難病 掌蹠膿疱症

無学でごめんなさい。こんな難病があるなどということは、今まで知る由もなかった。

掌蹠膿疱症

ある日本の女優さんもこの病気を煩われて大変苦しんだということが、この病気に関するいろいろなウェッブサイトで取り上げられていました。

難病だそうですが、
あるサプリメントの会社のウェッブサイトにはこのように書かれています。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)及び掌蹠膿疱症性骨関節炎は4つの体質が重なって起こっている症状で、病気ではなく体質であることが判っており、治療が可能であるとされています。
4つの体質とは。
炎症体質(膿疱や炎症をコントロールできず悪化してしまう体質)
皮膚が弱い体質(乾燥肌など)
腸内が悪玉菌優勢の体質(アレルゲンに過敏になります)
ヒスタミン(膿疱や炎症の原因物質)が大量分泌する体質


そのウェッブサイトへのリンクはここ

健康だけが取り柄の私。extensiveなEndometriosis(子宮内膜症)を除けば、健康面でいったらかなりラッキーな方だと思います。体力、持久力は合格、今までに大きな病気もしたことがない。健康に生み育ててくれた両親にはひとまず感謝。

ところが先週、ひょんなことで皮膚科に行った時、ついでに、やっと気になりだした手のひらの湿疹をドクターに見せた時に、生まれて初めて掌蹠膿疱症なんて皮膚病の名前を耳にした。

なんですかそれ?

という私に、ドクターが触りだけをきわめて軽く説明してくれる。

手と足だけにできる湿疹。

え?何それ?

というカノウセイもなきにしもあらずだけど、多分汗疹の一種。夏が終わるまでそのままにしておきましょってことで、診察終わり。

ちょっと気になったので後日、ウェッブ検索をしてみたら、400人に1人が患っている難病だっていう。
ふーん。いろいろなサイトをみていると、だいたい大まかなことは判ってきた。
一度疾患してしまうとなかなか完治しないということ。とーーっても痒いこと。水虫ににてるけど無菌性であること。皮膚の症状の後は骨の異常が現れてくること、骨にいたるとかなり激痛を経験することになること、などなど。

原因は不明。

だけど、金属アレルギーなどで、歯科で新しい金属を口腔内にセットした後にこの症状が現れることがあったりするので、金属アレルギーと関係があると言われてたりもするんだそう。

掌蹠膿疱症に苦しむ患者さんのブログなどで痛ましいお写真なども拝見した。
痒い湿疹がつぶれ、皮が剥け、きっとどんどん皮がうすくなっていってしまうのだろう。ケロイド状になっいるように見える写真もある。

ビオチンという物質(ビタミンH)などというビタミンの存在も初めて知った。
掌蹠膿疱症の患者の体内にはビオチンが欠如していることが多いそうで、治療にビオチンを処方されることが多いらしい。

中国という荒野に帰る前に、白黒つけてもらいたくて、慌てて総合病院に行ってみた。
皮膚科の初診は受け付けてなかったのでとりあえず歯科へ。
金属アレルギーテストのことなんかをいろいろ聞いてみた。

まず、
6月半ばから10月までは、日本のたいていの医院や病院では金属アレルギーテストを行わないそうだ。暑さのため汗をかきやすく、パッチテストで肌が正常ではない反応をすることが多いからというのが理由だそうだ。何種類かの金属片を背中につけて1週間くらいを過ごすらしく、たまたまそのせいで汗疹ができてしまったのが、金属アレルギーなどと誤解されると、以後、その金属が歯科治療で使えないことになったりして、保険で治せる歯が治せなくなったりするらしいから、ご注意。
その上、2日間くらいシャワーを浴びられなかったりするので、『夏はやめたほうが良い』ということらしい。

掌蹠膿疱症と一旦診断をされた後は、皮膚科と歯科が連携して、治療/検査等をすすめてくれるらしい。

また口腔内の金属が原因と考えられているわけではなく、口腔内の金属が、金属アレルギーがあったりすると、症状を悪化させることがあるということらしい。

ふ~ん。

週あけの月曜日、今日、皮膚科に行って診察をしてもらってきたけれど、掌蹠膿疱症とは診断されなかった。おそらく汗疱(かんぽう)、もしくは異汗性湿疹というものじゃなかろうかと言われた。
これらの症状についてのリーフレットを頂いてきた。それにはこう記述されている。

『この病気は一見手、足のミズムシと似ていて間違われやすいのですが、真菌や細菌、ウイルスによる感染症ではなく、決して人にうつることはありません』

確かに痒いし、足の裏や手のひらが痒いとなると、ミズムシ!と思いたくもなる。
私を診察してくれたドクターも、念のためといって、私の手足の症状のある部分の組織をちょびっとピンセットでとって顕微鏡でみてみれた。

『センセイ、私掌蹠膿疱症ですか?それともミズムシ?』

どっちに転んでもよろしくない。ドクロ

ドクターの答えからすると、
どちらでもないという。菌はいないって。
菌がいないっていうのは嬉しいけど、その分掌蹠膿疱症の可能性は大きくなる。

けれども、このドクターの見解としては、依然、汗疱(かんぽう)、もしくは異汗性湿疹じゃなかろうか、そうに違いない、と思うわよ~。

というものだった。

どっちにしても掌蹠膿疱症だったとしても、そんなに1回の診察で、診断がつけられるものでもないんだそうだ。

なんだかグレイですごい気持ち悪いんだけど、ということで、かゆみ止めのantibioticsのタブレットと、強めのsteroidのクリームを処方してもらってきた。
これで症状が治まるのを待つという経過観察だ。

世の中には多種多様の病気があるんだな~と改めて痛感。


掌蹠膿疱症についてブログで取り扱われていた皆さん、大変ベンキョウになりました。
どうもありがとう。



一時帰国をして病院にかかるたびに感動する日本の医療。
- 機能している。

医療費は無料ではないが、低料金できちんとした診察/診療が受けられる。地団駄を踏んでもなかなか思うように医療が受けられなくて、惜しくも手遅れになっては患者が易々と命を落とす『先進国』もたくさんある。ありがたいことだ。

日本の医療制度がこれほど優れていなかったら、世界一の長寿国にもなれなかったのかもしれない。