♂ and ♀ - オトコとオンナ

ずばり、私の独断ですが、

田舎暮らしが都会暮らしよりも劣っている。

という通念がまかりとおっている国ほど、国が発展途上だったりしてインフラがまだちゃんとしてないんじゃないでしょうか?

日本も、私が小さい頃は都会以外のところで暮らす人たちは、田舎者といわれ、田舎者という言葉にはちょっと『見下し感』がありました。

でもまた違う通念もあるわけで、都会暮らし=汚くて、治安も悪い、poorなライフスタイル、それなのに、あくせくお金を稼がなくちゃいけないからしょうがなく都会に依存しなくちゃならないプアな人たちがくらすところ。なんて見方もありありです。

特に、外国では、犯罪を犯す確立の高かったりする移民さんたちと隣り合わせに暮らしたくない、イギリスならイギリスの、フランスならフランスのカルチャーの中で生活したいなどというちょっぴり差別意識めいた理由で、美しいカントリーサイドでの暮らしを夢見る人も少なくありません。

ところがどっこい、ここチャイナではどうでしょう?

多分経済的にヨユウのあるチュウゴク人が、農園を買い取ってカントリーライフを満喫しようと田舎に引っ込みたがるなんていうところまでまだ、カルチャーも人の意識も民度も到達していないようです。

ファーマーの暮らしになんて憧れる人はいない。。?


それもそのはず、農村人の暮らしは貧しく、都会に比べてぐっと、『発展途上度』は上がるのでしょう。
多分ネットが使えなかったり、トイレが水洗じゃなかったり、交通の便が悪かったり、いろーんなことがあるのでしょうが、

そんなことをさておいて、

妄想レベルで、

感じてしまいましたの、、、、


オトコとオンナのロマン。


こんなところに。






BANANA SPIRIT


最初は、お馬ちゃんが可愛い~♪

と、そこから注目をしだした、(一応)都会北京で結構みかける、馬にのって果物を売りにくる夫婦ユニット。プラダやグッチなんてブティックから歩いて五分くらいのところにもうこんな光景が見られるっていうのも、チュウゴクならではかしらん。

表参道のグッチのブティック付近に馬にのった果物売りは現れんだろう。




BANANA SPIRIT

天候にもめげず、炎天下の中、強風の中、夫婦がひしっと協力して、どれくらい遠方から馬車にのってくるのか知る由もありませんが、都会の片隅で、果物を売るのです。夫婦の顔はすすけてしまっていたり、もう、気持ちよいくらい日に焼けていたりして、妻の方のほつれ髪や、夫の方の深い皺なんかに、一生懸命大地に根ざして生きてる感が感じられて、感動してしまうのです。

ちょっと妄想も入ります。
天候の推測(天気予報)などの能力にたけて、体力があって、生活の知恵にみちみちたオトコが、馬を走らせる、、、。オンナは荷台に山積みにされた果物に埋もれて都会につくまで少しばかりまどろむ。。。
夢うつつの中で目を開けると、夫の広い背中が見える。。。。

なんちゃって妄想だ。けど彼らはなんちゃってで生きてない。


都会で暮らし、『外国人のクセ毛風なパーマをかけてください』なんてヌカしとる男どもとはちと違う。

大草原の小さな家的ロマンスだ。オトコとオンナの古典的役割分担の上でなりたつ暮らし。
いつもの十字路にたどり着いた途端に、今度はオンナの出番だ。オトコは馬とともにしばし休憩だ。あっという間にできる人だかりをオンナは器用に切り盛りしていく。オトコはじっと黙って一服する。。。



こういう逞しく正しく生きてる人たちをみてると、何がストレスかと思わせてもらえる。

なりふり構わず、必死に生きたこともないのに、ストレスだプレッシャーだなんてぬかせることこそ恵まれてることなんだって。
イギリスや日本でくらすのと違って、比較的悠長にチュウゴクで暮らせたのも、こういう人たちのたゆまぬ労働のおかげなんだと思う。

果物売りの夫婦さんたちと気軽におしゃべりできるまで、頑張れなかった中国語がちと悔やまれる。



果物売りのおじさん、おばさん、
感動とロマンをありがとう。
身体を壊さないようにこれからも頑張って美味しい果物を北京に運んで来てくださいね。

あ、それからお馬ちゃんもいつもご苦労さまっす。

北京から出てしまった後で、きっとアナタ達のことを懐かしく思うことでしょう。