a day off after the olympic- オリンピック関係者の休日
一部編集しました~♪
オリンピックがらみの仕事で北京に出張している知り合い等数人も、大仕事を終えてほっと一段落。なので連れ立って、稲妻がひかひかする中、friends reunionとばかりにおとといの夜は食事にでかけました。
最近、私の家の近所では夕方いそいそと出かけようと思うとタクシーに乗るまでとんでもない激戦をくりひろげなくちゃならなかったりで、出ばなをくじかれることが多い北京。昨日は作戦を変えたせいか、いとも簡単にタイミングよくタクシーに乗り込むことができた。けど、知り合いの泊っているホテルの名前、住所、電話番号がチュウゴク語でかかれたメモを渡しても、全然わかっていない様子の運転手。
いやな予感は乗り込んだ時から、むーんと漂った。
けど降りてしまったら次のタクシーがいつくるかわかったもんじゃないと思ってぐっとこらえた。マンションの受付の人にも手伝ってもらっていろいろいってみるんだけどさっぱりわかってない様子ったら度を超えてた。
何故か運転手さんがいやがるのを無理矢理電話口にだして、自分たちの携帯からそのホテルに電話をかけてホテルの受付の人にチュウゴク語で彼に説明してもらったんだけど、、、、基本中の基本、ランドマーク中のランドマークも分かってない様子。昨日北京に着いたのかなー?オリンピックが終わった途端にこれかい?
結局彼は逆走したり、左折するつもりであえてぐんぐん入って行った(毎日のようにタクシーのるけど)いまだかつて誰も使ったことがないような不可解なルートをぐんぐん進み、最後には大間違いだったことに気づき、逆そうする、無理なユータンをするなどを繰り返して、2環までいった。と思ったらいきなり急南下、とおもったらまた同じくらいの距離を急北上。かと思いきやとんでもないところで車をとめて降りて道行く人に道を尋ね回った。
まったくをもってナンセンス。
なんてことがあって、知り合いの面々がホテルの玄関で我々を出迎えてくれた時は、私は口論に大忙しで、ハロー!といういとまもなかった。
典型的なもめ事(笑)ぽい風景がそこにはできあがっちゃってて、この運ちゃんが大声でわけのわからないチュウゴク語をまくしたてる、仲裁に入ったホテルの人二人が間でああでもないこうでもないって聞くだけ聞いてどうにかしようとするんだけど、ひとりはまったくコミュニケーションスキルゼロ。ひとりの英語はお粗末すぎて、『通訳』がとてもじゃないけどできない。チュウゴク語でわいのわいのしてるだけ。
ホテルでまっていた知り合いは何事かと、きょとん、唖然、ぽかんとそれぞれ表情を浮かべてた(笑)
彼らは、カナダ人x1、ベルギー人x1、オーストラリア人x1、ギリシャ人x1、アメリカ人x1で、彼らの国ではよっぽどのことがないかぎりこのレベルの騒ぎは目にすることはだろう。タクシーの運ちゃんの騒ぎ様ったら、まさにwelcome to china!
彼の騒ぎようで、どれだけ"take it further"が恐ろしいか察しがつくというもんだ。
さぁ、どうして私が彼をアップセットさせたかっていうと、
salsa: "いくらですか?"
運:”X元(メーターに表示された金額)”
salsa: "それは知ってるけど、で、いくら欲しいの?"
運:”X元(メーターに表示された金額)”
依然として、当然メーターに表示された分のお金を払えと主張する運ちゃん。
大人げないとも言えるが、この運ちゃんをみすみすやり過ごすわけにはいかない。
最初、知ったぶって、高速の出口も、故宮もピンとこないような状態で、ぶっちぎって発車しようとして、地図も読めなかった。見せたの住所もホテル名も理解せず。ホテルの受付と話しをしてもらった時には、説明をすべて理解したようなフリをした。んでもって、とんでもないところを走って右往左往して(きょろきょろ、おどおどして道中後ろに車にバッシングされっぱなしだったのよ~)、最後は数人の通行人に聞き回ってやっとついて、
時間かかっちゃって悪かったっす。
とか、
まだ不慣れですいませんね~。
とか
なーんにもなくて、メーターに表示した(彼が迷ってる間につり上がった)料金を当然のごとく払えと要求してきた厚顔は見過ごすわけにはいかん!
お金をちゃんと払わないなんていう気持ちは勿論なかったから、
salsa:"じゃあお金は請求された分だけ払います。が、レシートをください。そしてタクシーのレジストレーションナンバーを控えさせてもらいますから"
っていって、タクシーの番号を控えた。
タクシーの助手席のところに表示してあるナンバーのことです。

ら、彼の態度が豹変した。
頑固ゆえ、依然として獲得した正規料金は堅持してるけど、いきなりアップセットしてすごい感情的に何かを言いだした。ホテルの受付の人ふたりを呼んできてああでもないこうでもないとアピールしだした。
そぅ、そんなに怖いか。苦情。
いいこと知った、と悪魔の微笑み
darling,あなたもフェアであることを学ばなくちゃいけないのよ。我々客には苦情をいう自由があるの。
この多国籍軍の知り合い達、知り合いと言ったけど、実はボーイフレンドの各国に散らばる仕事仲間。
こういうときに体裁を繕わなくていいから”ガイジン”は一緒につるんで楽だ。
一段落して、やっと私が
hi guys!
というと、ご一行様が、一同で
『how are you?と聞くまでもなく相変わらず元気そうだね』
とニッコリ。こういう皮肉たっぷりのご挨拶、大好きよ。
ありがとうごじゃいます。おかげさまでこんな感じでチュウゴクでは暮らしてます。このためにチュウゴク語のお勉強をしてるの。
とこっちもニッコリ。
いろいろ話しを聞いてみると、いろいろとオリンピックがらみの仕事をしている人にとって、この北京オリンピックは「仕事がしやすい」オリンピックだったようだ。
なんといってもポイントが高かったのは、ボランティアの数。そして彼らがどれだけフレンドリーだったかどうか。
もちろん西洋から来た彼らは、競技場の規模の大きさ、スケールの大きさに、感動していた。彼らの国ではできないようなことを中国がしたってわけだ。
北京という都市の印象も、すっきり整然とした都市という、ポジティブなものだったらしく、気になる夜遊びの方も結構満喫したみたいだ。后海エリアが人気みたいだ。
ほかにもいろいろ聞いてみると、面白ろネタはやはりお約束の、英語メニューの怪。レストランに向かう途中タクシーの中から、とあるランジェリーショップの看板をみる、、、
”under cover shop" アンダーカバーショップですって??
ぷ。
『可愛い女の子がかーぺっをやっていてびっくりした』とか、『タクシーの運転手が全然道をわかっていない』とか、『人の数の多さ』などに驚いたようだ。
中国での食べ物についてもなかなか好印象をもったみたいだ。なんといっても物価の安さも嬉しい。が、パールマーケット(紅橋市場)とシルクマーケット(秀水市場)にはとことん失望させられたらしい。うーん、確かに期待して行ったらそれはそれはがっくり来るところだろう。
食後、過客にいって少し飲んだが、やはりあそこは西洋人のツボに入るな~。皆、最初は”?”だったみたいだけどお気に召したみたいで、すっかり腰を落ち着けた。
パティオに簡単な屋根をかぶせたようになっているところで飲んでいたのだけど、途中から強い雨にふられて、屋根なし吹き抜けになっているところから思い切り雨が降り込んだ。その部分のテーブルはびしょびしょになったんだけど、誰も動きたがらず。数名濡れた。私もその中のひとりで、背面がずぶぬれになってた(笑)こういうカルチャーにつかりすぎると、めったな雨では傘をさすのも不必要に思えてしまう。ましてや日傘なんてね~(笑)
途中、おかしな人が店にぷらりと入ってきた。ひとりだったんだけど。
いきなり椅子をもってきて我々の輪に入ってきたから、それぞれが我々のうちの誰かしらの知り合いだろうと思い込んでしまった。が、その人と話し始めてみて、誰もこんな人知らないことが判明した。
丁度我々は、オリンピックの野球とソフトボールの話しをしていたところで、彼は、『いや~、前を通りかかったら話しが聞こえてきて面白い話題だぞって思って参加しにきちゃいました~』ってなことを言っている。
一同が誰もこの人と知り合いじゃないということが判った後も、彼は仲間に入ろうと、ああでもないこうでもないと言ってくる。見た感じラフな感じのステレオタイプのオーストラリア人。大柄で、どっちかっていうと、bouncer タイプ。喧嘩したら強そう
でもなー、ちょっと危なそうに見えるこの人と誰も関わりたくなんかない。
けど、別に何も迷惑をかけてるわけじゃないから、、、、でもやだし、、、ってなモードが生まれつつある中、一番よわっちく見える私に彼が話しを降り出した。彼と私、対角線状に座ってたんだけど。
(やっぱりばれたか、私が日本人なこと)『中国じゃ白酒だけど日本じゃ酒、、、』ってなことを言いだした途端に、私の隣に座っていたシカゴから出張できていたナンシーが、私の前にしゃしゃりでて彼の視界から私のことを遮った。彼の方を向いて。
『せっかくオレが今話しを始めようとしてるのに、邪魔すんのかよ。彼女に話しかけてるのに、彼女の顔が見えないじゃないか、、、』
的なことを沸々と言うや否や、彼女の有無を言わせない一刺しが彼に命中した。
ぐうの音を言わせぬとはあのことだ。
一瞬にしてこのオーストラリア人の大柄な殿方は顔面を引きつらせ、人相が変わった。
そこらにあるジョッキでもたたきわって構えるんじゃないかっていうくらいの変貌だった。
けど、青ざめた顔をして、
『ふっ、どうやらオレ様はお呼びじゃないらしいぜ。そんなに消えて欲しいのなら消えてやるわ』
とわなわなしながら去って行った。
いや~、神業だった。
無論、切れ者の彼女はオトコが言ったらこの不思議な人、切れちゃって暴れだすかもしれない。残るはナンシー本人と私。彼女はそれなら自分が言うしかないじゃないかと素早く判断したんだろうけどあの1秒たりとも間髪入れず、次の瞬間にはオトコを立ち去らせてたってな芸は痛快だった。
日本人サークルの中では、なんだかかなり逞しいとされてる私だけど、一歩そのサークルの外にでると、かなりおっとりしていることがわかる。逞しレイディーオリンピックなんてものがあったとしても、きっと私はメダルをとれんな~。
鼻っ柱だけが強くて、実は結構のほほんとしている自分がコンフォートゾーンを出ると顕著になる。
それにしても、私の前に立ちはだかって、、、いや、座りはだかってくれたのが、ボーイフレンドじゃなくて初対面の女性だったとは!
一部編集しました~♪
オリンピックがらみの仕事で北京に出張している知り合い等数人も、大仕事を終えてほっと一段落。なので連れ立って、稲妻がひかひかする中、friends reunionとばかりにおとといの夜は食事にでかけました。
最近、私の家の近所では夕方いそいそと出かけようと思うとタクシーに乗るまでとんでもない激戦をくりひろげなくちゃならなかったりで、出ばなをくじかれることが多い北京。昨日は作戦を変えたせいか、いとも簡単にタイミングよくタクシーに乗り込むことができた。けど、知り合いの泊っているホテルの名前、住所、電話番号がチュウゴク語でかかれたメモを渡しても、全然わかっていない様子の運転手。
いやな予感は乗り込んだ時から、むーんと漂った。
けど降りてしまったら次のタクシーがいつくるかわかったもんじゃないと思ってぐっとこらえた。マンションの受付の人にも手伝ってもらっていろいろいってみるんだけどさっぱりわかってない様子ったら度を超えてた。
何故か運転手さんがいやがるのを無理矢理電話口にだして、自分たちの携帯からそのホテルに電話をかけてホテルの受付の人にチュウゴク語で彼に説明してもらったんだけど、、、、基本中の基本、ランドマーク中のランドマークも分かってない様子。昨日北京に着いたのかなー?オリンピックが終わった途端にこれかい?
結局彼は逆走したり、左折するつもりであえてぐんぐん入って行った(毎日のようにタクシーのるけど)いまだかつて誰も使ったことがないような不可解なルートをぐんぐん進み、最後には大間違いだったことに気づき、逆そうする、無理なユータンをするなどを繰り返して、2環までいった。と思ったらいきなり急南下、とおもったらまた同じくらいの距離を急北上。かと思いきやとんでもないところで車をとめて降りて道行く人に道を尋ね回った。
まったくをもってナンセンス。
なんてことがあって、知り合いの面々がホテルの玄関で我々を出迎えてくれた時は、私は口論に大忙しで、ハロー!といういとまもなかった。
典型的なもめ事(笑)ぽい風景がそこにはできあがっちゃってて、この運ちゃんが大声でわけのわからないチュウゴク語をまくしたてる、仲裁に入ったホテルの人二人が間でああでもないこうでもないって聞くだけ聞いてどうにかしようとするんだけど、ひとりはまったくコミュニケーションスキルゼロ。ひとりの英語はお粗末すぎて、『通訳』がとてもじゃないけどできない。チュウゴク語でわいのわいのしてるだけ。
ホテルでまっていた知り合いは何事かと、きょとん、唖然、ぽかんとそれぞれ表情を浮かべてた(笑)
彼らは、カナダ人x1、ベルギー人x1、オーストラリア人x1、ギリシャ人x1、アメリカ人x1で、彼らの国ではよっぽどのことがないかぎりこのレベルの騒ぎは目にすることはだろう。タクシーの運ちゃんの騒ぎ様ったら、まさにwelcome to china!
彼の騒ぎようで、どれだけ"take it further"が恐ろしいか察しがつくというもんだ。
さぁ、どうして私が彼をアップセットさせたかっていうと、
salsa: "いくらですか?"
運:”X元(メーターに表示された金額)”
salsa: "それは知ってるけど、で、いくら欲しいの?"
運:”X元(メーターに表示された金額)”
依然として、当然メーターに表示された分のお金を払えと主張する運ちゃん。
大人げないとも言えるが、この運ちゃんをみすみすやり過ごすわけにはいかない。
最初、知ったぶって、高速の出口も、故宮もピンとこないような状態で、ぶっちぎって発車しようとして、地図も読めなかった。見せたの住所もホテル名も理解せず。ホテルの受付と話しをしてもらった時には、説明をすべて理解したようなフリをした。んでもって、とんでもないところを走って右往左往して(きょろきょろ、おどおどして道中後ろに車にバッシングされっぱなしだったのよ~)、最後は数人の通行人に聞き回ってやっとついて、
時間かかっちゃって悪かったっす。
とか、
まだ不慣れですいませんね~。
とか
なーんにもなくて、メーターに表示した(彼が迷ってる間につり上がった)料金を当然のごとく払えと要求してきた厚顔は見過ごすわけにはいかん!
お金をちゃんと払わないなんていう気持ちは勿論なかったから、
salsa:"じゃあお金は請求された分だけ払います。が、レシートをください。そしてタクシーのレジストレーションナンバーを控えさせてもらいますから"
っていって、タクシーの番号を控えた。
タクシーの助手席のところに表示してあるナンバーのことです。

ら、彼の態度が豹変した。
頑固ゆえ、依然として獲得した正規料金は堅持してるけど、いきなりアップセットしてすごい感情的に何かを言いだした。ホテルの受付の人ふたりを呼んできてああでもないこうでもないとアピールしだした。
そぅ、そんなに怖いか。苦情。
いいこと知った、と悪魔の微笑み

darling,あなたもフェアであることを学ばなくちゃいけないのよ。我々客には苦情をいう自由があるの。
この多国籍軍の知り合い達、知り合いと言ったけど、実はボーイフレンドの各国に散らばる仕事仲間。
こういうときに体裁を繕わなくていいから”ガイジン”は一緒につるんで楽だ。
一段落して、やっと私が
hi guys!
というと、ご一行様が、一同で
『how are you?と聞くまでもなく相変わらず元気そうだね』
とニッコリ。こういう皮肉たっぷりのご挨拶、大好きよ。
ありがとうごじゃいます。おかげさまでこんな感じでチュウゴクでは暮らしてます。このためにチュウゴク語のお勉強をしてるの。
とこっちもニッコリ。
いろいろ話しを聞いてみると、いろいろとオリンピックがらみの仕事をしている人にとって、この北京オリンピックは「仕事がしやすい」オリンピックだったようだ。
なんといってもポイントが高かったのは、ボランティアの数。そして彼らがどれだけフレンドリーだったかどうか。
もちろん西洋から来た彼らは、競技場の規模の大きさ、スケールの大きさに、感動していた。彼らの国ではできないようなことを中国がしたってわけだ。
北京という都市の印象も、すっきり整然とした都市という、ポジティブなものだったらしく、気になる夜遊びの方も結構満喫したみたいだ。后海エリアが人気みたいだ。
ほかにもいろいろ聞いてみると、面白ろネタはやはりお約束の、英語メニューの怪。レストランに向かう途中タクシーの中から、とあるランジェリーショップの看板をみる、、、
”under cover shop" アンダーカバーショップですって??
ぷ。

『可愛い女の子がかーぺっをやっていてびっくりした』とか、『タクシーの運転手が全然道をわかっていない』とか、『人の数の多さ』などに驚いたようだ。
中国での食べ物についてもなかなか好印象をもったみたいだ。なんといっても物価の安さも嬉しい。が、パールマーケット(紅橋市場)とシルクマーケット(秀水市場)にはとことん失望させられたらしい。うーん、確かに期待して行ったらそれはそれはがっくり来るところだろう。
食後、過客にいって少し飲んだが、やはりあそこは西洋人のツボに入るな~。皆、最初は”?”だったみたいだけどお気に召したみたいで、すっかり腰を落ち着けた。
パティオに簡単な屋根をかぶせたようになっているところで飲んでいたのだけど、途中から強い雨にふられて、屋根なし吹き抜けになっているところから思い切り雨が降り込んだ。その部分のテーブルはびしょびしょになったんだけど、誰も動きたがらず。数名濡れた。私もその中のひとりで、背面がずぶぬれになってた(笑)こういうカルチャーにつかりすぎると、めったな雨では傘をさすのも不必要に思えてしまう。ましてや日傘なんてね~(笑)
途中、おかしな人が店にぷらりと入ってきた。ひとりだったんだけど。
いきなり椅子をもってきて我々の輪に入ってきたから、それぞれが我々のうちの誰かしらの知り合いだろうと思い込んでしまった。が、その人と話し始めてみて、誰もこんな人知らないことが判明した。
丁度我々は、オリンピックの野球とソフトボールの話しをしていたところで、彼は、『いや~、前を通りかかったら話しが聞こえてきて面白い話題だぞって思って参加しにきちゃいました~』ってなことを言っている。
一同が誰もこの人と知り合いじゃないということが判った後も、彼は仲間に入ろうと、ああでもないこうでもないと言ってくる。見た感じラフな感じのステレオタイプのオーストラリア人。大柄で、どっちかっていうと、bouncer タイプ。喧嘩したら強そう

でもなー、ちょっと危なそうに見えるこの人と誰も関わりたくなんかない。
けど、別に何も迷惑をかけてるわけじゃないから、、、、でもやだし、、、ってなモードが生まれつつある中、一番よわっちく見える私に彼が話しを降り出した。彼と私、対角線状に座ってたんだけど。
(やっぱりばれたか、私が日本人なこと)『中国じゃ白酒だけど日本じゃ酒、、、』ってなことを言いだした途端に、私の隣に座っていたシカゴから出張できていたナンシーが、私の前にしゃしゃりでて彼の視界から私のことを遮った。彼の方を向いて。
『せっかくオレが今話しを始めようとしてるのに、邪魔すんのかよ。彼女に話しかけてるのに、彼女の顔が見えないじゃないか、、、』
的なことを沸々と言うや否や、彼女の有無を言わせない一刺しが彼に命中した。

ぐうの音を言わせぬとはあのことだ。

一瞬にしてこのオーストラリア人の大柄な殿方は顔面を引きつらせ、人相が変わった。

そこらにあるジョッキでもたたきわって構えるんじゃないかっていうくらいの変貌だった。

けど、青ざめた顔をして、
『ふっ、どうやらオレ様はお呼びじゃないらしいぜ。そんなに消えて欲しいのなら消えてやるわ』

とわなわなしながら去って行った。

いや~、神業だった。

無論、切れ者の彼女はオトコが言ったらこの不思議な人、切れちゃって暴れだすかもしれない。残るはナンシー本人と私。彼女はそれなら自分が言うしかないじゃないかと素早く判断したんだろうけどあの1秒たりとも間髪入れず、次の瞬間にはオトコを立ち去らせてたってな芸は痛快だった。

日本人サークルの中では、なんだかかなり逞しいとされてる私だけど、一歩そのサークルの外にでると、かなりおっとりしていることがわかる。逞しレイディーオリンピックなんてものがあったとしても、きっと私はメダルをとれんな~。

それにしても、私の前に立ちはだかって、、、いや、座りはだかってくれたのが、ボーイフレンドじゃなくて初対面の女性だったとは!
