bourgogne/burgundy wine - ブルゴーニュワイン

BSをつけたら、ワインめぐりの旅というテレビ番組が放送中だった。途中からなんとなく見せてもらっただけだけど、バーガンディ地方のワインについていろいろやっていて、面白かった。

現地の方がいろいろワインについて英語で語られていました。
日本の農作物を高級品として海外に売り込んでいくおつもりなら、これくらいの英語をどんどん農家の方が話されると、関心を惹き付けるのもラクですね、きっと。


色の名前にもなってしまったバーガンディ(burgundy)。バーガンディは英語のカタカナ表記で、フランス語でバーガンディ地方をカタカナ表記するとブルゴーニュ(bourgogne)地方だ。日本ではバーガンディなんていわないか。。。ブルゴーニュって言う?


<日本語は特に地名など、フランス語はフランス語のまま、ドイツ語はドイツ語のまま、英語を介さず、インポートし、そのまま使っているところが偉い。フィレンツェをフローレンスとか、ウィーンをヴィエナとか、ミュンヘンをミュニックとか、ミラノをミランとか、パリをパリスとか、ドイツをジャーマニーとかいわないもんな~。これが植民地化されなかったってことなのか。。。

コート=ドール県(Côte-d'Or)からちょびっと北東にあるナンシー(Nancy)の方に1、2ヶ月滞在したことがあり、ボーヌのワインとか結構飲んだような記憶がある。ローヌRhôneとかボーヌ(Beaune)とかいろいろややっこしくて、別に産地なんてどうだっていいのよーと思った記憶が。

コート=ドール県(Côte-d'Or)は高級ワイン、シャサーニュ・モンラッシェ 1erクリュ レ・ショーメ(((Chassagne Montrachet 1er Cru les Chaumees)の産地。ちなみに今ネットで2008年ものを見てみましたが、価格は7700円。

この番組に登場した、フランス人の語り手達の中のひとり、多分ワイン博物館(Musée du Vin)の方だったと思うケド、ワインはトルコで始めてつくられて、フェニキア人によって地中海にもたらされたと言っていた。地中海沿岸をぐるっと旅してみるとそれって納得するのが容易。

ボーヌでは2世紀頃からワインがつくられていたそう。その昔ワインのボトルはもっとおでぶちゃんだったそうだ。映像が移されたけど、ハクション大魔王とか、ジーニーが出てくる感じ。それがどんどんスリムになっていったんだそう。美しいとされる女性の体型も、ワインのボトルの後を追いかけているのかしらね~。

ナンシーあたりに滞在していた時の、私の関心の的はニンゲンで、観光じみたことを一切しなかった。

<font color="#006600">スタニスラス広場のすぐ脇にあったたまり場になっていた(笑)アパートに行くから、スタニスラス広場だって知ったようなもん(笑)でもナンシーのまちを歩けばアールヌーボーにあたると言わんばかりの、まち自体にちりばめられたような数々のアールヌーボ建築やデコレーションはそりゃぁそりゃぁ美しかったけど。


ボーヌ(Beaune)は人口3万人のブルゴーニュ地域圏コート=ドール県の群庁所在地で、オスピス・ド・ボーヌで開かれるワインのオークションが有名ですね。

オスピス・ド・ボーヌについてはウィキペディアにはこのようにあります。

1443年にブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランが創設したもので、貧しい人たちに無料で医療を施した。入院の条件は、貧者であることただひとつだった。王侯貴族から寄進されたブドウ園とそこから生産されるワインで、費用は埋め合わされていた。この建物は、屋根瓦が、黄色や赤、茶色とカラフルで、しかもブルゴーニュ風の文様を描くようにデザインされていてとても美しい。こうした施療院は、当時、オテル・デュー(神の宿、fr:Hôtel-Dieu)とも呼ばれた。現在では、その当時の薬品、医療器具を展示した医学博物館になっており、またワインオークションの会場としてよく知られている。現存するオテル・デューの中でも最も有名な施設のひとつ。この施療院ブランドのワインもある。


100年戦争(英語:The Hundred years War, フランス語:La Guerre De Cent-Ans.伝統的に1337年11月1日のエドワード3世によるフランスへの挑戦状送付から1453年10月19日のボルドー陥落までの116年間の交戦状態を指す)の頃に建設されたこの美しい建物は、たしか、アドミニストレーションが、ディジョンに映ってしまった時に宰相ニコラ・ロランがディジョンに映ってしまったとかで、病院として使われるようになる。1971年まで普通に病医院として使われていたっていうから素晴らしい。お金持ちの寄進によって少しずつブドウ畑を獲得し、現在のブドウ畑は61ヘクタールにおよぶんだそう。
建物の大きな特徴のひとつである瓦はオランダからの輸入もの。


コート=ドール県(Côte-d'Or)でつくられる ミッシェル ピカールでは、シャルドネ(Chardonnay)ピノノワール(Pinot Noir)だけ(正確にはもう1つのブドウ種が使われたりもするみたいだけど)。ウィキペディアでシャルドネの項を見てみると、

フランス・ブルゴーニュのマコネにある村、シャルドネから取ったものと考えられる。

とあるくらい。シャルドネといえばブルゴーニュ、なんじゃろな。

ピノノワールは私も大好きです(フランスものに関わらず)。
涼しいところを好むブドウちゃんだから、ブルゴーニュの気候に合うんでしょうね。手頃で飲みやすいワインの産地であるラングドックでもピノノワールワインがつくられたりしているみたいだけど、やはり気候があんまり合わないみたいです。

シャンパーニュ地方のブドウ畑を車でドライブした時、
畑泥棒をするわけにもいかず、せめてブドウちゃんたちに頬ずりしたかった。



シャンパーニュ地方のpino noirちゃんたち。
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ロマネ・コンティ(Romanée Conti)もピノノワールを使ったブルゴーニュワインですね。

家族経営を続けるミッシェル・ピカール社(コート・ド・ボーヌのシャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェに本拠を置き、ブルゴーニュ各地に合計135haの自社葡萄園を所有する生産者であり、ドメーヌしての規模はブルゴーニュのベスト3に数えられる)の方々もインタビューに応えてましたね。
ブルゴーニュのシャルドネはバニラやバターの香りがするんだそうで、質の高いワインほど新しい樽の中に寝かせるのだそう。ピノノワールを使ったレ•ショーメについては、ラズベリーやブラックベリーの香りとなめし皮の香りがして、長年寝かしてから飲んでも味が変わらないと言っていました。



オーク樽を使うと、年月を経るうちに、スモーク、バニラ、キャラメル、バターの香りをかもし出すようになる。
ウィキペディア、シャルドネの項より

そもそもこのエントリの発端は、BSをつけたら、プイイ•フュッセとか言ってまして、
え”?プイイ•フュッセですって?とくいついてしまったんですけど。
肉を食べるのはつき合い程度だと、ついワインもこの手のワインがおいしいと思ってしまうわけですが。プイイ•フュッセも5-7年寝かしておいても味は変わらないと言ってました。鶏肉、魚、前菜などに適するワインです。

一度間違って、汐留のおっしゃれ~なお店で、プイィ・フュメを頼んだ失敗もありますが、気にしない、気にしない。相手が母親でよかった(笑)

ちなみに最初にヒットしたサイトでは、
Pouilly Fuisse Les Chevrieres 2007 Dominique Cornin
が、3480円で販売されてました(500円引きしてました(笑))。

途中から番組を見たのでどなかか分からなかったけど、このワインについて話している方も『さわかかなミネラルの香りがする』って言ってました。それはウィキペディアによると、プイィ村のプイィ山が石灰岩からできてるからなのだそうです。

ソリュトレ・プイィ村に、プイィ山という、標高550メートルほどの石灰岩でできた山があり、そのおかげでこのあたりは、キンメリジャンと呼ばれるミネラル分の豊富なアルカリ性の土壌になっており、シャルドネ種のぶどう栽培に適している。


まったく関係ないですが、英語音声と日本語字幕で見てましたが、
cooked processed meatを単にソーセージと訳されてました(映っていた映像は、マーケットで売られるサラミなど)。


などという聞きかじりはさておき、
ここからが、今回のエントリのハイライト♪

番組の中で2つのレシピが紹介されていてどちらもかなりそそられたんざます。

ひとつ目はわたくしの大好物、huitreざんす♪♪


レシピ名も放送されましたが、huitreとgeleeしかフランス語はわかりませんでした。まこれだけ分かれば十分(笑)だいたいのこの料理のコンセプトはゲットしたのでシェアします。

新年のカウントダウンパーティとかでこんなものがサーブされたら、絶対に飲み過ぎます(笑)
oysterとchampagneのためなら破滅してもいいと。。。


殻付き牡蠣の汁だけ取り出し、それを火にかけて、ふやかしたゼラチンと混ぜ合わせる。
ルッコラをペースト状にし、生クリームと混ぜ合わせる(runnyなゆるい感じではなくて、しっかりホイップされた感じ)。牡蠣が殻からはずれている状態で、殻の中にこのルッコラクリームを置き、牡蠣の身を戻し、ルッコラを一枚その上に置き、ゼラチンが溶けている牡蠣の汁を流し入れて冷蔵庫で30分冷やし固めてできあがり(どこかでエシャレットとパセリが使われるのですが見逃しました。garnishだったかもしれないし、ゼリーの中か、クリームの中に混ぜ合わされたかもしれません)。

この一品、気が利いていると思いませんか?だって汁がゼラチンで固められているから、立食パーティでも汚くならない。手にとってするりとスマートに食べてもらえる(と、どうしても配膳側の視点になってしまう自分が哀しい)。これなら会話の邪魔にもなるまい。たいして噛まなくてもつるりといけるだろうし。

ショットグラスなどに殻からはずした生の牡蠣を入れて、うまいこと適当にあしらって出て来る牡蠣も気が利いてますね♪←かつて私が大好きだった近所のレストランのキィウィシェフが使ってた業。

オイスターの一気飲み(?)なら、へい、あっしが喜んで♪

もうひとつのお料理はフォアグラ
escalopeとfoie grasしかレシピの名前を解読できなかったっす。

ソースには、カシスとカシスジュースを使います(どちらも鍋で軽く煮る)。
小麦粉と塩とバターを混ぜてる(クランブルミックス)。
洋なしを一口サイズに切ってソテーする。
洋なしとは別にほうれん草をソテーする。
切り身にしたフォアグラを中火で2分くらい炒める。

ほうれん草と洋なしを炒めた物をレイヤーにしてタワー状にしてその上にクランブルミックスをかけてオーブンで焼く(わかりにくくて申し訳ないですが、一人用のレメキンくらいの大きさの金製のリングの中にほうれん草と洋なしを詰めて形状を記憶させるような感じで焼いてました)。
焼いた上を皿に盛り、となりにフォアグラ。上からカシスでつくったソースをかける。

↑この付け合わせのほうれん草と洋なしのオーブン焼き、もらった。



<おまけ>

フランスワインにちなんで、ワインにまつわる風刺画を一枚ご紹介♪

wine ceremonies of the world -france- annual festival of welcome to italian Wine
(世界のワインセレモニー フランス編 イタリアワインを歓迎する年中行事)
とあり、フランスの高速道路場でイタリアワインを載せて走っていたトラックが炎上(爆)。道路上に転がるのは無残にも破損したキャンティのボトルと、釘(爆)。イギリス人のユーモアのセンス!

大好きな今年御歳91歳のRonald Searleさんの風刺画でした♪
Something in the Cellar, 1986より。

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