little bunny - うさぎちゃん


ぼっぼくはうさぎちゃんが好きだっあせる

誰がなんといってもうさぎちゃんが好きだっビックリマーク


ときどきうさぎを飼われている皆様の可愛い~うさぎちゃんを遠くの空から愛でさせてもらっています。
写真をみていると、触りたいという衝動がむらむらと。

はて、オトコ心ってこういう感じなのかなー?


今宵は、お宝紹介。

こやつです。



うさぎはうさぎでも、なんだかうさぎの形に似せて切ったリンゴのようなうさぎです。

こやつ、何者かっていうと、、、



木製のホッチキスです。

きっとずっと忘れ去られてた空白の数年とかもあるんだろうけど、このうさぎホッチキス、30年は使ってる。

すごいっしょ?

1970年代、私はおばに連れられて、おばの多分元同僚の女性のお宅にお邪魔した。確かあれは今思えば代々木とかだったんじゃないかなー?この同僚の女性は、ササキさんといって、かわいらしい女性で、かわいらしい町のかわいらしいアパートで一人暮らしをしてた。おばがササキさんと呼ぶから私もササキさんと呼んでいた。木製のカフェテーブルとペアの椅子なんかも置いてあってとってもいい感じだった。子供心に、まだ母の役割がオンナの役割よりも大きくなってしまっている自分の周りの大人の女性(母とかおばとか友達のお母さんとか)と違うササキさんの可憐なオーラにそそられていたのかもしれない。私は、『あたしも大きくなったらブラジャーをしてあんな風におっぱいがふくらんで、ストッキングをはいて、お化粧をしてるようなオンナの人になるのかなー、そうだとしたらどうやっても信じられん』なんて頭の中でぶつぶつ思いながらササキさんとおばのガールズチャットの傍らで妄想癖を発揮してたんだと思う。

ロングブーツを履いてたようにも記憶してる。ササキさんもおばも、そして私も。

なんてたって70年代だもんに。

多分このうさぎホッチキスはササキさんが住んでいた町の、なんだかハイソな雑貨やさん(サンリオショップとはちと違った)でササキさんに買ってもらったって記憶してる。この木製のうさぎホッチキスを握るたびに、どんどん薄くなってはいるものの、あの電車を降りてから彼女の家にいくまでの街並が浮かんでくるから多分間違いないと思う。

うさぎホッチキスは、というわけで、度重なる引っ越しで迷子にもならず、今でもこうして私と一緒にくらしている。

お尻についたしっぽもだいぶ悲壮感がでてる。それでもかろうじてくっついてる。



もちろんがたはきていて、調子が悪いと使えなくなる。けどまだ完全には壊れていない。

ササキさんもきっとあの後、男性に出会い、デートし、結婚し、子供を産んだり育てたりして、当然もうあのplay houseのような可愛いアパートにはいないんだけど。
私だって、あのアパートには1回か2回くらいしか行ったことないはずだし、ササキさんとおばだってあの後だいぶ疎遠になってしまっているに決まっているのに、あのササキさんのアパートとササキさんの住む街並はことあるごとに何度も繰り返し思い出されてきた。あれから今までいつも『一人暮らし』という言葉を聞くとオートマティックに浮かんでくるササキさんとあの街並なのだ。

どこだったんだろ、あの街。
どこにいるんだろ、ササキさん。