こんばんは
サルサ岩渕です。
掲題の件、以下の内容で新宿区議会議員全員に公開質問状を送付しました。
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公開質問状
2024年12月5日
新宿区議会議員 ⚪︎⚪︎様
一般社団法人TTBジャーナル
代表理事 岩渕 政史
(1)公開質問状の要旨
神宮外苑再開発に伴う新宿区 特別区道廃止の議案に関して
12月9日(月)に行われる第4回定例会本会議で決議される予定の特別区道廃止の件ですが、当方では、神宮外苑再開発自体についての賛否にかかわらず、現時点では、新野球場の設計も定まっておらず、再開発事業全体の権利変換計画の案も不明確であるため、新宿区道の廃道について、現時点で決めてしまうのは時期尚早であると考えております。
また、球場移転ができないと、廃道する道の代替路線も使うことができませんが、新球場を建てるためには港区道を廃道しなくてはなりません。
その港区道廃道に関して、港区道内の2列銀杏並木の保全が条件であると定められていますが、現時点ではその港区道内の2列銀杏並木の保全方法が全く決まっておりません。つまり、廃道する道の代替路線ができるかどうかは現時点では確約できない状況です。
区道は大切な区民の資産であり、区民の資産の無用な棄損を避けるために、このような状況においては、少なくとも、新宿区道の廃道は、新野球場の設計と港区道内の2列銀杏並木の保全計画が定まり、その変更案が環境アセスメント審議会で報告受理され、かつ、その変更案の再度のアセスメント手続が済んで、新野球場が建ち、その後に神宮球場が解体されることが確実になってからのことにすべきではないかと考えます。
以上の見解に基づき、このたびの議案にかけられている特別区道の廃止について、拙速に廃道を決めてよいものか、大変疑義があると考えております。
つきましては、本件に関し、議決前に各議員殿の見解をお尋ねしたく、新宿区議会議員である皆さまに対し、本件に関する公開質問状を送付させていただきます。
(2)質問事項
質問1)12月9日の特別区道の廃止の決議について、現時点での意思をお答えください。
賛成するつもりだ 反対するつもりだ 棄権するつもりだ
棄権するつもりの方に追加でお伺いいたします。
棄権は議員としての職責を放棄する行為だと考えますが、なぜ議決せずに棄権するつもりなのかお答えください。
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質問2)10月25日に新宿区が出した伐採許可が不当であるとして、市民団体が許可の取り消しの訴訟と執行停止の申し立てを行っています。貴殿はこの件について把握していたか。
把握していた 把握していない
質問3)現在住民訴訟が起こっているにもかかわらず、神宮外苑の樹木が伐採されています。執行停止是非の判決を待たず、神宮外苑の森を伐採し始めるのはあまりに乱暴で強行的な行為であると考えますが、住民の代表である新宿区議会議員として、住民の意向を強行的に踏み躙る本行為に関する貴殿の見解をお答えください。
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質問4)廃道する区道の代替路線の建設条件である港区道内の2列銀杏並木の保全方法が全く決まっておらず、代替路線が確保できるかどうかは現時点では確約できない状況です。そのことについて知っていましたか。
知っていた 知らなかった
質問5)本特別区道の廃止の件に関し、質問にも回答がないことや、説明不足の点が多々あることに不安を感じた住民を代表して、市民団体より議決前にパブリックコメントを実施するよう陳情が為されましたが、環境建設委員会では審議未了ということで結果的には不採択と同等の扱いとなっております。
議会では、事業者提案のスケジュールを守るため、12月9日に議決せねばならず、パブリックコメントを実施する時間がないとの意見も出ています。
本来、パブリックコメントを実施する時間がなければ、無理に今定例会で議決する必要はなく、継続審議としてパブリックコメントを実施して広く意見を募った上で議決するべきであると考えます。
時間がないからパブリックコメントは実施しないのであれば、住民の意見よりも事業者のスケジュールを優先したと思われても仕方のないものと考えます。このような、事業者のスケジュールを優先し、貴重な住民の意見を聞くパブリックコメントを実施せずに進めようとする議会運営について、住民の代表である貴殿の見解をお答えください。
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質問6)本工事における事業者である三井不動産が、東京都の職員47人の天下りを受け入れているほか、東京都知事の小池百合子氏のパーティー券を購入しているのではないかという報道があり、行政と企業の癒着が疑われています。事業者の言いなりにこのプロジェクトを進め、廃止する区道の代替区道が確保できるかもわからない不透明な現状で、拙速に特別区道の廃止を進めようとする姿勢は、天下りした東京都職員ならびにパーティー券を購入してもらっている疑惑のある小池都知事と同様に、事業者である三井不動産側から何らかの便宜を図ってもらっているのではないかという疑惑が生じております。
そこで本区道の廃止に賛成するつもりの方に伺います。
廃道する区道の代替区道が確保できるかを待たずに、廃道を現時点で決めなくてはならないほど急ぐこと、ならびに住民のパブリックコメントを実施する時間すら省いて、早急に進めるという姿勢が、貴殿に対する事業者との癒着のためではないかという疑惑を払拭するため、そこまで急いだ方がよい合理的理由が何かありましたらお答えください。
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質問7)本工事における特別区道の廃止が、港区道廃止と並んでこの神宮外苑再開発プロジェクトのキモの部分であり、本区道の廃止に賛同することは、結果的に神宮外苑100年の御神木を伐採することに繋がり、先人たちの残してくれた神宮外苑100年の森の破壊に加担した「A級戦犯」として生涯に渡る汚名を残すことになります。
そこで本議決に賛同する方に伺います。
本件に賛同することにより、神宮外苑100年の森の御神木伐採に加担したA級戦犯として、歴史に汚名を残すことになりますが、その覚悟はあるのでしょうか。
はい いいえ
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質問は以上になります。
12月9日の特別区道の廃止の議決は、単なる区道の廃止、付け替えというだけの話ではなく、この神宮外苑再開発の心臓部とも言える大変重要な議決であり、貴殿の決定が神宮外苑100年の森の御神木の伐採に繋がるか否かの大変重要な決議と言えます。
このような大変重要な決議であるということをご認識いただき、なにとぞ慎重なご決断をお願いしたいと思っております。
大変恐縮ですが、この大変重要な決議を熟慮の上決定していただきたく、そのために本質問状の回答期限を議決1日前の2024年12月8日(日)20時までとさせていただければと思います。
なお、公共性、公益性に鑑み、回答はすべてインターネットで公開させていただきます。
無回答の場合もその旨公開させていただきます。
貴殿の議決時の賛否、棄権の状況も広く報道させていただきます。
ご多忙の折、大変恐縮ですが、なにとぞ真摯なご対応のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。