charisma man returns - カリスママンが戻ってくる!

私はまったくこのスーパーヒーロー(笑)マンガのことは知りませぬが、ははは~、わんさといますね、こういうの。

まぁ、面白いですから、読んでみて下さい。
9月初旬のLos Angels Timesの記事を訳しました。

記事のオリジナルはこちら
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-japan-charisma-man1-2009sep01,0,505963.story


<ざっと訳>


カリスママン:オタクのアメリカオトコが、日本で日の目をみる。

アニメキャラが小休止から”calvin and hobbes的な妄想の世界戻って来た。が、彼には彼で彼なりのクリプトン惑星の石(スーパーマンはこれがそばにあると、超人的なパワーを失う)があったりする。

(東京発)繁華街六本木、Neil Garscaddenは窓際席を陣取って通りを行く多種多彩な人達を観察している -レゲーファッションに身を包んだあたらしもの好き、ナイトクラブグッズをさばくナイジェリア人の行商、はんなりと歩く芸者衆、考えられないほど濃いアイメークを施し、ミニスカートから足を露出させているOLたち。この通りのなんともいえないこの感じは、きっとただの旅行者には分かるまい。

「これがカリスママンの使命さ」

と彼は言う。

持ち前の碧眼とぐちゃぐちゃに乱れた金髪と外国パスポートと共にカリスママンは町に繰り出しては酒をちびちびすすっては、七面倒くさい日本文化にもっともらしく関わってみたりする。(日本人の)オンナ共は彼を慕い、(日本人の)オトコ共は彼を尊ぶ。時には彼を畏れたりすらする。彼の勝手な気まぐれにに、東洋がひれ伏す。


「西洋のオトコとしてアジアで暮らすのは最高だね。お金はたんまりあるし、ギャル達はオレに群がる。ここにいる人達は皆オレを尊敬してる」
と彼は言う。

うーん、、、皆じゃないかも。

このアニメ天国日本で、カリスママンというマンガキャラは1998年に Larry Rodneyによって誕生した。 Larry Rodney氏は名古屋で英語を教えていたカナダ人だ。 Larry Rodneyは彼の目に入ってきた日本で暮らす西洋男のばからしい傲慢ぶりを風刺した。西洋人であるということにあぐらをかき、安っぽい刺激や、容易くもらえてしまう給料、セックスなどという獲物を求めて町をうろつく輩についてだ。ほとんどが、教師のフリをしている怠け者だ(教師資格のないモノが教師だと偽って仕事をしている)。三流のセレブを気取ったまるでいんちきペテン師だ。

カリスママンは日本文化や日本語に長けているわけでは全くないのだが、なぜかカリスママンは自分を勝手にスーパーマンだと思い込む - 勿論彼にもクリプトン惑星産の石がある。ずばり、西洋人女性だ。

「西洋女性にはカリスママンが負け犬にしかみえない。そして事実彼は負け犬だ」とRodneyがカナダに帰国してしまった後を受けてカリスママンのマンガを描いているNeil Garscaddenはいう。「西洋人女性がコマの中に現れた途端カリスママンはただのつまらない凡人になりさがったように描かれている」

外国人向けの雑誌に8年間連載された後、この白黒の5コママンガは2006年に連載に終止符を打った。

だがしかし、カリスママンが戻って来た。

2002年の最初の4年間のカリスママンの冒険をつづった作品集に引き続き、RodneyとGarscaddenは共同で過去作品と新作の両方を収めた単行本を出版するためにチームを組んだ。その上、また月間の連載が始まるなどという話しもでている(2002年から2006年までのカリスママンの連載については、カリスママンのキャラがカリスマ的ではない方向に走っている事から割愛することになっている)。

新時代のカリスママンは、日本で暮らす西洋人が今よりももっと少数で、西洋人達が今よりもずっと大きなうぬぼれと共に暮らしていた1990年代の古き良き頃とはだいぶ違う。

しかし、カリスママンは今でもパワフルだと、2人は言う。
「彼が栄光を得られた成功の理由の一部は、(男性を選ぶ)選択の少なさに不満を感じている多くの日本人女性のおかげだ。日本人男性というのは得てしてきわめて保守的で、古くさく、あまりロマンティックではない。その上この後に及んで、まだまだ多くの日本人女性は西洋男が皆ロマンティックだと思い込んでいる」現在バンクーバに暮らす41歳のRodneyはいう。
典型的な虚構がこのマンガのテーマだ。カリスママンはまるで少年が独ぼっちでいる時だけ都合良くぬいぐるみのトラが息を吹き込まれるというCalvin and Hobbesのマンガの中の少年のようなものだ。カリスママンが日本人女性に取り巻かれている時、我がヒーロカリスママンは、頼もしく逞しい男であるが、西洋女性がマンガのコマの中に現れた時だけ読者は彼が本当の負け犬であることを知り得ることができる。と同時に、日本人女性もカリスママンの腕に抱かれている時だけは、皆バービー人形のように描かれているがそれは他の誰かがコマに登場するまでの間だけであって、実際の日本人女性達はどちらかというともっとぽっちゃり目に描かれている。


「多分私は他に考える事もなしに、(日本の)電車にて過ごした時間が多すぎたのかもしれない」と、カリスママンを描くのに得たインスピレーションについて語るときにRodneyは言った。「おそらく私は社会的に皆と馴染めない”いけてない”西洋のおタクたちが。日本でもてはやされて暮らしている様を目にしすぎたのかもしれない。それがアイディアとなった」

ある作品の中でカリスママンは、かのカナダを出航する - マクドナルドのポテト担当として働き、異性にばかにされていたかのカナダだ。
初期の作品の中で、カリスママンは、キャリアのある西洋人女性よりもずっと良い職をえてしまい、彼の挫折が、復習の機会を得る。

以前にカリスママンの連載を載せていたもう発行されていない外国人向け雑誌の前編集者であるGarscaddenのお気に入りの1話は、カリスママンが「コマンダーカリスマ」として登場し、ここだというタイミングで敵の戦艦を狙い、乗組員達を救う。落ちのコマで、カリスママンが彼の飲み友達と一緒に酒場にいて、「敵の戦艦」から隠れている、敵の戦艦とはつまり、西洋人女性のことだ。

カリスママンは、東京を何年もの間、支配してきた - 少なくとも東京で暮らす外国人の間では。

「アジア研究における、複数の文化間の比較分析についての学術的なジャーナルの中で私はカリスママンの名前を目にしました。私はカナダに戻って何年も経ちカリスママンのことをすっかり忘れてたんです。ある時、依然に日本で暮らした事があるという男性に、カリスママンをつくったのは自分だと言ったんです。その人はまるで私をミックジャガーであるかのように握手をしました」

一方、カリスママンについての批判もある。2002年のコレクションの読者の一人は、落ちがワンパタンだと不満を言った。
「私はその批判をありたがく思いましたね」Garscaddenは言う。「だってその一言ってまさに西洋人女性がカリスママンについて言うことそのものですから」

Garscadden、43歳。オハイオ州のdeyton出身。彼は最近カリスママンを蘇らせることについてRodneyに電話をかけたのだそうだ。
「カリスママンを死なせてしまうのはもったいなさすぎると言いました」とCarscaddenは述べた。
新しい取り決めでは、Rodneyがマンガを描き、Garscaddenが編集することになっている。

「既に新しい試みについては考えがあるんです。もしかしたらそれは西洋人女性が理由ではない挫折かもしれないし、新しいセクシーな西洋男がカリスママンのパワーを奪ってしまうのかもしれない」とRodneyは言う。

だとしたら、

「悪夢だね」

と彼は言った。



john.glionna@latimes.com
Copyright © 2009, The Los Angeles Times


<ざっと訳ここまで>


カリスママンのウェッブサイトのリンク

私は無数のカリスママンの餌食になっている日本の女性達(あるいはアジアの女性達)には2つのカンジョウがある。1つは、「懲りぬならほっておこうほとどきす」という思いと、「私があの厚顔な魔の手にひっかからぬためにも私が考ええつくだけの対処法を伝授してあげたい」という思いの両方なのだけど。


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