March 11 - 3.11

未曾有の東北大地震から3年経った。
のど元過ぎれば熱さ忘れるとはよく言ったもので、関東にいた私などは、たいした被害もなく、人生に大きな悪影響を与えられることもなかったので、すっかりあの時に感じた電気の大切さとか、そういったことは忘れかけてしまっている。被災地の方々には申し訳ないけど、忘れかけてしまっているおかげで、落ち着いて生活ができているというのも事実だ。

あんな非常事態モードでいたら、おちおち落ち着いて仕事もできないし、いつまた大地震がなんて思っていたら、お酒だって飲む気になんてならないだろう。

地震が起きた直後は、常にトイレに入っておこう(地震が来て青空トイレになってしまうことを想定)とか、携帯とPCの充電は意地でもしておこう(電気が通らなくなった時に通信を失わないように)とか、入浴とか着替えとかの裸でいる時間は最低限にしておこう(裸で逃げなければならないことを想定)とかいろいろ私なりにいろいろ想定してみたりしたけど、今は、あんまりそういうところは心配してない。

そんなことはさておき、当時私なりに、この大きなダメージを受けてしまった日本という国に何ができるだろうと考えて、思いついた答えが、一生懸命働くことだった。
まずは、一生懸命外貨(笑)を稼いで、全うな税金を払って長期的に貢献することだって思った。そっちの方が、被災地の炊き出しをしにいくよりも、底辺を支えることになるんじゃないかって思ってから早3年。

何もかもそっちのけにして、本当にこれ以上働けないと自信をもって言えるだけ働いた。
そんな間接的なサポートの仕方しかできなくて悪かったとも思う。
約2000人のヒトが未だに行方不明なんて、本当にスケールの大きい天災だった。

これからも日本にはいろんなことが起こるのだと思うけど、国が揺るがないような強い個人のたくさんいる国になるといい。