デバスズメダイはスズキ目スズメダイ属スズメダイ科に属するスズメダイの仲間で、大人しく価格もリーズナブルなため、サンゴ水槽での飼育や多種との混泳相手にもおすすめ。
アクアショップでも初心者におすすめされる海水魚の定番種です。
丈夫なデバスズメダイですが、スレに弱く病気になってしまうこともあるので、寿命を全うさせるならデバスズメダイに適した飼育環境を用意してあげたいところです。
デバスズメダイの生態と飼い方
分布: 西部太平洋〜インド洋
全長: 8cm
寿命:3〜5年
性格: 比較的温和
水槽:水温:24〜26℃
水質:8.0〜8.5PH
混泳: 可能
販売価格:200〜300円
デバスズメダイは海水魚を扱っているアクアショップなら必ずと言っても良いほど販売している超定番の海水魚です。
自然下ではサンゴ礁で10〜300匹以上もの群れを作って生活しており、沖縄のサンゴ礁でダイビングをすると沢山のデバスズメダイを見ることができますよ。
デバスズメダイと言う名前の由来は、下顎の歯が前方にやや出っ張っているところから名付けられました。
色合いは光・照明によりブルーからグリーンっぽく見えることもあります。
デバスズメダイはスズメダイ科の魚としては温和で混泳にも適していますが、オスは繁殖期になると黄色っぽくなり、同種・他種を突くなどやや攻撃的な一目を見せます。水槽が広ければ放っておいてもあまり影響は無い様です。
海水魚初心者におすすめ
デバスズメは直ぐに人工飼料も食べますし、水質の変化にも強く丈夫で飼育も簡単、サイズも最大8cm程度と小型水槽でも飼育できる点も魅力。
価格も300円程度と安く海水魚としては非常にリーズナブルなので初心者に最もおすすめの海水魚で、水槽の立ち上げ初期に導入するパイロットフィッシュとして重宝されています。
寿命
デバスズメダイの寿命は3〜4年くらいが一般ですが、稀に4年以上生きる個体も見られます。筆者のデバスズメダイで最も長生きした個体で5年半も生きました。
ストレスの少ないしっかりした飼育環境が用意出来れば意外と長生きする魚なんですよ。
大き目の個体は長生きす気がするので、もしかしたらオスとメスで寿命に差があるのかもしれませんね。ストレスの少ないメスの方が長生きするのかな？
デバスズメダイは群泳させよう
また気が強い魚と少数のデバスズメダイで混泳させると怯える可能性もあるので注意して下さい。
群れで飼育しているとこぞって餌を食べに出てきてくれるので、飼育環境に馴染むのも早くなりますよ。
デバスズメダイの飼育匹数の目安は30cm水槽で2匹、45cm水槽で3〜4匹、60cm水槽で6〜8匹、90cm水槽で20〜25匹は飼育が可能です。
あくまで魚メインの飼育水槽の場合なので、サンゴ水槽に入れるなら目安より数は少なくしたほうが良いでしょう。
水槽レイアウト
デバスズメダイはサンゴ礁に生息しており、異変を感じると直ぐにサンゴや岩の隙間に隠れるため、水槽レイアウトはライブロックの間に隠れられるように隙間を作るように組むのがおすすめ。
サンゴは無くても全く問題ありません。
餌
デバスズメダイは餌を選り好みせず食べるので、フレークや細かい粒状人工飼料で飼育できますよ。
冷凍飼料ならイサザアミやコペポーダも食べますが人工飼料だけで問題ありません。
メガバイトSはアクアショップでも与えている、食いつきも良い定番の人工飼料ですよ。
病気
丈夫なデバスズメダイですが輸送の擦れに弱く、不安定な水質でも白点病を発症しやすい。セットしたばかりで水質が安定しなかったり、硝酸塩が溜まりすぎても白点病になることがありますよ。
尾が溶ける尾腐れ病気は大抵水質の悪化が原因で発症す。
基本的に強健種なので立ち上がった水槽に導入し、水換えを定期的に行なって居れば、あまり病気の心配はしなくて良い魚だと思います。
突然死
デバスズメダイは水槽に導入して1〜3日で突然死することがありますが、水質が悪いか水合わせが不十分である可能性が高いです。
導入前にアンモニアと亜硝酸が基準値内か確認し、水合わせは30分以上行うようにして下さい。
