ひさびさのメレンゲ

北京にきて初めてシフォンケーキを焼いた。シフォンケーキはおろか、北京で初めてケーキを焼いた。
というのも、ハンドミキサー、巨大なフードプロセッサーという私の片腕となって長年大活躍してくれた文明の利器をイギリスを出る時に処分してしまい、北京では今イチ『これだ!』といった利器が見つからず、日本やアメリカで妥協できるものを見つけたものの、電圧が違うなどという支障もあったりして、ハンドミキサーもフードプロセッサーも持ってない。

おかげで普段食べるものもだいぶ変わった。

シフォンケーキ、食べたっ!


と先日いっていた北京村の住人のひとりが、今週、けがをしてしまった。かなりの大けがだ(あ、公安に暴行されたわけじゃないから)。ということで、彼女のために一肌脱いで、おはこである紅茶のシフォンケーキを作った。このケーキにはいろーんな思い出がつまってる。
いろんなパーティでつくったからいろーんな『おいしっ』っていってる友達の顔が浮かんでくる。

ツールはこれだ。手動!ドクロ



疲れると言えば疲れるけど、正真正銘の手動で、泡立て器でシェフのように泡立てるのに比べたらさすがに楽よ。なんちゅうか、ボクシングのスピードボールののり(笑)合格


恐ろしいのはケーキを切って食べてみるまで、成功か失敗かがよく判らないってところだ。
しかも、中まで焼けてるかなチェック専用の金属製のスティックもなければ、竹串もない!

まぁまぁの仕上がりに思えるけど、どうだろか?




無印のインスタントデザート、チャイプリンでバックアップは一応とっておいた(小心者)。



アングレソースもつくってみた。



とにかくところ変わると(国が変わると)、台所体制はかなり変わる。
オイル、たまご、ミルク、小麦粉、イースト、バター、チーズ、国によって味が変わるし、オーブンの癖も、台所の広さ、いろいろ違うもんだからときどきこんなはずじゃなかったなんてことにもなりかねない。

どこでもチャチャチャとおいしい物がつくれる身軽さは持っていたいとつくづく思うわ~。
ユニバーサルだもの。そして私のささやかな母性の『はけぐち』(笑)