Animal lovers attack Gordon Ramsay - 動物愛護者がthe F wordのゴードンに食いつく
先日の記事channel 4 review - 英チャンネル4よりすぐりで触れた、テレビで人気のthe F wordのGorden Ramsayですが、
興味深い古記事(2008年5月22日付け)を見つけたのでご紹介。

うさぎとあらば、わたくしも穏やかではありません
<関連リンク>
Animal lovers attack Gordon Ramsay for showing rabbit killing on TV show
Read more: http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1021050/Animal-lovers-attack-Gordon-Ramsay-showing-rabbit-killing-TV-show.html#ixzz11bS6J0pK
<ざっと訳>
Gordon Ramsayがチャンネル4の番組、the F wordの中で、うさぎの首を折るシーンを放送したことで、非難を浴びている。
シェフ、Gordon Ramsayが、実際にうさぎが屠殺されるシーンが放送される前に、息子と共に白イタチ(フェレット)をつかってうさぎを穴から狩り出した。動物愛好家達が、動物が殺さされるシーンを放送したこのテレビ番組を非難している。
このアウトドアイベントで、Ramsayの8歳になる息子が、不意に、うさぎの頭部にダメージを与えた事を認めてから一週間も経たずに、この議論は持ち上がった。
非難とRamsayの息子をめぐるこの出来事を放送しなかった番組は、Ramsayの行いについて激しい議論を巻き起こした。
テレビで放送された屠殺されたうさぎは、白いタチの飼い主である男性の1人により屠殺された。
RSPCA(英国動物虐待防止協会)関係者は、視聴者から、このテレビ番組についての抗議の電話を数々受けた。が、RSPCA(英国動物虐待防止協会)は『(この件についての)違法行為はない』としている。
関係者は、『RSPCAは仮に、非人道的な方法で、動物が殺された時、それを知る人々が我々に通報してくれることを奨励しています。(通報によって情報を得れば)我々は常に調査をします。依然としてこのテレビ番組の内容について動揺を感じている人があるのなら、そのような人達は、テレビ番組制作者とOfcom(オフコム、Office of Communications、英国情報通信庁)に連絡をとるのが良いでしょう』と話した。
動物保護団体は切除されたうさぎの頭部についてのRamsayのコメントについて強い怒りを示している。
<ご参考>
Ofcom(オフコム、Office of Communications、英国情報通信庁):英国における電気通信・放送等の規律・監督を行う規制機関である。
メディアの融合に伴い、情報通信産業の統合的な規律を目指すため、放送を担当する独立テレビジョン委員会 (ITC) 、放送番組を規制する放送基準委員会 (BSC) 、通信の規制を担当する通信委員会 (OFTEL) 、民放ラジオ放送の免許を所管するラジオ委員会 (RA) 、電波の周波数割当てを担当する無線通信局 (RCA) の5つの規制機関を統合し、2003年12月に設置された。(ウィキペディアより)
Viva(Vegetarians International Voice for Animals)のダイレクターであるJuliet Gellatleyは、『Ramsayが視聴者や自らの息子に発したメッセージは現代とは異なる、野蛮かつ原始的な時代のものだ。この放送により、このような論議が起こることを承知で、Ramsayは売名行為として利用しているとしか言いようがない。これは実に遺憾だ』と述べた。
<関連リンク>
http://www.viva.org.uk/
一方、Channel 4の関係者は、『現在放送しているGordon Ramsay's F wordシリーズでは、常識を覆すような食材と料理方法を取り扱うというのがベースにある。このベースでもって、Ramsayは過去には普通に食されていたが、現在では、人間の食生活の一部ではなくなっている、野生のうさぎを捕って食べるということを番組の中に取り入れてみようと試みた。うさぎが捕獲された場所というのは、私有地で、そこではうさぎがいろいろな被害を(私有地に)与えている。この件は、合法的に英国環境省のガイドラインにのっとるっている』と言う。
<ご参考>
英国環境・食料・農村地域省(Defra):Department for Environment, Food and Rural Affairs
このうさぎをめぐる論争は、Jamie Oliverが羊ののどを切開する場面を放送したJamieのChannel 4で放送された番組についての同じような抗議を思い起こさせる。
<ご参考>
Jamie Oliverの羊事件については、こちらのリンクをお読みください。
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-368300/Should-Jamie-slit-lambs-throat-TV.html
<ざっと訳>ここまで
動物愛護論議は、日本ではまだメジャーになってはいないようで、結構平気で、純情/可愛い/何も知りません路線のゲイノウジンが、食べ物番組で、結構残酷なものをカメラ目線で食べていたりしますが、西洋では東洋以上(インドなどはよく判りませんが)に議論が白熱しているようで、もう、ミートイーターを除く多くの人々の常識が、『肉なんぞ食べなくても、健康への危険もなくちゃーんと生きていけるのに、肉なんぞ食べない方が、環境にもやさしいのに、野蛮な人達が今も尚、自分の欲求を満足させるために罪のない動物を殺して、食べている』という方向に向かって変わり始めているように思えます。
なので、お肉をまだ食べている人たちも、少々の後ろめたさというか体裁の悪さを感じながら、ベジーな友人に言い訳がましいことの1つも言いながらのレストランでの食事となったりしてます(笑)
もちろん、『オレ様はミートイーターさ、sod offベジタリアン
』と強気な人もあります。ベジタリアンなどという”思想”は都会の軟弱者がほざく不可解な観念というような意見を持つ昔気質の方も多くあります。
そしてもう1つの論議の的は、昔からそうですが、うさぎをどのような生き物と位置づけるか。。。
英国カントリーサイドではうさぎは人間の天敵という見方が強く(庭や畑を荒らす)、まるで日本人が蚊を殺すような感覚なのかと思うほど。そしてほっておけばどんどん繁殖してしまうし、ましてや、私が英国にいた当時は、オーストラリアが起源だと言われる、伝染病が野生のうさぎに蔓延してましたし。ナイーブな日本人にとっては、ピーターラビットの国の人達が、物ともせずうさぎを殺す様っていうのはかなり寒いものがあったりしました(笑)が、うさぎ、りす、もぐらは、もう悪者のレッテルがしっかりと貼られてしまっていたように記憶しています。
うさぎを殺すシーンがだめだとなると、釣りに出かけ魚をとって、その場で調理して食べるなんていうのも、御法度になります。潮干狩りもだめかしら?
ー どこで線を引くかなのでしょうけれど、おそらく、過激な動物愛護団体などは、世界の人々がベジタリアンにでもならない限り、物議を醸し出しつづけるのかもしれませぬ。
<過去の関連記事>
RSPCA(英国動物虐待防止協会) イギリスで動物を飼う
200 yrs history of the Buckingham Palace Guardsm - 200年の歴史をもつバッキンガムパレスの兵隊さんのお帽子
先日の記事channel 4 review - 英チャンネル4よりすぐりで触れた、テレビで人気のthe F wordのGorden Ramsayですが、
興味深い古記事(2008年5月22日付け)を見つけたのでご紹介。

うさぎとあらば、わたくしも穏やかではありません

<関連リンク>
Animal lovers attack Gordon Ramsay for showing rabbit killing on TV show
Read more: http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1021050/Animal-lovers-attack-Gordon-Ramsay-showing-rabbit-killing-TV-show.html#ixzz11bS6J0pK
<ざっと訳>
Gordon Ramsayがチャンネル4の番組、the F wordの中で、うさぎの首を折るシーンを放送したことで、非難を浴びている。
シェフ、Gordon Ramsayが、実際にうさぎが屠殺されるシーンが放送される前に、息子と共に白イタチ(フェレット)をつかってうさぎを穴から狩り出した。動物愛好家達が、動物が殺さされるシーンを放送したこのテレビ番組を非難している。
このアウトドアイベントで、Ramsayの8歳になる息子が、不意に、うさぎの頭部にダメージを与えた事を認めてから一週間も経たずに、この議論は持ち上がった。
非難とRamsayの息子をめぐるこの出来事を放送しなかった番組は、Ramsayの行いについて激しい議論を巻き起こした。
テレビで放送された屠殺されたうさぎは、白いタチの飼い主である男性の1人により屠殺された。
RSPCA(英国動物虐待防止協会)関係者は、視聴者から、このテレビ番組についての抗議の電話を数々受けた。が、RSPCA(英国動物虐待防止協会)は『(この件についての)違法行為はない』としている。
関係者は、『RSPCAは仮に、非人道的な方法で、動物が殺された時、それを知る人々が我々に通報してくれることを奨励しています。(通報によって情報を得れば)我々は常に調査をします。依然としてこのテレビ番組の内容について動揺を感じている人があるのなら、そのような人達は、テレビ番組制作者とOfcom(オフコム、Office of Communications、英国情報通信庁)に連絡をとるのが良いでしょう』と話した。
動物保護団体は切除されたうさぎの頭部についてのRamsayのコメントについて強い怒りを示している。
<ご参考>
Ofcom(オフコム、Office of Communications、英国情報通信庁):英国における電気通信・放送等の規律・監督を行う規制機関である。
メディアの融合に伴い、情報通信産業の統合的な規律を目指すため、放送を担当する独立テレビジョン委員会 (ITC) 、放送番組を規制する放送基準委員会 (BSC) 、通信の規制を担当する通信委員会 (OFTEL) 、民放ラジオ放送の免許を所管するラジオ委員会 (RA) 、電波の周波数割当てを担当する無線通信局 (RCA) の5つの規制機関を統合し、2003年12月に設置された。(ウィキペディアより)
Viva(Vegetarians International Voice for Animals)のダイレクターであるJuliet Gellatleyは、『Ramsayが視聴者や自らの息子に発したメッセージは現代とは異なる、野蛮かつ原始的な時代のものだ。この放送により、このような論議が起こることを承知で、Ramsayは売名行為として利用しているとしか言いようがない。これは実に遺憾だ』と述べた。
<関連リンク>
http://www.viva.org.uk/
一方、Channel 4の関係者は、『現在放送しているGordon Ramsay's F wordシリーズでは、常識を覆すような食材と料理方法を取り扱うというのがベースにある。このベースでもって、Ramsayは過去には普通に食されていたが、現在では、人間の食生活の一部ではなくなっている、野生のうさぎを捕って食べるということを番組の中に取り入れてみようと試みた。うさぎが捕獲された場所というのは、私有地で、そこではうさぎがいろいろな被害を(私有地に)与えている。この件は、合法的に英国環境省のガイドラインにのっとるっている』と言う。
<ご参考>
英国環境・食料・農村地域省(Defra):Department for Environment, Food and Rural Affairs
このうさぎをめぐる論争は、Jamie Oliverが羊ののどを切開する場面を放送したJamieのChannel 4で放送された番組についての同じような抗議を思い起こさせる。
<ご参考>
Jamie Oliverの羊事件については、こちらのリンクをお読みください。
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-368300/Should-Jamie-slit-lambs-throat-TV.html
<ざっと訳>ここまで
動物愛護論議は、日本ではまだメジャーになってはいないようで、結構平気で、純情/可愛い/何も知りません路線のゲイノウジンが、食べ物番組で、結構残酷なものをカメラ目線で食べていたりしますが、西洋では東洋以上(インドなどはよく判りませんが)に議論が白熱しているようで、もう、ミートイーターを除く多くの人々の常識が、『肉なんぞ食べなくても、健康への危険もなくちゃーんと生きていけるのに、肉なんぞ食べない方が、環境にもやさしいのに、野蛮な人達が今も尚、自分の欲求を満足させるために罪のない動物を殺して、食べている』という方向に向かって変わり始めているように思えます。
なので、お肉をまだ食べている人たちも、少々の後ろめたさというか体裁の悪さを感じながら、ベジーな友人に言い訳がましいことの1つも言いながらのレストランでの食事となったりしてます(笑)
もちろん、『オレ様はミートイーターさ、sod offベジタリアン

そしてもう1つの論議の的は、昔からそうですが、うさぎをどのような生き物と位置づけるか。。。
英国カントリーサイドではうさぎは人間の天敵という見方が強く(庭や畑を荒らす)、まるで日本人が蚊を殺すような感覚なのかと思うほど。そしてほっておけばどんどん繁殖してしまうし、ましてや、私が英国にいた当時は、オーストラリアが起源だと言われる、伝染病が野生のうさぎに蔓延してましたし。ナイーブな日本人にとっては、ピーターラビットの国の人達が、物ともせずうさぎを殺す様っていうのはかなり寒いものがあったりしました(笑)が、うさぎ、りす、もぐらは、もう悪者のレッテルがしっかりと貼られてしまっていたように記憶しています。
うさぎを殺すシーンがだめだとなると、釣りに出かけ魚をとって、その場で調理して食べるなんていうのも、御法度になります。潮干狩りもだめかしら?
ー どこで線を引くかなのでしょうけれど、おそらく、過激な動物愛護団体などは、世界の人々がベジタリアンにでもならない限り、物議を醸し出しつづけるのかもしれませぬ。
<過去の関連記事>
RSPCA(英国動物虐待防止協会) イギリスで動物を飼う
200 yrs history of the Buckingham Palace Guardsm - 200年の歴史をもつバッキンガムパレスの兵隊さんのお帽子