Steve Jobs' press conference on 16th July - iPhone 4 問題をApple CEOスティーブ・ジョブズ氏が解明
スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンとか、記者会見とか、大好きだっていうのと、
自分もかなりローヤルなアップルユーザーだってことで、早くみたいと思っていた7月16日の同氏の記者会見のビデオクリップ。。。やっと見ることができました。
よかった7月中に見られて♪
ちょっと古いトピックでごめんなさい。
カリフォルニア州クパチーノにあるApple
キャンパスで7月16日に行われた記者会見の
ビデオ。(英語)
もし、日本のとある自動車メーカーのリコール問題が勃発した時に、こんな解明ができたら、事態は違っていたかもしれないと思いがよぎります。
問題を認める。現状を理論的に説明する。謝らない(謝らないというとものすごいネガティブに聞こえますが、いったい何に対してご迷惑をおかけして申し訳ありませんと言っているんだろう?と意図の分からない謝罪をされても仕方がないわけですから『とりあえず頭を下げる』というのであるのなら謝罪はいりません)、他社製品との比較(これも、他の製品の足をひっぱるように感じてしまいがちな文化もあるかもしれませんが、スマートフォンの現状把握という意味では決して姑息な行為ではありません)、その現状に対して自分たちが何をしたかをクリアに知らせる、自分たちの検証結果をはっきりとした数値で知らせる、(おなじみですが)スライドを有効活用し、比較などをしやすいようにしたり、数字に誤解がないようにしたりする、会社としての優良性を具体案を示して再確認する、不満足を感じてるユーザーも切り捨てず、アップル社はそれらの人々も満足させたいという情熱を示す、解決策を提示。でもって最初と最後に、アップルがどれだけユーザーを愛しているかを表現。
という流れにスキはありません。
全力で対応していきたいと思いますとかって言うだけで具体策や案を提示しないで済んでしまうというのは、日本だけでまかりとおっているのか、逆にいうと、頭を下げたり、誰が責任とったり、腰を低くしてその場をしのいでしまえる、優しい文化なのかもしれないけど。
アップル社のCEOのジョブズ氏いわく、
完璧なスマートフォンはまだこの世に存在していない(が、完璧なものにするために業界全体でも尽力しているし、アップルもしのぎをけずっているということも同時にアピール。この問題解決にアップル社は22日間しか要さなかったことも主張)。
どのスマートフォンにも弱点はあると指摘。持ち方によって電波が受信できなくなり電話が切れてしまうことについては、ブラックベリー、HTC Droid、サムソン社のスマートフォンとiPhoneの甲乙はなく、皆同じような現象があるという”事実”を比較表を使って表明。→AntennagateはアップルのiPhoneだけの問題ではないという結論に導く。
記者会見前日に出荷したiPhone4は、ニューアルゴリズムを使っているという迅速な対応を表明。
1億ドルの出資をしてanechoic(エコーのない)特別室をつくったり、18人のPhDを持つ科学者やエンジニアと共に尽力していること表明→アクションを起こしていること、対応が早いこと、ハイレベルな対応をしていることを強調。
レセプションを示すバー表示が例えば5本から1本に劇的に減ってしまったとしても、結構その見た目ほど悲惨なことは起きてないと発言(ほとんどの場合が3本くらいのバーから1本になったはず)。実際に5000通のメールがユーザーから届き、これらのユーザーはiPhone4に問題を感じてないことをジョブ氏に告げたことを話す。アップルケアに寄せられたiPhone4についての問い合わせは3GSの3分の1にすぎない(0.55%)。ATT return率も出荷数にたいして、3GSは6%なのに対し、iPhone4は1.7%だと具体的数字を示す→騒がれているほど大きな問題ではないことを示す。
やっぱり、数字強し、ですね。
let's go right to the dataといって、様々なデータを見せて行きます。
it turns out...といって、アップルの検証結果を見せ、どれだけ大げさに騒がれているかを立証。
アップル社が検証した結果の数値を、Hard Dataと何度も言及しています。
新しいIOS4ソフトウェアをリリース(記者会見前日)。これによって表示バーの問題とバグを解決。
iPhone4ユーザー全員に9月30日までに購入したユーザーには無料で電話のケースを配布。(記者会見が行われた週の後半までには)オンラインで申し込しこめるようにする、ケースが無料で送られてくる。バンパーは全員分ないので、バンパーかケースかどちらか選べるようにする。もしそれでも不服な人があれば、全額返金。→解決策を提示。"take care of everyone"を強調。
おまけに白いiPhoneも7月の終わりまでには出荷できるようにする、新たに17カ国でiphoneの販売を始めると公言。
私はテクノロジーに疎いですし、何を隠そう、iPhoneユーザーではありませぬ。
なのでテクニカルなことはさておき、
ここにジョブズ氏のプレゼンねたをとりあげたのは、
多分、パブリックスピーキング、問題に直面した時の釈明/解明パフォーマンス、人(大衆)にわかってもらうように話す時のテクニック、具体的な対応策の提案の仕方、何が言いたいのかをどのようにはっきりさせるか、
なんかに興味をそそられたからでしょうか。
もちろん上述はジョブ氏が語ったことすべてではありません。30分程度の記者会見ですので、すべてを知りたいという方はご覧になってみてください。
特におしゃれとか、スタイリッシュとか、スマートだとか、そんなイメージで売り出している製品に問題があった場合、『ださ~い』と若い女性に言われてしまいそうな”おじさん”が出て来て、額の汗をふきふき、ぺこぺこ頭を下げられてしまったりすると、製品イメージも急下落しちゃいますよね。
え?アップルのスマートフォンてだめなの???
と思わず不安を感じてしまったユーザー心理として、代表者が自信をもって、『いいや、心配することないよ。大丈夫だよ。そりゃあ、100%完璧ってことはないけど、完璧じゃない部分には専門家と共に会社が一丸となってこんな風に(具体例)対応しているし、こんな解決策を出したよ』と釈然と説明してもらった方が、安心するってもんです。
余計なお世話かもしれませんが、ジョブズ氏さん、体調は大丈夫なのでしょうか?
痩せてしまったように感じたし、話している途中で何度も息切れをしているように見える箇所がありました。
<おまけ>

画像拝借先:http://www.time.com/time/photogallery/0,29307,1977507_2098363,00.html
1982年当時に比べてやはり、ジョブス氏、だいぶ痩せられましたね~。
スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンとか、記者会見とか、大好きだっていうのと、
自分もかなりローヤルなアップルユーザーだってことで、早くみたいと思っていた7月16日の同氏の記者会見のビデオクリップ。。。やっと見ることができました。
よかった7月中に見られて♪
ちょっと古いトピックでごめんなさい。
カリフォルニア州クパチーノにあるApple
キャンパスで7月16日に行われた記者会見の
ビデオ。(英語)
もし、日本のとある自動車メーカーのリコール問題が勃発した時に、こんな解明ができたら、事態は違っていたかもしれないと思いがよぎります。
問題を認める。現状を理論的に説明する。謝らない(謝らないというとものすごいネガティブに聞こえますが、いったい何に対してご迷惑をおかけして申し訳ありませんと言っているんだろう?と意図の分からない謝罪をされても仕方がないわけですから『とりあえず頭を下げる』というのであるのなら謝罪はいりません)、他社製品との比較(これも、他の製品の足をひっぱるように感じてしまいがちな文化もあるかもしれませんが、スマートフォンの現状把握という意味では決して姑息な行為ではありません)、その現状に対して自分たちが何をしたかをクリアに知らせる、自分たちの検証結果をはっきりとした数値で知らせる、(おなじみですが)スライドを有効活用し、比較などをしやすいようにしたり、数字に誤解がないようにしたりする、会社としての優良性を具体案を示して再確認する、不満足を感じてるユーザーも切り捨てず、アップル社はそれらの人々も満足させたいという情熱を示す、解決策を提示。でもって最初と最後に、アップルがどれだけユーザーを愛しているかを表現。
という流れにスキはありません。
全力で対応していきたいと思いますとかって言うだけで具体策や案を提示しないで済んでしまうというのは、日本だけでまかりとおっているのか、逆にいうと、頭を下げたり、誰が責任とったり、腰を低くしてその場をしのいでしまえる、優しい文化なのかもしれないけど。
アップル社のCEOのジョブズ氏いわく、
完璧なスマートフォンはまだこの世に存在していない(が、完璧なものにするために業界全体でも尽力しているし、アップルもしのぎをけずっているということも同時にアピール。この問題解決にアップル社は22日間しか要さなかったことも主張)。
どのスマートフォンにも弱点はあると指摘。持ち方によって電波が受信できなくなり電話が切れてしまうことについては、ブラックベリー、HTC Droid、サムソン社のスマートフォンとiPhoneの甲乙はなく、皆同じような現象があるという”事実”を比較表を使って表明。→AntennagateはアップルのiPhoneだけの問題ではないという結論に導く。
記者会見前日に出荷したiPhone4は、ニューアルゴリズムを使っているという迅速な対応を表明。
1億ドルの出資をしてanechoic(エコーのない)特別室をつくったり、18人のPhDを持つ科学者やエンジニアと共に尽力していること表明→アクションを起こしていること、対応が早いこと、ハイレベルな対応をしていることを強調。
レセプションを示すバー表示が例えば5本から1本に劇的に減ってしまったとしても、結構その見た目ほど悲惨なことは起きてないと発言(ほとんどの場合が3本くらいのバーから1本になったはず)。実際に5000通のメールがユーザーから届き、これらのユーザーはiPhone4に問題を感じてないことをジョブ氏に告げたことを話す。アップルケアに寄せられたiPhone4についての問い合わせは3GSの3分の1にすぎない(0.55%)。ATT return率も出荷数にたいして、3GSは6%なのに対し、iPhone4は1.7%だと具体的数字を示す→騒がれているほど大きな問題ではないことを示す。
やっぱり、数字強し、ですね。
let's go right to the dataといって、様々なデータを見せて行きます。
it turns out...といって、アップルの検証結果を見せ、どれだけ大げさに騒がれているかを立証。
アップル社が検証した結果の数値を、Hard Dataと何度も言及しています。
新しいIOS4ソフトウェアをリリース(記者会見前日)。これによって表示バーの問題とバグを解決。
iPhone4ユーザー全員に9月30日までに購入したユーザーには無料で電話のケースを配布。(記者会見が行われた週の後半までには)オンラインで申し込しこめるようにする、ケースが無料で送られてくる。バンパーは全員分ないので、バンパーかケースかどちらか選べるようにする。もしそれでも不服な人があれば、全額返金。→解決策を提示。"take care of everyone"を強調。
おまけに白いiPhoneも7月の終わりまでには出荷できるようにする、新たに17カ国でiphoneの販売を始めると公言。
私はテクノロジーに疎いですし、何を隠そう、iPhoneユーザーではありませぬ。
なのでテクニカルなことはさておき、
ここにジョブズ氏のプレゼンねたをとりあげたのは、
多分、パブリックスピーキング、問題に直面した時の釈明/解明パフォーマンス、人(大衆)にわかってもらうように話す時のテクニック、具体的な対応策の提案の仕方、何が言いたいのかをどのようにはっきりさせるか、
なんかに興味をそそられたからでしょうか。
もちろん上述はジョブ氏が語ったことすべてではありません。30分程度の記者会見ですので、すべてを知りたいという方はご覧になってみてください。
特におしゃれとか、スタイリッシュとか、スマートだとか、そんなイメージで売り出している製品に問題があった場合、『ださ~い』と若い女性に言われてしまいそうな”おじさん”が出て来て、額の汗をふきふき、ぺこぺこ頭を下げられてしまったりすると、製品イメージも急下落しちゃいますよね。
え?アップルのスマートフォンてだめなの???
と思わず不安を感じてしまったユーザー心理として、代表者が自信をもって、『いいや、心配することないよ。大丈夫だよ。そりゃあ、100%完璧ってことはないけど、完璧じゃない部分には専門家と共に会社が一丸となってこんな風に(具体例)対応しているし、こんな解決策を出したよ』と釈然と説明してもらった方が、安心するってもんです。
余計なお世話かもしれませんが、ジョブズ氏さん、体調は大丈夫なのでしょうか?
痩せてしまったように感じたし、話している途中で何度も息切れをしているように見える箇所がありました。
<おまけ>

画像拝借先:http://www.time.com/time/photogallery/0,29307,1977507_2098363,00.html
1982年当時に比べてやはり、ジョブス氏、だいぶ痩せられましたね~。