apple theatre event - アップルシアターでの夕べ
気まぐれを起こして、アップルストア銀座店のイベントをのぞきにいきました。
谷川俊太郎さん、ん?
と
反応してしまったからです。
ご本人も、オレは人寄せパンダか?!的な冗談をおっしゃられていましたが、そう、そのパンダちゃんに寄せられたのは私です。
iPhone App「poegram」発売記念 谷川俊太郎トークショー@銀座アップルストア
「poegram」シリーズのiPhone版発売を記念してトークショーを開催します。poegram第1弾「私の胸は小さすぎる」の作者である詩人の谷川俊太郎氏が、poegramのディレクター杵村史朗氏およびプランナーの松田朋春とともに、これからの詩と電子書籍のあり方について語り合います。ぜひご参加ください。
会場:銀座アップルストア 日時:5月25日(水)午後7時~8時30分
【iPad版・通常版】谷川俊太郎 poegram 「私の胸は小さすぎる」iPad・FULL通常版
http://www.oblaat.jp/という会社じゃないけど団体の松田朋春さんという方と、アートディレクターの杵村史朗さんと谷川さんによるトークショーという感じ、、だったのかな(よくわからない)。
iPod、iPhone、iPadと、詩を読む媒介も変わって来ている昨今、詩も、紙と活字というボックスから飛び出して、読者ももっと自由に詩を楽しめてもいいんじゃないかってことで、iPadなどの機能を利用して楽しい詩の鑑賞の仕方を提供しよう、そしてそれをビジネスにさせてもらいまひょか
ってことだったんだと思う。
谷川さんのお話しっていうよりも、これから詩とどんな媒介を組み合わせてどんな”商売”が可能かってな話しと、oblaatという"activity"の売り物説明と、コンセプト説明で1時間半。
ある”品物”の実物を実際に持ち込まれていて、それは、美容院の前に置いてある、「デジタルパーマ、16800円、初回に限り半額」とかいった宣伝を一行ずつ流している電気式の看板みたいなもので、それに詩のラインが流れてくるんだけど(縦書きフォーマット)、詩の句がチャンクとなって上から下へと流れて来るもんで、目は、句をついつい、下から上へと追おうとするわけで、だんだん車酔い気分+dyslexiaになった気分になったのは私だけでしょうか?そこらへんにある電光掲示板とはちがってフォントの美しさにこだわったとかいろいろ言われてたけど、言葉の意味のチャンクがおしり側から目/頭に入って来るっていうのはどうも、居心地が悪いもんです。
詩入りTシャツ、詩入り鉛筆などなど、斬新なコンセプトを語られていましたが、これってほんとに斬新なんでしょか?博物館にいくと、シェークスピアのソネットが印刷されたTシャツが売られてたりしませんか?(毒舌ですいません)延々とコンセプトが語られていきますが、感性的なことって語るのも聞くのも難しいです。
そげなことはさておき、
谷川俊太郎さんの作品には、恐らく自分で思っている以上に、私は人格形成に影響を受けていると思うんです。人格が毎日べきべき形成されている頃に谷川さん訳のマザーグースの詩集を読み、谷川さん訳のピーナッツを読んで育ったわけですから。
大きくなって、オリジナルと谷川さんの訳を読み比べ、ほんとにうまいことやられるな~と、いつも感服したもんです。チャーリーブラウンのぼやきや、スヌーピーのつぶやきなんてほんと上手。ペパーミントパティが背伸びして難しい言葉を使おうとして間違っちゃう訳なんかもとっても素敵に訳されている。この訳のうまさゆえ、日本語が母国語な日本で育っている子どもにもすんなり、外国ものの作品が入って来たのかもしれません。
ついつい当時を谷川さんのおかげで思い返したりもしていると、
トークショーで、
谷川さんが語ります。
iTunesのミュージックストアで、音楽が(アルバムごと買わずとも)1曲ずつ買えるんだから、詩だって、詩集として売るんじゃなくて、ひとつ単位で売れてもいいと思う云々(私の記憶をたよりに申し上げています)。
そして一瞬考えをめぐらされた詩人は語ります。
ああそうか、でもどうやってチャージするか、、、課金方法なんかを考えなくちゃいけなくなるかもしれないな~云々(私の記憶をたよりに申し上げています)
幼少時代に私に様々な”ワールド”を授けてくれた素敵な”おじちゃん”が、詩を売ってなんぼ稼いだるか~と目算する商人に見えた瞬間でした(笑)
多分、このイベントがターゲットにしたかったオーディエンスは、アップルのモバイル製品を使ってどうやってお金儲け(ビジネス)チャンスを見つけるか的なことに興味のある人だったのかもしれません。
ハードを提供するアップル、ソフトを提供するこの会社、そしてコンテンツを担当する詩人の方、3者がどんな風にビジネスモデルをつくっていくかなんでしょうけれど、
私はこの小さい時から結構一緒だった、スヌーピーやマザーグースの訳者さんの商売色の強い発言にすっかり傷ついたのでした(爆)。
私は、詩入り鉛筆も詩入りTシャツも要らないかな~(笑)
詩の世界には、訪れたくなった時にこちらから訪れていくのがいい。
煩雑な日常生活の中に詩が、Tシャツの上や鉛筆の上にころがっていても多分受容できないと思うから。
気まぐれを起こして、アップルストア銀座店のイベントをのぞきにいきました。
谷川俊太郎さん、ん?
と
反応してしまったからです。
ご本人も、オレは人寄せパンダか?!的な冗談をおっしゃられていましたが、そう、そのパンダちゃんに寄せられたのは私です。
iPhone App「poegram」発売記念 谷川俊太郎トークショー@銀座アップルストア
「poegram」シリーズのiPhone版発売を記念してトークショーを開催します。poegram第1弾「私の胸は小さすぎる」の作者である詩人の谷川俊太郎氏が、poegramのディレクター杵村史朗氏およびプランナーの松田朋春とともに、これからの詩と電子書籍のあり方について語り合います。ぜひご参加ください。
会場:銀座アップルストア 日時:5月25日(水)午後7時~8時30分
【iPad版・通常版】谷川俊太郎 poegram 「私の胸は小さすぎる」iPad・FULL通常版
http://www.oblaat.jp/という会社じゃないけど団体の松田朋春さんという方と、アートディレクターの杵村史朗さんと谷川さんによるトークショーという感じ、、だったのかな(よくわからない)。
iPod、iPhone、iPadと、詩を読む媒介も変わって来ている昨今、詩も、紙と活字というボックスから飛び出して、読者ももっと自由に詩を楽しめてもいいんじゃないかってことで、iPadなどの機能を利用して楽しい詩の鑑賞の仕方を提供しよう、そしてそれをビジネスにさせてもらいまひょか
ってことだったんだと思う。
谷川さんのお話しっていうよりも、これから詩とどんな媒介を組み合わせてどんな”商売”が可能かってな話しと、oblaatという"activity"の売り物説明と、コンセプト説明で1時間半。
ある”品物”の実物を実際に持ち込まれていて、それは、美容院の前に置いてある、「デジタルパーマ、16800円、初回に限り半額」とかいった宣伝を一行ずつ流している電気式の看板みたいなもので、それに詩のラインが流れてくるんだけど(縦書きフォーマット)、詩の句がチャンクとなって上から下へと流れて来るもんで、目は、句をついつい、下から上へと追おうとするわけで、だんだん車酔い気分+dyslexiaになった気分になったのは私だけでしょうか?そこらへんにある電光掲示板とはちがってフォントの美しさにこだわったとかいろいろ言われてたけど、言葉の意味のチャンクがおしり側から目/頭に入って来るっていうのはどうも、居心地が悪いもんです。
詩入りTシャツ、詩入り鉛筆などなど、斬新なコンセプトを語られていましたが、これってほんとに斬新なんでしょか?博物館にいくと、シェークスピアのソネットが印刷されたTシャツが売られてたりしませんか?(毒舌ですいません)延々とコンセプトが語られていきますが、感性的なことって語るのも聞くのも難しいです。
そげなことはさておき、
谷川俊太郎さんの作品には、恐らく自分で思っている以上に、私は人格形成に影響を受けていると思うんです。人格が毎日べきべき形成されている頃に谷川さん訳のマザーグースの詩集を読み、谷川さん訳のピーナッツを読んで育ったわけですから。
大きくなって、オリジナルと谷川さんの訳を読み比べ、ほんとにうまいことやられるな~と、いつも感服したもんです。チャーリーブラウンのぼやきや、スヌーピーのつぶやきなんてほんと上手。ペパーミントパティが背伸びして難しい言葉を使おうとして間違っちゃう訳なんかもとっても素敵に訳されている。この訳のうまさゆえ、日本語が母国語な日本で育っている子どもにもすんなり、外国ものの作品が入って来たのかもしれません。
ついつい当時を谷川さんのおかげで思い返したりもしていると、
トークショーで、
谷川さんが語ります。
iTunesのミュージックストアで、音楽が(アルバムごと買わずとも)1曲ずつ買えるんだから、詩だって、詩集として売るんじゃなくて、ひとつ単位で売れてもいいと思う云々(私の記憶をたよりに申し上げています)。
そして一瞬考えをめぐらされた詩人は語ります。
ああそうか、でもどうやってチャージするか、、、課金方法なんかを考えなくちゃいけなくなるかもしれないな~云々(私の記憶をたよりに申し上げています)
幼少時代に私に様々な”ワールド”を授けてくれた素敵な”おじちゃん”が、詩を売ってなんぼ稼いだるか~と目算する商人に見えた瞬間でした(笑)
多分、このイベントがターゲットにしたかったオーディエンスは、アップルのモバイル製品を使ってどうやってお金儲け(ビジネス)チャンスを見つけるか的なことに興味のある人だったのかもしれません。
ハードを提供するアップル、ソフトを提供するこの会社、そしてコンテンツを担当する詩人の方、3者がどんな風にビジネスモデルをつくっていくかなんでしょうけれど、
私はこの小さい時から結構一緒だった、スヌーピーやマザーグースの訳者さんの商売色の強い発言にすっかり傷ついたのでした(爆)。
私は、詩入り鉛筆も詩入りTシャツも要らないかな~(笑)
詩の世界には、訪れたくなった時にこちらから訪れていくのがいい。
煩雑な日常生活の中に詩が、Tシャツの上や鉛筆の上にころがっていても多分受容できないと思うから。