amazing china - オッタマゲーション、中国

中国に住んでいると、驚きの連続です。文化の違う外国で過ごす毎日は中国じゃなくても驚きの連続なんだけど、ここじゃぁ、その驚きのタイプがひと味違う。

昨日ヨガのクラスが終わる頃、マシンジムでトレーニングしてたボーイフレンドがスタジオにふらりとやってきた。彼の話しによると、たまたま思い立って、ジムにおいてあるコンピュータでブラウジングしてみたらいろんなサイトがブロックされてて、開かなかったんだそうだ。あ、またか。。。。最初と違いだんだんこの手のことに慣れてきてしまってるけど、これって恐ろしいことだ。情報が入ってこなくなるわけだから。そして手に入る情報といったら思う存分当局に操作されたものばっか。これじゃ危ない。

笑ったのが、2ヶ月くらいに彼が書いた記事のひとつに、"IOC to Beijing: Open Internet during Olympics Restricting access 'would reflect very poorly' on the host nation"(中国がインターネットに自由にアクセスすることを赦した)ってのがあったらしくて、その記事のみだしをクリックしたらブロックされてたそうだ。ドクロ

ほんとに笑った。鳥肌がたつタイプの笑いが多い中国だ。

記事はこちら

と思いきや、今朝、朝寝坊をしていたら、呼び鈴がしつこくなる。こんなにしつこくならすのは誰?
近所の友達になにか緊急事態でも発生したか??
ボーイフレンドがドアを開けたら、3人の(英語を一言も喋れない)警察官が立っていたそうだ。
彼らがチュウゴク語で何かいう声が聞こえた。私のボーイフレンドが"I don't speak Chinese"といってるのが聞こえ、女性の通訳がいることがわかった。後で聞いたらこの女性はマンションの管理会社からのヒトらしい。

ぬきうちの外国人チェックだ。

こうしてきちんと警察に外国人居住登録をしていない外国人を見つけ出す。うっかりしていなかった知り合いのアメリカからはるばるやってきたお母様は、70歳を超えた高齢であるのに、罰金を払わされ、強制送還された。ただただ息子に会いにきた罪のない高齢者だ。

警察に届け出をしたのか?とさかんにきかれてるボーイフレンド。
パスポートしか提示せず、警察に届け出をだしたことを証明する書類は提示してない。そして私は、パジャマ姿だったこともあり、出て行かなかったんだけど、私については、だからなーんにもチェックされなかった。

registration of temporary residence - 外国人住居登録の記事はここ


これじゃ全然意味ないじゃん

つまり最悪の場合として、

私のボーイフレンドは警察に届け出をしてないのにしていると嘘をつき、私のような観光ビザで入ってきたもうひとりの外国人がここで暮らしてても、簡単に隠せちゃうってことじゃない?

だとしたら意味のないぬきうち検査だ。

でも怖い。日曜日の午前中、おまわりさん3人でどこかに怪しい外国人が潜んでいないかとこうして外国人が多く暮らす建物を抜き打ち検査して回る。

だまってられないタイプのボーイフレンドが、おまわりさんに英語でいう。
『あんたね~、こんなこと他の国じゃありえないから』
『こうやって外国人を追い出す訳か?オリンピックまでには外国人は一斉排除か?』
もちろん何をいってるのか分かる訳もない。

チュウゴク語でずらずらと書かれた書類を一枚置いていったが、何がかいてあるのか分からない。ドクロ

中国側は病的なくらい神経質になってるみたいなので、『怪しい外国人』の怪しさレベルがどんどん他国では考えられないくらいおかしくなってきてる。

不法滞在者、危険分子と思われても仕方のない経歴のある人、犯罪を犯したことのある人なら仕方がないが、学期と学期の間(夏休み)にわざわざ自国に帰らず、北京に残ろうとする外国人留学生も、オリンピックのおかげで『怪しい外国人』扱いだ。私はボーイフレンドとパートナーシップを築いているが、法律的に結婚をしていないから、私も『怪しい外国人』カテゴリーだ。なので、夏の間中は、一緒にここで暮らすことがどんどん厄介なことになってる。ここにいても良いというビザが基本的には通常通り出ない可能性が多いからだ。中国側問い合わせをすると、そんなことはないという。が土壇場になって、やっぱり変更になりましたなんていわれてどんでん返しを食う。から最後の最後まで予定がたたない。

それから最後にもう一つ、お笑い記事。
6月20日の新華社通信の記事なんだけど、、、こんな記事ってどうよ?

Beijing renews war against "Four Harms" for Olympics
(チュウゴクは、オリンピックに向けて4者の大敵との戦いを再開)


という見出しです。

新華社通信のチュウゴク人のライターが書いている記事ですよ~。外国人記者がおちょくり、受け狙いで書いてるんではない。

内容はというと、、、(大笑)

<一部抜粋>

BEIJING, June 20 (Xinhua) -- In front of Bird's Nest, the National Stadium, fully-armed workers launched a new war on Friday against the capital's rats, flies, mosquitoes and cockroaches.

<ざっと訳>

ナショナルスタジアムである鳥の巣の前に完全武装した作業員が集い、新たな戦争を始めた。敵はねずみ、ハエ、蚊、そしてゴキブリだ。

記事(英語)のリンクはここ

まだまだこのようなことが(外国人に好印象を与えるための)記事になってしまうチュウゴク、北京。

害虫駆除がなんぼのもんじゃい???ショック!

ところが記事は、『ほらご覧なさい。こんなに衛生面でもきちんとしてる先進国チュウゴクでございますの』といいたげだ。

いかなるイメージで中国が世界に印象づけたくて躍起になっても、印象を与えられる側の外国人である我々の意思は自由です。そこまでコントロールできるかな、中国(笑)