ソメワケヤッコの飼育方法|価格、性格、寿命、大きさ、混泳、餌、病気、サンゴ、飼い方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
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ソメワケヤッコは「染分け」と言う名前の由来の通り、黄色と青に綺麗に分かれた体色が特徴的なヤッコの仲間です。
安価なヤッコですが、ヤッコ特有の気が強いキツイ性格と、水質の変化に敏感だったり、人工飼料に餌付き難いなど、飼育が簡単とは言えない、少し気むずかしい魚と言えます。安いからと安易に購入せず、特徴や性質を理解してから導入したいですね。


ソメワケヤッコの生態と特徴
分布: 西部太平洋
全長:12cm 
寿命:5〜7年
水槽: 60cm以上がおすすめ
水温:24〜30℃ 
水質:6.0〜7.5PH
性格:気が強い
混泳:注意すれば可能

ソメワケヤッコは「小型ヤッコ」とも呼ばれる、西部太平洋に生息する海水魚で、最大12cmと飼育しやすい大きさかつ、価格も安い時は1000円以下と、海水魚としてもリーズナブルなですね。
体色は目の上と、尾鰭以外の身体後半が青色で、上半身と尾鰭は黄色になります。体色が綺麗に染分けられていることが「染分け」と言う名前の由来とされています。

やや水質の変化に弱くデリケートなので、水槽に導入する際は、30分ほどかけて念入りに「水合わせ」を行なって下さい。水合わせ中も容器にヒーターをいれてエアレーションを施します。
ヤッコの仲間だけあって気が強く、自分より小さな魚は追い回したり、つついて攻撃することがあります。

ソメワケヤッコ自体は価格も安く、水質の変化に注意すれば比較的丈夫な海水魚ですが、人工飼料に餌付き難い性質があるので、初心者なら人工飼料を食べる個体を購入したいですね。

ソメワケヤッコの購入方法
ソメワケヤッコは比較的ポピュラーなヤッコで、海水魚を扱っているショップや、ネット通販でも購入することができます。
購入する前に、人工飼料に餌付けされているか、どのメーカーの餌を食べているのか、購入前に必ず確認して下さい。ソメワケヤッコは人工飼料に餌付き難い魚なので、人工飼料を食べないと飼育の難易度は一気に高くなりますからね。
また、ネット通販で購入するなら、必ず死着保証のサービスを行なっているお店で購入しましょう。お店の場所(1日で到着するか)や、レビュー・評判も確認しておいた方が良いですね。

丈夫で輸送にも強い魚ですが、状態の悪いソメワケヤッコを個体を購入してしまうと、餌を食べずに数日で死んでしまうこともあります。信頼できるお店で購入したいところですね。

販売価格
ソメワケヤッコの販売価格は1000円〜2000円ほど。販売価格は、入荷状況や大きさによっても変動します。
もともとヤッコとして非常に安い魚ですし、可能な限り直接お店で状態を観察して購入した方が良いでしょう。実際に餌を食べているかも確認できますからね。

ソメワケヤッコの飼育方法
ソメワケヤッコを長期飼育するなら、人工飼料に餌付けされていて、痩せていない状態の良い個体を購入することが重要です。水質の変化に敏感なので、水槽導入じの「水合わせ」も念入りに行って下さい。
飼育設備の費用は60cm水槽で3〜5万円くらいです。夏場は水槽クーラーが必要になるので、追加で3〜5万円くらい出費が必要になります。

水槽
ソメワケヤッコの飼育に適した水槽サイズは60cm水槽です。一応、45cm水槽でも飼育は可能ですが、混泳させるには狭いでしょう。ライブロックを組みシェルターと隠れ家を作るなら、60cm水槽の大きさが必要になります。

濾過フィルター
濾過能力の高い外部式フィルターや上部式フィルターが適しています。サンゴと飼育したり、沢山の魚と混泳させるなら、コストはかかりますが、オーバーフロー濾過を使用するのもおすすめ。

プロテインスキマー
予算に余裕があるならプロテインスキマーを設置すると水質の安定に役立ちます。プロテインスキマーは非常に細かい泡の力を利用して、餌やフンから発生するタンパク質を除去する装置で、タンパク質がアンモニアに分解される前に除去できるので、結果的に硝酸塩の蓄積を抑えることができます。
水槽レイアウト・砂
水槽に砂をいれないベアタンクでの飼育がメンテナンス面でおすすめ。ベアタンクは砂にゴミが溜まらないので、水槽底面に溜まったゴミを吸い出すだけでよく、病気も少なくなりますよ。
混泳させるなら、大きなライブロックや、枝状のライブロックを組み上げて、隠れ家となるシェルターを作ってあげましょう。
品質の悪いライブロックを水槽に入れると、魚が死亡することもあるので、しっかりショップでキュアリングされた物を購入して下さい。


混泳
ソメワケヤッコはヤッコの仲間だけあって、気が強い性格なので、ソメワケヤッコより小さなハタタテハゼ、クマノミなどは追いかけ回される可能性があります。性格的に当たり負けしないスズメダイや、ソメワケヤッコと大きさが近いハギ類が混泳におすすめです。
クマノミもイソギンチャクや、ライブロックのシェルターがあれば問題なく混泳できます。

ソメワケヤッコ同士や、大きさ、配色が似ているヤッコとは激しく争う可能性が高いので、混泳はおすすめできません。
ハギ類と混泳させるなら90cm水槽以上の大きな水槽が必要になります。

サンゴとの飼育
ソメワケヤッコはサンゴを突いて食べてしまうので、サンゴ水槽での飼育は基本的に避けましょう。多少突かれる前提で、大きなミドリイシ水槽に入れている人もたまにいますけどね。
マメスナやトサカなどのソフトコーラルは食べられやすいです。


エサ
ソメワケヤッコは人工飼料に餌付きにくい魚で、最初は食い付きが良い冷凍餌を与えています。水槽環境に慣れてきたら、少し断食させたりして人工飼料に慣らしていきましょう。
キョーリンの「ひかり プレミアム 海藻」はヤッコの食い付きが良い、海藻など植物質を豊富に含んだエサですよ。


水質
ソメワケヤッコの飼育に適した水温は25℃です。冬はダイヤル式のサーモが付いたヒーターを使用し、夏場は水槽用クーラーを使用して、適した水温を維持して下さい。
水槽用クーラーは高価かつ、作動音も煩いので、水槽の設置場所で寝室だけは避けるべきですね。まあ、リビングでもテレビもの音が聞こえにくくなりますが...

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病気
ソメワケヤッコは白点病やトリコディナ病にかかりやすいと言われています。水質の急変や、悪化に気を付ければ、水槽環境になじんでからは、あまり病気の心配ないと思います。
スカンクシュリンプなどクリーナー生体と混泳させると良いですが、スカンクシュリンプがあまりしつこいと嫌がり、ストレスになることもあるので、狭い水槽では良く確認して下さい。