RSPCA(英国動物虐待防止協会) イギリスで動物を飼う

日本でも英国といえば、動物愛護の国という認識が強い。かのインターナショナルチェーンストアのthe body shopも"against animal testing"ってことで注目を集めた。ちなみに化粧品の動物実験で被害にあうのはうさぎが多いそうだ。なかないからね。

ペットを飼うという習慣は中国の都市部でも増えているようだし、日本でもペットを飼っている人がふえているのではなかろうか?一時帰国をすると、ペットショップや、トリマーなどが10年前、20年前よりもふえているように思える。

皆さんはRSPCA(英国動物虐待防止協会)という英国のチャリティー団体をご存知だろうか?1824年設立の世界初の動物愛護団体だ。ここだけみると、やはりイギリスって長いこと先進国だったのだなーと思う。このRSPCA(英国動物虐待防止協会)の組織は寄付金に依存して運営されている。チャリティーの国、イギリスを顕著に示している。RSPCA(英国動物虐待防止協会)は言ってみれば動物の駆け込み寺。

友達のMaryは週に1度、近所のRSPCAを訪れ、ボランティアで犬の散歩をしていた。ロンドンの郊外にある小さな町での話だ。このようにRSPCAで働く人の多くはボランティアで仕事に従事している。

www.rspca.org.uk/
24時間受付の、動物保護のヘルプラインももうけられている。

RSPCAは常に保護された動物の里親を捜している。RSPCAが面倒を見られる動物の数も限りがある。
2001年初夏、ケント州にあるRSPCAを訪れた。

RSPCA Leybourne Animal Centre
199 Castle Way, Leybourne, West Malling, Kent ME19 5HW
Tel:0300 123 0751


その時までRSPCAの存在を知らなかった私。うさぎを飼いたくて、もし、RSPCAからうさぎを譲っていただければ、それがささやかなRSPCAへの協力にもなりえると思い、West Mallingまで車を走らせた。

ちなみにWest Mallingはとってもプリティなところなので、是非訪れてみてください。


こんなちっこい飛行機にのって、、、


みるとケントってだいたいこんな感じ、、、


RSPCAで我々はチャンドラーというまっくろけっけのウサギに出会った。
ちなみにこのチャンドラーという名前、かつての飼い主がフレンズのチャンドラーのファンであったことから名付けられたそう(笑)






我々は一瞬にしてチャンドラーと恋に落ちた。人懐っこくて、だっこもできる。チャンドラーを引き取ろうといろいろな質問をした。
まず、動物に既についている名前は変えられないということ。このうさぎは我々が引き取ってもチャンドラーと呼ばれることになる。引き取らせてもらう前に、検査官がRSPCAから自宅にやってきて、家庭環境のチェックをする。動物を引き取るには狭すぎやしないか、小さな子供や、その他の動物等、引き取られてから動物がストレスを感じたりしないか、どんな小屋を用意し、どのような広さの囲いが用意されるか(うさぎが自由に遊び回れるよう)etc。

もうだいぶ昔のことである。指定された小屋や囲いのサイズはもうとっくに忘れてしまっている、、、が、あまりのでかさに驚いたことを今でも覚えている。

結果的に、RSPCAが定める、「うさぎ一匹が快適にくらせる基準」を満たしてなかったこと、うさぎが可哀想なので2匹以上引き取ることを勧められたこと、などいろいろあって、チャンドラーを我が家に迎えることはできなかった。

動物を事情により飼い続けられなくなった飼い主が動物を連れてRSPCAにやってくる。多くの動物はトラウマをかかえているようで、ストレスのため毛をかきむしるネコ、すっかりアグレッシブになってしまった犬、ニンゲンを恐れるうさぎなど様々だった。

イギリス滞在中に、捨てうさぎがRSPCAに殺到したという新聞記事を読んだことがある。動物の特徴についての認識不足を記事は取り扱っていた。おとなしいイメージによって多くのうさぎが、小さな子供達に買い与えられたのだが、うさぎは思ったより自由にならず、子供本意で抱きかかえたりできないことが分かり、うさぎは不要となり。RSPCAに引き取られることになった云々という記事だ。無責任に動物を飼う人があまりにも多いことを記事は指摘していた。

およそ1億4000万円をチャリティにより集めるというRSPCAだが、里親探しが追いつかず、動物を安楽死させてしまうケースも少なくないという。

イギリスで、動物を飼いたい、、、などということがあれば是非、お近くのRSPCAを訪れてみてはいかがだろうか?以外にもタイプの動物と恋に堕ちるなんてこともあるかもしれない。