met a pub fairy - パブの妖精に会った part1

人生には不思議な出会いがあり、不思議な再会があるものだ。今日はイギリス滞在中に起きたそんなことについて。

worcester shireで晴れて洗礼式を終えて、人の子の母とはならずしてもゴッドマザーになった私。ビックリマーク
cleobury mortimerの友人を洗礼式の後訪ねました(おしかけたといった方が正しいかも)。この友人と更に人里離れた場所に住む友だちと会ってランチを食べるためにholt heathにあるred lionというパブに向かいました。

holt heath
red lion in hold heath

わざわざ人が訪ねてくるようなところでもありません。よくあるイギリスの田舎です。

そこでなんと、知る顔あり!

間違いなく昔の同僚(2000年ロンドンにて同じITカンパニーで働いた)の姿あり。
けど、


なんでこんなとこにいんのさ?



とお互いにお互いを思った我々。

私は、食事が終わったら隙を見つけてかれのテーブルに近づき、話しかけようと目論み、
彼の方は、まさか私がこんなところにいるわきゃないと思い込むことにし、

私が次にテーブルを振り返った時、彼の一行は去ってしまった後だった。

が、ここで終わらないのが人生のおかしさ。

彼、パブから戻った後に、facebookで私を見つけ、メッセージを送って来た。



- 今日salsaに会ったように思うんだけど、パブで食事してなかった?


と。

こうして我々は8年振りくらいに再会をした。

翌日から私が滞在していた友人はフランス沖での優雅なヨット上のパーティに参加するため朝もはよから飛行機に乗ることになっていて、私は適当に友人宅からLuddlowまでその日のうち中に移動するつもりでいた。

昔同僚は、留守中の友人宅を訪れてくれた。

イギリス人の奥ゆかしいハンサムだ。もの静かな哀愁系。そして哀愁も哀愁、彼は日本人の奥さんと痛ましい離婚をし、やっと立ち直りつつあったらしい。憂いに満ちた瞳は昔のままだけど、眉間に刻まれた縦線が、苦悩を物語っているよう。

生憎の雨で、サンラウンジに腰掛け、過去8年のブランクのcatch upをするにも、凍えるような薄ら寒さだ。紅茶も瞬く間に冷えて行く。

同僚時代は、お互いのプライベートのことについて一切しらなかった我々が、プライベートで起きた諸問題(笑)を語る。

彼がその周辺にいた所以というのは、彼の信仰とお母様の病状にあった。

お母様のガンがいよいよ悪化し、信仰のあつい家族全員で、あるセミナー兼コースを受講しようと一週間かの地へとやって来たという。last strawだったのだろうか?

そこで夫をガンで亡くした昔の同僚であった私に偶然鉢合わせしたのだ。

Ludlow
という中世の街並の残る美しい町がShropshireにあるが、その晩、私は友人カップル二組とそこで食事をすることになっていたので彼を誘って食事に行った。

kooという日本人のmiddle ageな女性の牛耳るレストランだが、、、なんちゃってジャパニーズです。私なら、あの手の”和食”を出して日本人客が来てしまったら恥ずかしくて厨房からでてこないでしょう(笑)


私はその夜、私に洗礼を授けてくれた人の家に滞在することになっていたものだから、元同僚をすっかり気に入ってしまったその人の奥さんであり私の友人が元同僚を次の日の晩、食事に招待した。

元同僚は私の友人宅を訪れ、更に深まった親睦(笑)

話しはcleobury mortimerに住む友人宅に戻る。この友人宅には、あるひとりの女性が週に何度かやってきて、かれこれ10年以上身の回りのことをしてくれている。掃除や洗濯などを主に、あつい信用でもってセクレタリー的な仕事もしていたりもしている。この彼女に今回の滞在で会うことができた。時は7月の下旬。彼女は7月初旬に最愛の旦那さんをガンで失っていた。辛い、もうろうとした時を過ごしている彼女と、滞在中は時間が許す限りおしゃべりをした。私は夫の7周忌を7月に迎えていて、今年旦那さんを亡くした女性のカンジョウのグラデーションに耳を傾けていた。カンジョウのグラデーションが手に取るように分かる。当時を思い返し、当時を振り返り、当時の思いにスポットをあてることを7月に夫が生まれ育ち、死んで行った国でしたことになる。これはありがたいことだと思った。

昔の同僚との再会、旦那さんを失ったばかりの女性との出会い。


人と人が会うということには必ず何か意味があるはずなんていうふうに思えて来て、その意味について考えを巡らせながら、何時間もバスにゆられるなどというひとときを過ごせた。