『不実な美女か貞淑な醜女か』

最近、折りにふれて、プロの翻訳家/通訳者の方が、
直訳か意訳、どちらが好ましいのかという議論の中で、大爆笑なことをおっしゃいました。

それは、なんとも、、、


翻訳は女に似ている。忠実なときには糠味噌くさく、美しいときには不実である


というような、イタリアの古い格言があるそうで、、何とも痛快。

この格言にちなんだ題名の本もちゃーんと出てました。
ニホンゴーロシア語の通訳をされていた方が執筆。

(残念ながら2006年に亡くなられたそうです。美人薄命だったのでしょう。)





『不実な美女か貞淑な醜女か』
米原万里
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101465215/ref=cm_rdp_product

是非読んでみたい一冊でございます。




不実な醜女にならぬよう、精進、精進。

フランス語でも,

美しいが、原文に忠実でない翻訳をBelles Infideles(不実な美女)と言うそうです。


<おまけ>

ロシア語といえば、村上春樹がロシアでも大人気だそうで、、。
春樹の本を数冊ロシア語に訳したというロシア人の兵庫県在住の青年のインタビューが先日NHKで放映されてましたね~。彼の作品を訳した訳者は数々いれど、どの国でもセンセーションを巻き起こしている彼の文学。オリジナルの持つパワーはどれだけのものなのでしょう。