好日性ヤギの種類と飼育方法|給餌不要!光のみで育つヤギ、照明、水質、増殖、飼い方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
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好日性(こうにちせい)ヤギは光のみで飼育出来る『ヤギ』と呼ばれるサンゴの仲間です。ヤギ類は本来『陰日性サンゴ』に分類される種類が大半で、水中のプランクトンを濾し取って食べ生きているため、本来なら飼育には給餌が必要となりますが、好日性ヤギは通常のソフトコーラルと同様に光のみで飼育が可能です。
好日性ヤギにはパープルシープラムやブローブドシーウィップなど複数の種類も色々あり、コレクションしても楽しめますし、簡単に増やすこともできますよ。


好日性ヤギの特徴
●照明:強め
●水流:中〜強
●水質:硝酸塩が20ppm以内
●水温:23〜26°C
●PH: 8.0〜8.5
●KH:8〜14
●濾過方式:特にこだわらない

好日性ヤギは別名シープラムとも呼ばれる、ソフトコーラルに分類されるサンゴです。木の様に枝分かれする形状が特徴ですが、平たいものから円形に近いものがあります。
好日性ヤギの飼育には清浄な水質と強い照明、強めの水流必要とは言われますが、水質的にはソフトコーラルなのでSPSほど硝酸塩やリン酸塩の濃度には敏感ではありません。チヂミトサカやLPSが飼育できる程度の水質レベルで問題ありませんよ。枝が揺れるくらいの強いランダムな水流を好みます。

成長は早く、60cm水槽でメタハラ150w、又はLED60w相当の強い照明を当てれば、どんどん伸びて枝分かれしていきます。成長速度を早めたいなら10〜12と高めのKHと、豊富な微量元素を確保しましょう。カルシウムリアクターを使用したミドリイシが育つ様な環境だと、非常に早く成長しますね。
またトサカのようにたまに脱皮する性質があり、脱皮中は2〜3日くらいポリプを出さなくなります。

表面はソフトコーラルとしては硬く、指で触っても弾力がある感じではありません。骨格の中央には細い透明な骨の様なものがあり、表面が溶けると残るので確認する事ができます。


〈好日性ヤギの種類〉
ブローブドブレードシーウィップ
ブローブドブレード シーウィップは平たく幅広い木の様に枝分かれする好日性ヤギです。ポリプは縁の部分に集中して生えますが、新たに枝が伸びる部分など、一部枝の中央からもポリプが発生する場合もあります。比較的よく見かける安価な好日性ヤギで、色はイエロー、パープル、ベージュが多いですね。
丈夫で水質変化にも強く、初心者でも飼育しやすい種類だと思います。

パープルシープラム
名前の通りパープル(紫色)をした円形に近い細い枝を伸ばす好日性ヤギ。よく枝分かれする非常に枝振りの良い姿をしており、ポリプも全体から出すため意外とボリュームがある。
成長スピードもおそらく好日性ヤギの中では抜群に早く、枝打ちして簡単に増やせる。

スリットポーアシーロッド
スリットポーアシーロッドは太くボリュームのある姿が特徴的な好日性ヤギ。なかなか流通しないレアな種類です。このシーロッドタイプの好日性ヤギはややデリケートなので、出来るだけSPSが飼育出来るような、硝酸塩の少ない正常な水質の水槽に導入した方が良いでしょう。
このような枝が太いタイプの好日性ヤギは成長が遅く、あまり枝分かれしないので、枝振りを重視するなら気に入った個体を購入した方が良いでしょう。

好日性ヤギの飼育方法
好日性ヤギは育成難易度が高めと記載されていますが、基本的にソフトコーラルなので、強い光が必要な以外はそれほど高い育成条件は必要ありません。

水質
シーウィップ系とシープラム系の好日性ヤギは水質の許容範囲が広めで、トサカ類やウミキノコが育成できるレベルの水質ならまず問題なく育成できるでしょう。枝が太いシーロッド系はウミアザミが育成できる水質が理想的。
リン酸塩が多くて溶けることはありませんが、茶色くなりやすいので見た目を気にするなら、あまりリン酸塩が蓄積さないように注意してください。
KHとカルシウムの数値を高めに設定していれば、ミドリイシのようにみるみる成長する姿を楽しめますよ。

照明
好日性ヤギの飼育には強い光が必要です。以前なら60cm水槽にメタハラ150w・12000〜15000k(ケルビン)と言う照明が主流でしたが、現在はLEDライトでの育成する人が多いでしょう。
ソフトコーラルとしてはデリケートな部類になるので、しっかりサンゴを育成できる波長がバランス良く含まれたわシステムLEDやフルスペックLEDを使用することをおすすめします。
スポットライト系ならグラッシーレディオやクリスタルアクア系なら問題なく育成できますよ。Amazonやヤフオクで販売されている、安い15000円くらいのシステムLED・150wくらいのでも全く大丈夫です。6万とかそんなLED照明はいりません...


毒性
毒性は強くないようですが、あまり他のサンゴからダメージを受けることもない様子です。とは言えトサカよりは毒性が強いようなので、チヂミトサカには接触しないようにしましょう。
スイーパー触手を伸ばすLPSから攻撃されでダメージを受ける可能があります。


増殖・増やし方
好日性ヤギの増やし方は簡単で、ハサミで枝を適当にカットして株分けし、ライブロックなどにシアノアクリレート系接着剤で接着します。おすすめの接着方法は、ライブロックにドリルで穴を開けて差し込むように固定するのが確実ですね。
2〜3週間で根本が太くなり基質にしっかり活着するのが確認できるはずです。