確認したいところです。

フレームエンゼルの販売価格は実店舗で5000〜7000円、ネットショップで4000〜6000円と、やや高価な海水魚と言えます。ネットショップの方が安く購入できますが、上記で買うように購入する個体を選べない点は注意しないといけません。

筆者がcharmやペットバルーンで購入したフレームエンゼルで死着や異常があった事はありませんよ。ただし、やはり記載サイズや色合いには微妙に差があったので、この辺はどの程度フレームエンゼルに拘るかによるでしょう。
ただサンゴ水槽や海水魚水槽のタンクメイトに迎えたいのか、フレームエンゼルをメインとして飼育したいのかで変わってくるでしょうからね。


フレームエンゼルの飼育方法
フレームエンゼルは飼育が簡単なので、下記の飼育方法を読めば、初心者でも問題なく飼育できるでしょう。

設備費用
フレームエンゼルの飼育に必要な水槽設備の費用は、45cm水槽で2〜3万円、60cm水槽で3〜4万円くらいになります。設備の内容次第ではもっと安くすむかもしれません。
最低限必要なのは水槽、水槽台、濾過フィルター、ヒーター/クーラー、人工海水、比重計、餌、塩素中和剤になります。必要に応じて照明やライブロック、砂、バックスクリーンなどを追加していきます。
夏場は高価な水槽用クーラーが必要で、3〜6万円くらいの追加費用がかかる点に注意して下さい。


水槽
フレームエンゼルは体長10cmと小型なので、一応30cm水槽でも単独飼育は可能ですが、できるだけ45cm水槽から飼育して下さい。デリケートな海水魚ですから、30cm水槽のような小型水槽で飼育するのはおすすめできません。小型水槽ほど水量が少なくて水質の変化が大きくなるため、45cm水槽か60cm水槽から飼育を始めて下さい。
特にクマノミやスズメダイなどの小魚、3〜5匹の魚と混泳させるなら60cm水槽を選びましょう。

フィルター
濾過フィルターは濾過能力の高い上部式フィルターか外部式フィルターがおすすめ。2種類のフィルターを組み合わせて使うと、より安定した水質を維持できますよ。

予算や設置スペースに余裕があるならプロテインスキマーを使うと濾過の補助になります。プロテインスキマーは本体内部に発生させる微細な泡の力で、水中のタンパク質や細かいゴミを取り除く装置で、結果的に硝酸塩の蓄積量を減らす事ができます。

水質
フレームエンゼルの飼育に適した水質は、水温が24〜25℃、比較的浅場に生息しているので成魚なら最大で29〜30℃まで耐えられるようです。PEは8.0〜8.5の間なら問題ありません。
ヤッコの仲間は大きな水質変化に敏感なので、小型水槽ほど水換えする際の水温変化を減らすなど、出来るだけ大きな水温変化を与えないようにして下さい。
特に幼魚は水質が大きく変わると白点病などの病気にかかりやすくなります。


混泳
フレームエンゼルはヤッコとしては基本的に気が強い性格なんですが、雌雄の差なのか非常に攻撃的で排他的な性格の個体もいます。フレームエンゼルより大きな魚となら問題なく混泳出来るはずですが、まれに自分の倍もある大きな魚にも攻撃する個体もみられます。
混泳の注意点としては、フレームエンゼルよりサイズが近い魚や、色と形が似ている魚は攻撃される可能性が高くなります。一応、うちでらヤッコであるルリヤッコやレモンピールと混泳できてましたけど、90cm以下の水槽ならヤッコ同士は避けるのが無難でしょう。
フレームエンゼル同士の混泳はまず無理と考えた方が良いですね。120cm水槽に沢山ライブロックを組んだ環境を用意すれば、上手くペアが出来る可能性はあります。

底層付近に居るので、同じく底層を好む魚は注意が必要。ハゼやゴンベの仲間と混泳させるなら注意しましょう。
カクレクマノミなどクマノミ系はイソギンチャクがあれば、あまり攻撃(深追い)されないようです。スズメダイやハナダイ系も群れならあまり個々の個体をが攻撃されることもありません。
ナンヨウハギやキイロハギ、ニジハギ、ハタタテダイなどフレームエンゼルより大きな魚も相性が良いですね。ただしナンヨウハギやニジハギは大きくなるので、混泳させるには90cm水槽が必要になります。
他の魚と混泳させる場合も60cm水槽は必要と考えてください。45cm水槽なら単独飼育するのが無難です。

フレームエンゼルより大きなヤッコ類には逆に攻撃される事があるので注意して下さい。


ライブロックでシェルターを作ろう
上手く混泳させるなら水槽内に大きめのライブロックで1〜2の山を作り、混泳魚のシェルターを作ると良いですよ。隠れ家となる隙間が多くできるように組み上げて下さいね。


サンゴとの飼育
クシピポプス属のフレームエンゼルはサンゴを突いたり食べたりし難いので、サンゴ水槽での飼育も可能です。ただし、ハナガタサンゴやオオバナサンゴ、スコリミアのような、共肉が大きく膨らみ触手がないLPSは突かれやすいようです。ソフトコーラルやSPSは食害され難いですね。
スターポリプやディスクコーラル、トサカ類、マメスナギンチャク、ミドリイシとは全く問題なく混泳できました。


エサ
フレームエンゼルは人工飼料も冷凍エサも選り好みせずに食べてくれますが、ショップで冷凍エサを与えていた場合や、水槽導入初期はなかなか人工飼料を食べない事があります。
人工飼料を与えるならキョーリンのメガバイトレッドやプレミアム海藻70が食い付きも良くおすすめです。


病気 
ヤッコは水質の変化で病気にかかりやすい魚です。主に水槽導入初期や幼魚期に白点病やトリコディナ症にかかりやすく、まずは第一に健康な個体を購入すること、次に水合わせをしっかり行って病気を発症しないように対応しましょう。
サンゴやイソギンチャク、エビなどの無脊椎生物が入っている水槽では魚病薬が使えないので、もし薬を使用するならバケツや専用の水槽に隔離しないといけません。