六十を過ぎて
父は
ひげを生やした。
友達が
彼を
マリオと
呼んだ。
昔は
とても恐く
ヤンキーばかりの野球部の監督をしつつ
家では放課後
ホワイトボードまで買って
彼らに勉強を教えていた。
そんな彼に
ビンタを
くらったことは
数知れず。
昔から
声が大きく
笑い上戸の父。
父と二人の時間は
いつも笑いすぎで
お腹がいたい。
私と
歴史と地理の話を
するのが好きで
古い地球儀【ソ連表記】でよく遊ぶ。
そんな彼は
あたしのことが
大好きらしい。
六十を過ぎて
とても優しくなり
私が怒ると
抱きしめて
機嫌をなおそうと、
なんとかしようと、
試みる可愛い人なのである。
Mario
loves
me.
あたしは
家族ばかである。

