日本人には真似できない!イギリスもの好きDIY

ある意味日本人が器用だって言われるのは分かるような気がする。私のような不器用ものでも、日本人であることが幸いしたのか、イギリスにいるときはかなりいろいろな人から、cleverやのぉとお褒めの言葉をいただいた。ボランティアでイギリスの学校に行っていた時、子供達に折り紙を折らせてみて、

角と角を会わせましょうねーって言ったやないの。なんじゃそれ!

と、目が点になった。
こういう兆候は、子供達だけでなくて、子供達に率先してやってみせようとしたイギリス人の先生方なんかもにもみられ、かなり大変なことになっていた。

フリの複雑なエアロビなんていうのも、どうも日本人の方が長けているのかなーなんて思うこともしばしばある。

けれど、

日本人よ、DIYに限ってはいかがなものだろうか?

私が小さかった昭和の頃、手先の器用な祖父がときたまやってきては、ふすまや障子を張り替えてた、、、なんてことが少なくともあった。祖父は職人でない。ただのサラリーマンだったけどそれくらいのことはお茶の子さいさいってな調子でやっていた。祖母は祖母で、毛糸を編んでありとあらゆるものを作ってくれていた。私達はボタンが取れたり、手作りの手提げ袋が必要になったりするといつも祖母にお願いしていた。

それが、私の両親の代になり、父:網戸を外して洗うくらいはできる。母:ボタンつけ、すそあげくらいはできる。。。。になり、

私の代になって、ボタンはつけられるけど、裏側みないでね~、糸がこんがらがってるから。すそあげは自分でするくらいならお金払ってプロにお願いします、というところまで成り下がった。
ましてや夏休みの宿題じゃあるまいし、のこぎりやドリルをつかうような工作なんてとんでもない。

ところがイギリス人は違う。
DIYショップは週末はいつも人でごった返している。材木を購入する人なんて山ほどいる。DIYとは面倒な野暮用なのではなく、余暇を楽しむひとつの手段であるかのように、皆、好き好んでDIYに勤しんでいる。購入した中古物件をDIYによって見栄えをよくして、高く売って小金をもうけたなんて話しもいろいろ聞く。

まだまだ寒い冬空の下、私のイギリス人男友達も、庭にでてDIY/ガーデニングに精を出している。物置小屋の場所を移動させたり、屋根を修理したりしてるらしい。作業中の彼の庭の様子を写真で送ってきてくれた。たった一人で、余暇を利用してもくもくと精を出しているのである。













こんな気長プロジェクト、我々日本人は忘れちゃいないだろうか?

日本人には余暇がない。家で過ごす時間があまり尊重されていない。だから家具や庭など、衣食住の住の部分がとてもおざなりだ。プラダのバッグやブルガリの時計なんてもんが、安普請な家具の中にところせましと収納されいてる。とても『人に見せる暮らしぶり』ではないことが多い。住宅事情も悪い。狭くて落ち着かない。それならこじゃれた洋服を着て、かっちょいいバッグを持って町にくり出した方が気分がいいといったところなのか。衣にも食にもこだわる日本人だが、現代人の家での暮らしぶりってどうなんだろう?

こんな私もイギリスにいるときは、荒野のごとく荒れたスペースで有機野菜をつくろうと躍起になったことがあった。下はその時の写真。











ところ変わって北京では、滅多に一軒家など拝めない(笑)。