This is a man's world - 男尊女卑社会ニッポン 4
<過去の関連記事>
This is a man's world - 男尊女卑社会ニッポン 0
This is a man's world - 男尊女卑社会ニッポン1
This is a man's world - 男尊女卑社会ニッポン2
This is a man's world - 男尊女卑社会ニッポン 3
例えば、『以下の中で、男のコの『もの』を青に、女の子の「もの」を赤に塗ってみよう』なんていうお願いを日本人の皆さんにしてみるとする。
1. バスの運転手さん、バスガイドさん、
2. パイロットさん、フライトアテンダント、
3. 社長、セクレタリー、
4. 部長、受付
5. 司会者、アシスタント
6. 会議主催者、会議室の予約をとる担当
7. 大黒柱、シュフ
8. 稼ぎ頭、年寄りの介護
青と赤がちょうどよく混じりあう日が日本に来るのは、何十年先か。1世紀かかるか。
もちろん、男社会にモノを申した女性は、些細なあてこすりから社会的な痛手まで、報復を受けることになるのが男社会の世の常だ。
おそらく塩村さんも心ない世論を耳にしているはずだろう。
レイプを受けた女性が、好奇の目にさらされたり、逆に女性側に落ち度があったくらいのことを言われるのがめずらしくないのと一緒である。セクハラをうけてもしょうがない存在だくらいのことを平気で言われたりする。普段の行いがどうだとか、過去がどうだったとか、必ず関係のないことを引き合いに出してくるヒトがある。
男性はこれから先も出来る限り男性社会にしがみつこうとするだろう。そこには悪気もほとんどないことが多いのだと思う。日本の男性の多くは女性を卑下して暮らしているとなんて思っていない。これがSubtleな男性優位社会の難しさだ。
そんな社会のあり方に慣れているし、変えて自分が得をするとも思っていない。
(男性が、女性がと分け隔てをつくる理由はないけれども)だとしたら余計に女性が行動に起こして行くことが変化の近道だ。
『変えて行こうよ』というはじめの一声を発するのはとても勇気がいる。だけど勇気のいらないようなことばっかり言っていても事態なんて変わらない。
和を大切にする日本人だからこそ、時として一時的に浮いちゃったり、ひかれちゃったりする勇気もないと、大きな和、大和が少しずつ沈んで行くよ。
↓2011年のものですが、どの年代をみてもだいたい構図は似たり寄ったり。女性の収入は男性の半分ちょい以下。同じニンゲンに生まれて来て、同じような教育を受けて来て、ただただ子供を出産する機能をもっているのは生物学的に女性だというだけで、このような差。

これを女性を男性の半分も収入を得られないと思うか、男性の半分くらいしか経済的貢献ができないと思うか、社会貢献の低さとみるか、いろんな見方があると思うけど。
日本がジェンダーの問題を克服できる時が、日本がまたひとつ大きくなれる時だと思う。
人口が減る中、同じように教育を受けた高学歴の女性が社会に復帰してくれれば、あるいは社会で貢献をし続けてくれれば、労働人口の確保ができる。
けれども、女性の収入が低く、補佐的な仕事しか与えられないのであれば、しっかりと家庭に入って夫をサポートし、夫に思い切り働いてもらって、夫によりよい高収入と社会的地位を得てもらった方が、生活の質は高くなると思う女性が多いから女性は裏方に回ろうとする。他の誰かの夫を複数、会社であれこれ世話をやいてはした金をもらうなら、我が夫をしっかり面倒みて、出世戦争に勝ってもらおうじゃないかと思っても不思議ではない(笑)
-でもちょっとはおこづかい欲しいから100万円以内のパートをしようって。
でもって、正社員の夫から享受できる優待をフルに受けましょうって。
女性の社会的地位や収入が上がれば、結婚をしない女性でも、男性同様持ち家を手に入れたりすることもより簡単になる。なぜ家族4人をひとりの収入でささえている世帯の方が、女性一人で暮らしている世帯よりも豊かであることが多いのか。暮らしに余裕ができれば余暇を楽しもうと思う。そんな余裕のないところでニンゲンは恋をしようと思わない。恋も生まれないようなところに子供は増えない。
海外のメディアが今回の東京都議でのセクハラやじとセクハラおやじについて、どう扱ったかを見ると、言葉の選択がとても強くて厳しい。どの記事を読んでもどれだけこの日本という先進国であるはずの国の後ろ向き度、閉鎖性、男社会度のすごさを暗に蔑視しし、呆れ返り、そこまでひどいかとショックを受けているのが分かる。やっちゃったねー的なご愛嬌で許されているトーンではない。それなのに、鈴木さん以外については煙にまいてしまったのだから、日本はまたリスペクトを保持するチャンスを失い、disrespectされることになる。別に傍目を気にしているわけではないが、国外の反応から、どれだけ自分たちがずれているかを読み取って欲しい。国内に完結して存在し続けようと思って生きないで欲しい。
私の大好きなレポーター、Mari Yamaguchi氏の記事。
Sexist views dent Japan push for women's rights
安倍さんが押し進めようとしている成長戦略の方向と実態が違いすぎる。
腹の中では女性を尊敬もせずに不適切な発言などを黙認しながら、成長戦略で女性にがんばって働いてもらいましょうというのは少し虫のよい話しだという反応もあるだろう。
bloombergのとある記事がこう言っている。
“Japanese women could bolster Japanese economy but not until attitude change"
内助の功という言葉が日本語にはある。
日本の男性の多くは、チアリーダーのような女性よりも、大和撫子を形容されるような女性を好む。もの静かだけれども芯が強くて、忍耐力がある女性だ。頭の中に異性に対してどんなファンタジーをもつのも自由だ。でもファンタジーはご自身の頭の中と私生活にだけでとどめて置いて欲しい。早く女性も日本の職場でプロとしてその場に戦いに来ているのだということを理解され、見せられるようになるといい。
日本だけじゃなくたって、どこにでもSexiest発言があり、男性のうっかり不注意セクハラがあり、男尊女卑のジョークがあり、女性であることを武器にした女性がやりだまにあげら、残念ながら、女性の収入の方が男性の収入より低いのは日本だけではない。これはいつまでたっても完全にはなくならなくて、脈々と続いて行くんだと思う。ただ、今回の騒ぎは、先進国の中で『まあ、まあ』で済まされるバンドを大幅に振り切った。あまりにも(言った側が)無防備で、まるでセクハラなんて言葉を知らない数世紀前のヒトのような発言だった。
鈴木さんがどのようなヒトなのか私は今回の騒ぎまで知らなかったが、2014年に生きるニンゲンにふさわしい『見た目』で謝罪会見に出て来て驚いたくらいだ。マンモスの皮でつくったような服装で登場しても不思議じゃない発言だった。人権なんて日本語がまだなかったころの脳みそだ。
安倍さんからの言及はあったのか?説明責任があると思う。我々国民も安倍さんの言及に非常に興味がある。
がやがやがやっと鈴木氏の発言に受けた仲間がいて、産めないのか?などとほざいた馬鹿者がいる自民党があげている成長戦略が女性の社会進出だっていうんだから滑稽だ。自民党は日本の女性に対してもう一度リスペクトをもっていることを明確に示すべく、不適切な発言をした都議に対してしかるべき説明責任を求めて欲しい。
うら若き女性の皆さんは、女性として王子様にあって素敵な恋をして、結ばれることを、キャリアを選んだり、責任ある仕事をしていくことにより諦めなければならないと決して思わないで欲しい。会社でぶいぶい言わせてvice presidentになったって、プライベートではちゃーんとかわいい子猫ちゃんでいられるし、プリンセスでいられるのだ。どっちかしか手に入れられないなんて思い込んで、せっかく社会のために役に立てるチャンスをむげにしないで欲しい。社会的に成功することは、かわいい女の子でいることと引き換えに手に入れるものじゃない。『かわいい私』を悪魔に売らなくてもちゃーんとVPにはなれる。
お局サマとか、やり手ばばあとか、そんな死語がもつイメージは勝手にどっかの誰かが作り出したステレオタイプのイメージでしかないし、頑で陰険にならなくちゃ女性が社会で50代60代までやっていけなかったんだとしたらそんな社会は変えて行かなくちゃいけない。
<関連記事>
海外メディアの痛すぎる反応
このような書かれ方をしても、誰も処分されないっていうんだから、今度は政治家の皆さんの英語の読解能力を疑いたい。
Outrage follows sexist outburst at Tokyo assembly meeting
In Japan, Men Need to Lean In Further
Japan lawmaker in hot water over sexist remark as government embarks on 'womenomics'
早く結婚しろという男性が女性にする発言の中にはどんなinnuendo(あてこすり、ほのめかし)があるんだろうか。
そういわれて、コノ男性は私のことを本当に心から心配してくれるんだと思う女性は少ないかも。そりゃあ、長年親友をやってきた何でも話せる友達がいうのとは別である。
だいたい同僚とか、一緒に仕事で関わっているくらいの間柄でプライベートなことに口出しをするっていうのは5万歩譲ってもやはり余計なことなのだ。
早く結婚しろとか、子供を産んだら的な言葉のinnuendoは、私なら、
- この場に歓迎されおらず、いなくなることを希望されている。
- 招かざる客のような状態で社会に属していると思われている。
- お荷物、目の上のたんこぶ的存在に自分が思われている。
と思うと思う。とかく結婚したり出産したりしたら仕事を続けないのが『普通』な日本では。
つまり、自分が保持しているポジションを開けて他の誰かに譲れと言われている気持ちになるだろう。それがセクハラよりの発言であれば、もっと若い女の子が良いと言われているように感じられるかもしれないし、パワハラよりであれば、もっと能力のあるヒトがいいと言われているように感じるかもしれない。
ということは、男性が「早くリタイアすれば?」と言われているのに匹敵するショック度なのである。何度も繰り返しているけど、ショックを受ける必要はなく、そもそも言われる筋合いのない言いがかりなんだけどね。
勇気を出して女性が声を上げる時、じゃあどこに向かって上げればいいのか?
会社で課長にセクハラをされたら、部長に言いにいけばいいのか、社長に訴えかけるのか、人事か、法務か?フェミニスト団体か、弁護士か?
残念なのことに、セクハラ課長も男なら、部長も、その上の本部長も、専務も、社長も、会長も男性だったりしちゃう場合、女性が勇気をふりしぼって上げた声は、笑い飛ばされて終わってしまうかもしれないし、何の反応もないままずっと置き去りにされるかもしれない。自分の父親に相談しても、波風を立てることに賛成してくれないかもしれない。日本の文化には、デモだとか抗議だとか、苦情だとか、声を荒げるような『マネ』をしらーっと白い目でみるような一面がある。ムーブメントが起こりづらいしらけ体質でもあるし、物事をはっきりと面と向かって言わない文化が根強い。そして最近では熱い奴はめんどくさがられる。熱血はうざく、無反応のクールな温度感が人畜無害でベターなのだ。
信じるものをちゃんと胸にもって、自信をもって言えば、事態は少しずつ変えられる。
周りのニンゲンも最初は例えば私を変人のようにみていたヒトも変わって行く。中傷とか誤解とか反発とか拒絶とかはあんまり気にする必要はない。正しいことがそれらによって曲がっちゃうことはないからだ。残念ながら今の日本の構造は、極限られた敏腕の女性であるか、力のある男性の庇護を受けるかではないと、なかなか女性が社会貢献から達成感や満足感を感じることが難しそうだ。一つ高いところ、ひとつ先をみて勇気をもって声を発していきたい。
ほんの20年後くらいに今回の事件を振り返って、
『たった20年前なのに、こんなに信じられないことがまかり通っていたんだね』と、20年後の20代や30代の若者が笑い飛ばしてくれていると良い。
軍事教育も終わった。
学校教育から体罰もめっぽう減った。
オフィスワークがぐっと増えて男性ほど肉体的な力がなくても活躍できるようになった。
日本の女性は高学歴でもある。
日本の首相も女性にもっと社会にでてきて欲しいと言っている。
たくさんの女性が女性としてだけではなくてニンゲンとしても生きたいと思っている。
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2. パイロットさん、フライトアテンダント、
3. 社長、セクレタリー、
4. 部長、受付
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青と赤がちょうどよく混じりあう日が日本に来るのは、何十年先か。1世紀かかるか。
もちろん、男社会にモノを申した女性は、些細なあてこすりから社会的な痛手まで、報復を受けることになるのが男社会の世の常だ。
おそらく塩村さんも心ない世論を耳にしているはずだろう。
レイプを受けた女性が、好奇の目にさらされたり、逆に女性側に落ち度があったくらいのことを言われるのがめずらしくないのと一緒である。セクハラをうけてもしょうがない存在だくらいのことを平気で言われたりする。普段の行いがどうだとか、過去がどうだったとか、必ず関係のないことを引き合いに出してくるヒトがある。
男性はこれから先も出来る限り男性社会にしがみつこうとするだろう。そこには悪気もほとんどないことが多いのだと思う。日本の男性の多くは女性を卑下して暮らしているとなんて思っていない。これがSubtleな男性優位社会の難しさだ。
そんな社会のあり方に慣れているし、変えて自分が得をするとも思っていない。
(男性が、女性がと分け隔てをつくる理由はないけれども)だとしたら余計に女性が行動に起こして行くことが変化の近道だ。
『変えて行こうよ』というはじめの一声を発するのはとても勇気がいる。だけど勇気のいらないようなことばっかり言っていても事態なんて変わらない。
和を大切にする日本人だからこそ、時として一時的に浮いちゃったり、ひかれちゃったりする勇気もないと、大きな和、大和が少しずつ沈んで行くよ。
↓2011年のものですが、どの年代をみてもだいたい構図は似たり寄ったり。女性の収入は男性の半分ちょい以下。同じニンゲンに生まれて来て、同じような教育を受けて来て、ただただ子供を出産する機能をもっているのは生物学的に女性だというだけで、このような差。

これを女性を男性の半分も収入を得られないと思うか、男性の半分くらいしか経済的貢献ができないと思うか、社会貢献の低さとみるか、いろんな見方があると思うけど。
日本がジェンダーの問題を克服できる時が、日本がまたひとつ大きくなれる時だと思う。
人口が減る中、同じように教育を受けた高学歴の女性が社会に復帰してくれれば、あるいは社会で貢献をし続けてくれれば、労働人口の確保ができる。
けれども、女性の収入が低く、補佐的な仕事しか与えられないのであれば、しっかりと家庭に入って夫をサポートし、夫に思い切り働いてもらって、夫によりよい高収入と社会的地位を得てもらった方が、生活の質は高くなると思う女性が多いから女性は裏方に回ろうとする。他の誰かの夫を複数、会社であれこれ世話をやいてはした金をもらうなら、我が夫をしっかり面倒みて、出世戦争に勝ってもらおうじゃないかと思っても不思議ではない(笑)
-でもちょっとはおこづかい欲しいから100万円以内のパートをしようって。
でもって、正社員の夫から享受できる優待をフルに受けましょうって。
女性の社会的地位や収入が上がれば、結婚をしない女性でも、男性同様持ち家を手に入れたりすることもより簡単になる。なぜ家族4人をひとりの収入でささえている世帯の方が、女性一人で暮らしている世帯よりも豊かであることが多いのか。暮らしに余裕ができれば余暇を楽しもうと思う。そんな余裕のないところでニンゲンは恋をしようと思わない。恋も生まれないようなところに子供は増えない。
海外のメディアが今回の東京都議でのセクハラやじとセクハラおやじについて、どう扱ったかを見ると、言葉の選択がとても強くて厳しい。どの記事を読んでもどれだけこの日本という先進国であるはずの国の後ろ向き度、閉鎖性、男社会度のすごさを暗に蔑視しし、呆れ返り、そこまでひどいかとショックを受けているのが分かる。やっちゃったねー的なご愛嬌で許されているトーンではない。それなのに、鈴木さん以外については煙にまいてしまったのだから、日本はまたリスペクトを保持するチャンスを失い、disrespectされることになる。別に傍目を気にしているわけではないが、国外の反応から、どれだけ自分たちがずれているかを読み取って欲しい。国内に完結して存在し続けようと思って生きないで欲しい。
私の大好きなレポーター、Mari Yamaguchi氏の記事。
Sexist views dent Japan push for women's rights
安倍さんが押し進めようとしている成長戦略の方向と実態が違いすぎる。
腹の中では女性を尊敬もせずに不適切な発言などを黙認しながら、成長戦略で女性にがんばって働いてもらいましょうというのは少し虫のよい話しだという反応もあるだろう。
bloombergのとある記事がこう言っている。
“Japanese women could bolster Japanese economy but not until attitude change"
内助の功という言葉が日本語にはある。
日本の男性の多くは、チアリーダーのような女性よりも、大和撫子を形容されるような女性を好む。もの静かだけれども芯が強くて、忍耐力がある女性だ。頭の中に異性に対してどんなファンタジーをもつのも自由だ。でもファンタジーはご自身の頭の中と私生活にだけでとどめて置いて欲しい。早く女性も日本の職場でプロとしてその場に戦いに来ているのだということを理解され、見せられるようになるといい。
日本だけじゃなくたって、どこにでもSexiest発言があり、男性のうっかり不注意セクハラがあり、男尊女卑のジョークがあり、女性であることを武器にした女性がやりだまにあげら、残念ながら、女性の収入の方が男性の収入より低いのは日本だけではない。これはいつまでたっても完全にはなくならなくて、脈々と続いて行くんだと思う。ただ、今回の騒ぎは、先進国の中で『まあ、まあ』で済まされるバンドを大幅に振り切った。あまりにも(言った側が)無防備で、まるでセクハラなんて言葉を知らない数世紀前のヒトのような発言だった。
鈴木さんがどのようなヒトなのか私は今回の騒ぎまで知らなかったが、2014年に生きるニンゲンにふさわしい『見た目』で謝罪会見に出て来て驚いたくらいだ。マンモスの皮でつくったような服装で登場しても不思議じゃない発言だった。人権なんて日本語がまだなかったころの脳みそだ。
安倍さんからの言及はあったのか?説明責任があると思う。我々国民も安倍さんの言及に非常に興味がある。
がやがやがやっと鈴木氏の発言に受けた仲間がいて、産めないのか?などとほざいた馬鹿者がいる自民党があげている成長戦略が女性の社会進出だっていうんだから滑稽だ。自民党は日本の女性に対してもう一度リスペクトをもっていることを明確に示すべく、不適切な発言をした都議に対してしかるべき説明責任を求めて欲しい。
うら若き女性の皆さんは、女性として王子様にあって素敵な恋をして、結ばれることを、キャリアを選んだり、責任ある仕事をしていくことにより諦めなければならないと決して思わないで欲しい。会社でぶいぶい言わせてvice presidentになったって、プライベートではちゃーんとかわいい子猫ちゃんでいられるし、プリンセスでいられるのだ。どっちかしか手に入れられないなんて思い込んで、せっかく社会のために役に立てるチャンスをむげにしないで欲しい。社会的に成功することは、かわいい女の子でいることと引き換えに手に入れるものじゃない。『かわいい私』を悪魔に売らなくてもちゃーんとVPにはなれる。
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だいたい同僚とか、一緒に仕事で関わっているくらいの間柄でプライベートなことに口出しをするっていうのは5万歩譲ってもやはり余計なことなのだ。
早く結婚しろとか、子供を産んだら的な言葉のinnuendoは、私なら、
- この場に歓迎されおらず、いなくなることを希望されている。
- 招かざる客のような状態で社会に属していると思われている。
- お荷物、目の上のたんこぶ的存在に自分が思われている。
と思うと思う。とかく結婚したり出産したりしたら仕事を続けないのが『普通』な日本では。
つまり、自分が保持しているポジションを開けて他の誰かに譲れと言われている気持ちになるだろう。それがセクハラよりの発言であれば、もっと若い女の子が良いと言われているように感じられるかもしれないし、パワハラよりであれば、もっと能力のあるヒトがいいと言われているように感じるかもしれない。
ということは、男性が「早くリタイアすれば?」と言われているのに匹敵するショック度なのである。何度も繰り返しているけど、ショックを受ける必要はなく、そもそも言われる筋合いのない言いがかりなんだけどね。
勇気を出して女性が声を上げる時、じゃあどこに向かって上げればいいのか?
会社で課長にセクハラをされたら、部長に言いにいけばいいのか、社長に訴えかけるのか、人事か、法務か?フェミニスト団体か、弁護士か?
残念なのことに、セクハラ課長も男なら、部長も、その上の本部長も、専務も、社長も、会長も男性だったりしちゃう場合、女性が勇気をふりしぼって上げた声は、笑い飛ばされて終わってしまうかもしれないし、何の反応もないままずっと置き去りにされるかもしれない。自分の父親に相談しても、波風を立てることに賛成してくれないかもしれない。日本の文化には、デモだとか抗議だとか、苦情だとか、声を荒げるような『マネ』をしらーっと白い目でみるような一面がある。ムーブメントが起こりづらいしらけ体質でもあるし、物事をはっきりと面と向かって言わない文化が根強い。そして最近では熱い奴はめんどくさがられる。熱血はうざく、無反応のクールな温度感が人畜無害でベターなのだ。
信じるものをちゃんと胸にもって、自信をもって言えば、事態は少しずつ変えられる。
周りのニンゲンも最初は例えば私を変人のようにみていたヒトも変わって行く。中傷とか誤解とか反発とか拒絶とかはあんまり気にする必要はない。正しいことがそれらによって曲がっちゃうことはないからだ。残念ながら今の日本の構造は、極限られた敏腕の女性であるか、力のある男性の庇護を受けるかではないと、なかなか女性が社会貢献から達成感や満足感を感じることが難しそうだ。一つ高いところ、ひとつ先をみて勇気をもって声を発していきたい。
ほんの20年後くらいに今回の事件を振り返って、
『たった20年前なのに、こんなに信じられないことがまかり通っていたんだね』と、20年後の20代や30代の若者が笑い飛ばしてくれていると良い。
軍事教育も終わった。
学校教育から体罰もめっぽう減った。
オフィスワークがぐっと増えて男性ほど肉体的な力がなくても活躍できるようになった。
日本の女性は高学歴でもある。
日本の首相も女性にもっと社会にでてきて欲しいと言っている。
たくさんの女性が女性としてだけではなくてニンゲンとしても生きたいと思っている。